wyse、6年のときを超えて再結成

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2月のある日、“wyse復活!?”というはてなマーク付の情報が飛び込んできた。2005年2月13日に、渋谷公会堂でのライブを最後に解散してから約6年。このニュースは、かつてのwyseファンを色めき立たせた。

◆wyse画像

復活!?の情報は、2月14日に突如開設されたオフィシャルサイトによるもので、当初はwyseのロゴのみが掲載されていた。同時にスタートしたオフィシャル・ツイッターにも「[19990214‐Born.][20050213‐Fin.] 6 years later 20110214 … / Ver.01」という意味深げな文字だけが並んでいる。もちろん、1990年2月14日に結成、2005年2月13日に解散。そして6年後の2011年2月14日に…という意味だが、その後ツイートのたびにバージョンが上がって行った。何かが確実に進行している様子をうかがわせるものだ。その後、サイトに文がアップされた。

永遠はない
絶対はない
だから僕達にも 終わりはないんだ

これは、彼らのファンクラブの名前にもなった「Chain」の歌詞の一節だ。そして、解散ライブでオーディエンスの脳裏に刻み込まれた言葉でもある。その後、オフィシャルサイトではギターのHIRO、MORI、ベースのTAKUMA、そして月森の写真が次々とアップされ、再結成の噂はこの時点で確定したも同然となった。

しかし、大事なのは、なぜ今なのか。そして、これからどう活動していくのかだ。

ある若いミュージシャンが、影響を受けたバンドにwyseの名前を挙げる。活躍中のミュージシャンのライブを観に行ったら、wyseの曲をカバーしてたよ。なんて話を聞いて、久々にwyseを聴いてみようとアルバムを引っ張り出してみる。そのビジュアルこそ懐かしい限りだが、そのメロディ、歌詞には、一転の曇りもない。2011年の今、色褪せぬクオリティにかげりは見えなかった。

6年という年月は、自分たちを締め付けていた鎖が自然に解けるのに必要な時間だったのかもしれない。しかし、始めるなら6年ぶりであっても意味のあることをしようと考えるのが彼らだ。7月2日に行なわれるLIQUIDROOMでのライブは、彼らが解散を発表した場所である。そこに、どんな意味が込められているのかは分からない。ただ、常に大風呂敷を広げ自分たちを奮い立たせ追い詰めながら、現実に近づけていくというやり方をしてきた彼らのこと。“やるならとことんやろうぜ”という話になっているに違いない。

期間限定なんてカッコ悪いこと言うなよ、どうせならあの頃の自分たちを越えてやろう、なんてことにもなっていることだろう。過剰に煽っても仕方ないが、wyseは過去を愛するバンドではないし、自分たちの軌跡を信じてくれた人たちを置いていくバンドでもない。現在しか出来ない音楽の力を信じたからこそ、今ここで復活を宣言したのだろう。

wyseの歴史の新たな1ページを刻む7月2日に、彼らがどんなライブを見せてくれるのか、ぜひ自身の目で確かめてみてほしい。

<wyse Live 2011「chain」>
2011年7月2日(土)
@LIQUIDROOM
16:00開場/17:00開演
スタンディング \5,500(税込)
チケット発売日:2011.5.14(土)
チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード:134-981)
ローソンチケット TEL:0570-084-003(Lコード:70855)
イープラス http://eplus.jp(PC・携帯共通)
[問]DISK GARAGE  03-5436-9600 (weekday 12:00-19:00)
◆wyseオフィシャルサイト
◆wyseオフィシャルTwitter
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