ソノダバンド、BunkamuraオーチャードホールでHappy Xmas
2010年12月25日まさにクリスマスという日に、渋谷Bunkamuraオーチャードホールで<ソノダバンドのHappy X'mas>が開催された。ソノダバンドは、現役東大生と東大生OBよる東大生バンド。ヴァイオリン・チェロ・キーボード・ギター・ベース・ドラムの6人編成だ。
◆ソノダバンド画像
クリスマスの曲が流れ、メンバーがステージに。ライブが始まる。彼らの音に生で触れたのは初めてだが、<このバンドに、ヴォーカリストはいない。が、歌詞はなくても、歌が聞こえてくる>と公式サイトに書かれている、まさにその通りだった。
曲ごとに変わる表情、次は何が飛び出してくるのかとワクワクする。
インストのライブというとクラシックっぽいものを想像される方がいるかもしれないが、彼らの曲はポップスであり時にロック、そしてジャズの顔を持ちつつクラシックの表情も見せるという、完全オリジナルな楽曲だ。ステージ上もバンド形式だと通常中央後ろに居ることが多いドラムが右側にいるのもなんだか不思議。でもソノダバンドは、きっとそれが常識。他と比較としてはいけないと感じさせられる。そして比較する必要もないと。
ポップで明るい曲でスタート。バイオリンが歌う。これが歌が聞こえてくるということなんだろう。2010年10月20日にメジャーデビューした彼ら。デビューアルバムからの曲が演奏される。また、インストの曲のタイトルはとても興味深い。歌詞がないぶん、言葉に縛られることなく曲のイメージをそのまま表現する。例えば「上海午前零時」「上陸せよ!」「出たとこ勝負」など。特に彼らの日本語のタイトルはとても率直だ。
このタイトルを意識しつつも、曲の世界に勝手に入り込んで妄想するのが、私のインストを聴くときのスタイル。今回もいろんな世界を旅させていただきました。MCでは、10月のワンマンはキャパ400名の会場で行なったのに、2ヶ月後Bunkamuraオーチャードホールにこんなにも多くの人が集まったことへの感謝の言葉も。
ライブは2部構成で休憩をはさむ。このスタイルにはクラシックっぽさも感じたけれど、内容はポップス&ロック。2部は、フェルメール展テーマソング「光、透明、または情熱」からスタート。冒頭のピアノソロも素敵だったが、CDには入らないとか。この曲は3月2日発売される。
また、2011年2月18日~27日(休演日あり)に世田谷パブリックシアター「HIBARI 7 DAYS」にも出演決定。2部の2曲目ではステージが真赤になり「真赤な太陽」が演奏された。美空ひばりの原曲の思いを残しつつ、ソノダバンドの色になった「真赤な太陽」は、ポップかつクラシカルでありながら粋という表情を見せてくれた。
その後、バンドネオン奏者である三浦一馬をスペシャルゲストに迎え、クラシックの世界を。三浦一馬がソロで「ピアソラメドレー」演奏。続いてソノダバンドと一緒に2曲。ラスト近くでは、会場が総立ちになるという現象が! 正直、インストのライブで総立ちになるのは珍しい?というか私は初めて経験。クラシックのブラボーとは全く違うポップスのライブの状態だ。それだけ彼らの音楽は心を高揚させてくれる。
アンコールでは、頭にトナカイのカチューシャを付けてお茶目に登場。心から楽しくなるようなアクティブな曲。園田涼もピアノから離れてハンディタイプの鍵盤を抱えて演奏。ラストは、再び三浦一馬を迎えてクリスマスソング。
聖なるクリスマスに、ポップス、ロック、クラシック、すべてを味わうことができたライブ。そして、頭のなかを巡った言葉たち。今年を思い返しつつ来年への楽しみが増えた時間となった。
<ソノダバンドのHappy X'mas>
1.上海午前零時
2.Reflections
3.Manic Street
4.Spanish Ecstasy
5.旅立つものたち
6.悲しい太陽
7.上陸せよ!
8.光、透明、または情熱
9.真赤な太陽
10.出たとこ勝負
11.ピアソラメドレー(三浦一馬 ソロ)
12.ミケランジェロ70(with三浦一馬)
13.Tango-Fragments(with三浦一馬)
14.Take Me To The Party
15.Catch The Rainbow!
Encore
16. Soul River
17. White X'mas~Take Me To The Carnival
<新春ソノダンショー>
2011年1月10日(月・祝)
@世田谷 パブリックシアター
open 14:30 / start 15:00
ticket 3500円(指定席)
[出演]立川談笑(落語) / ソノダバンド(器楽演奏)
◆チケット詳細&購入ページ
<HIBARI 7 DAYS>
2011年2月18日~27日(休演日あり)
@世田谷パブリックシアター
由紀さおり、小椋佳、夏木マリ、他、若手アーティスト含む多数のミュージシャンや文化人、アーティストが参加してのトーク&ライブ、そして映像を楽しむ7日間。
「光、透明、または情熱」
2011年3月2日発売
VICB-35027 ¥1,050(税込)
1 光、透明、または情熱
2.地理学者のワルツ
◆ソノダバンド・オフィシャルサイト
◆ソノダバンド公式サポーターズクラブ"Rainbow"
[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
◆ソノダバンド画像
クリスマスの曲が流れ、メンバーがステージに。ライブが始まる。彼らの音に生で触れたのは初めてだが、<このバンドに、ヴォーカリストはいない。が、歌詞はなくても、歌が聞こえてくる>と公式サイトに書かれている、まさにその通りだった。
曲ごとに変わる表情、次は何が飛び出してくるのかとワクワクする。
インストのライブというとクラシックっぽいものを想像される方がいるかもしれないが、彼らの曲はポップスであり時にロック、そしてジャズの顔を持ちつつクラシックの表情も見せるという、完全オリジナルな楽曲だ。ステージ上もバンド形式だと通常中央後ろに居ることが多いドラムが右側にいるのもなんだか不思議。でもソノダバンドは、きっとそれが常識。他と比較としてはいけないと感じさせられる。そして比較する必要もないと。
ポップで明るい曲でスタート。バイオリンが歌う。これが歌が聞こえてくるということなんだろう。2010年10月20日にメジャーデビューした彼ら。デビューアルバムからの曲が演奏される。また、インストの曲のタイトルはとても興味深い。歌詞がないぶん、言葉に縛られることなく曲のイメージをそのまま表現する。例えば「上海午前零時」「上陸せよ!」「出たとこ勝負」など。特に彼らの日本語のタイトルはとても率直だ。
このタイトルを意識しつつも、曲の世界に勝手に入り込んで妄想するのが、私のインストを聴くときのスタイル。今回もいろんな世界を旅させていただきました。MCでは、10月のワンマンはキャパ400名の会場で行なったのに、2ヶ月後Bunkamuraオーチャードホールにこんなにも多くの人が集まったことへの感謝の言葉も。
ライブは2部構成で休憩をはさむ。このスタイルにはクラシックっぽさも感じたけれど、内容はポップス&ロック。2部は、フェルメール展テーマソング「光、透明、または情熱」からスタート。冒頭のピアノソロも素敵だったが、CDには入らないとか。この曲は3月2日発売される。
また、2011年2月18日~27日(休演日あり)に世田谷パブリックシアター「HIBARI 7 DAYS」にも出演決定。2部の2曲目ではステージが真赤になり「真赤な太陽」が演奏された。美空ひばりの原曲の思いを残しつつ、ソノダバンドの色になった「真赤な太陽」は、ポップかつクラシカルでありながら粋という表情を見せてくれた。
その後、バンドネオン奏者である三浦一馬をスペシャルゲストに迎え、クラシックの世界を。三浦一馬がソロで「ピアソラメドレー」演奏。続いてソノダバンドと一緒に2曲。ラスト近くでは、会場が総立ちになるという現象が! 正直、インストのライブで総立ちになるのは珍しい?というか私は初めて経験。クラシックのブラボーとは全く違うポップスのライブの状態だ。それだけ彼らの音楽は心を高揚させてくれる。
アンコールでは、頭にトナカイのカチューシャを付けてお茶目に登場。心から楽しくなるようなアクティブな曲。園田涼もピアノから離れてハンディタイプの鍵盤を抱えて演奏。ラストは、再び三浦一馬を迎えてクリスマスソング。
聖なるクリスマスに、ポップス、ロック、クラシック、すべてを味わうことができたライブ。そして、頭のなかを巡った言葉たち。今年を思い返しつつ来年への楽しみが増えた時間となった。
<ソノダバンドのHappy X'mas>
1.上海午前零時
2.Reflections
3.Manic Street
4.Spanish Ecstasy
5.旅立つものたち
6.悲しい太陽
7.上陸せよ!
8.光、透明、または情熱
9.真赤な太陽
10.出たとこ勝負
11.ピアソラメドレー(三浦一馬 ソロ)
12.ミケランジェロ70(with三浦一馬)
13.Tango-Fragments(with三浦一馬)
14.Take Me To The Party
15.Catch The Rainbow!
Encore
16. Soul River
17. White X'mas~Take Me To The Carnival
<新春ソノダンショー>
2011年1月10日(月・祝)
@世田谷 パブリックシアター
open 14:30 / start 15:00
ticket 3500円(指定席)
[出演]立川談笑(落語) / ソノダバンド(器楽演奏)
◆チケット詳細&購入ページ
<HIBARI 7 DAYS>
2011年2月18日~27日(休演日あり)
@世田谷パブリックシアター
由紀さおり、小椋佳、夏木マリ、他、若手アーティスト含む多数のミュージシャンや文化人、アーティストが参加してのトーク&ライブ、そして映像を楽しむ7日間。
「光、透明、または情熱」
2011年3月2日発売
VICB-35027 ¥1,050(税込)
1 光、透明、または情熱
2.地理学者のワルツ
◆ソノダバンド・オフィシャルサイト
◆ソノダバンド公式サポーターズクラブ"Rainbow"
[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/