【ライブレポート】ソノダバンド<巡>ツアー、2014年を想像させる新しい音たち

ポスト

2013年に行われたソノダバンドの<巡>ツアー。12月21日にツアーファイナルを福岡で迎えた。私は、11月30日の東京でのライブに参加。2013年のソノダバンドを見納めた。2013年の彼らの東京でのライブは、30日に行われることが多かった。特に意味はないようだが、3月30日の代官山LOOP、5月30日のMt.RAINIER HALL 渋谷PLEASURE PLEASURE、6月30日の下北沢GARDEN 、そして、11月30日のMt.RAINIER HALL 渋谷PLEASURE PLEASURE。4回の30日に彼らのライブを楽しんだ。

◆ソノダバンド画像

この日は、5ヶ月ぶりに触れる彼らの音。最初に感じたのは「あぁ。これだよ~」という右脳の反応。無理に考えなくてもいい。感じればいい。言葉がないからこそ、100%曲に身体を預けられる。考えることが多い現代人には必要な時間。身体が浄化されていくようだ。この時間を持つからこそ、次のステップに登れる。まさにそう感じた。

<巡>ツアーは、札幌から始まり全13ヶ所。東京は折り返しの7ヶ所目。ライブ構成は、MCをはさんでの静と動が繰り返される緩急のあるライブ。アルバム未収録の「Lisette」は、札幌テレビ放送「ひまの湯」のテーマソング。ただイメージは、フランスの可愛い感じとのこと。「Nazo(仮)」は、スマートフォンアプリの謎解きゲーム用に書かれた曲。ゲームアプリは、世界観が多様なため組曲形式で創られている。「night / games」は刻む感じだ。新曲は、彼らのこれからを感じる音になる。

アンコールでは、偉大なる作詞家であり2013年10月25日にこの世を去られた岩谷時子の作詞曲「夜明けのうた」を。まるで言葉が聴こえてくるよう。続いて、アップテンポな「火の玉」を。その後のダブルアンコールでは、バラード「C’est la vie」をしっとりと。音のなかに何が詰まっているのだろう?と思ってしまうようなボールをたくさん受け取ったライブだった。

ソノダバンドメンバー:園田 涼(keyboards)、熱田 哲(violin)、橋本 怜(cello)、赤股 賢二郎(guitar)、牧瀬 崇之(bass)、小山田 和正(drums)


<11月30日セットリスト>
1. はしれ、はしれ
2. Reflections
3. Flying ExpressⅡ
4. ぼくのスウィング
5. Float
6. 悲しい太陽
7. 上陸セヨ
8. Royal Straight Flush
9. Lisette
10.光、透明、または情熱
11.Nazo(仮)
12.上海午前零時
13.night / games
14.出たとこ勝負
15.Soul River
16.生きる
enc1. 夜明けのうた(カバー)
enc2. 火の玉
enc3. C’est la vie

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/


◆ソノダバンド・オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報