Ken、「好きなことをしてたらニコニコした人たちが集まってくれた」

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ミニアルバム『The Party』をひっさげ、10月5日からスタートした全国ツアー<Ken TOUR 2010“Hey! Join The Party!”>が、11月11日にJCBホールでファイナルを迎えた。

◆<Ken TOUR 2010“Hey! Join The Party!”>画像

会場に流れるSEに合わせて大きな手拍子が鳴り響く中、JOE(Dr)、秦野猛行(Key)、白田一秀(Gt)、中間英明(Gt)、TAKASHI(B)、Tomo(Cho)がステージに登場。重厚なドラムをきっかけにオープニング・ナンバー「Down」のイントロが聞こえてくると緑のレーザーが交差するステージにKenがアルバムのジャケットと同じスーツにシルクハットを身に纏い、軽やかに姿を現す。拡声器を使いワイルドな雰囲気を感じさせながらも、スピード感あふれる「Down」から、シングル「Deeper」や「Speed」。前作の『IN PHYSICAL』からのナンバーなどを織り交ぜつつ、ハードに、そしてしなやかに曲ごとの世界観を作り上げていく。

◆「solitary stroll」
◆「T.P.I.T.P.」PV
◆Ken 動画メッセージ

光と闇を使った演出で魅せるドラム&ベース・ソロを挟み、中盤では、なんとKenがコーラスのTomoと一緒にチェックのスカートに白シャツの女子高生姿で登場! ハードロックにアレンジされたt.A.T.uの「All The Things She Said」を、このメンバーの演奏で聴けることすら貴重だが、スカートのヒラヒラが楽しいKenの嬉しそうな表情につられ、客席はノリノリ状態。続く、ダンスナンバー「T.P.I.T.P.」では、マスコットキャラクターであるラグベベが衣裳を着て登場。その後のMCで、ファンの人の手作りの“衣装コンテスト”での優勝者の衣装であることが告げられた。キュートな雰囲気でダンシングした後は、「Gimme Your Name」で、腰をフリフリ。まさに、このツアーの核となるParty感満載のステージを見せてくれた。

ロック小僧垂涎の白田&中間のギターバトルを堪能した後、ツアーならではのカヴァー曲、さらには「In Physical」「ETERNAL REST」では、Kenがギタープレイも披露。そして、「solitary stroll」で静かに本編の幕は閉じられた。

アンコールでは、その空気とは一転。Kenと共にトラのスカートを履いたラグベベが登場し、客席を巻き込んでの缶バッヂプレゼントの抽選会が行なわれるなどアットホームな雰囲気に。その最後を「なんか、不思議な気分です。好きなことをしてたら、ニコニコした人たちが集まってくれて、前回のツアー以上に気持ちのいいライヴができました。ありがとう」と、Kenらしい言葉でファイナルを無事迎えた喜びを告げる。

すっかりお馴染みとなったcoldplayの「Viva La Vida」から、再びギターを抱え「Please don’t leave me」、そしてラストは「Save me」を大人っぽく静かに歌い上げて、ステージを去った。――かと思いきや、「一発ぶちかまそうぜ!」と二度目のアンコールの声に素早く応え、頭振りまくりの「Down」と「もう1曲!」と二度目の「Spin Along」を演奏して会場を熱く熱く盛り上げた。

文●大庭利恵
写真●三吉ツカサ

◆Kenオフィシャル・サイト
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