全米絶賛、ナイキも注目するジャズロックピアニスト、エリック・ルイス
「彼はピアノの前に座らない、まさに戦士の構えでその前に立つ。鍵盤は彼の餌食であり、彼がその餌食ひとつひとつを凶暴に襲うたび、鍛えられた身体から吹き出す汗が最前列席へと飛び散るのだ」── ワシントンポスト紙
「彼の演奏はまさにドラマティックというほかない」── CNN
「エリックはモンスターだよ! 彼の様な才能を持った人には今まで1度も会った事がないよ!」── エルヴィン・ジョーンズ
「彼の演奏は遊び心があるけど、同時にスピリチュアルともいえるほど真剣だ」── ウィントン・マルサリス
「もしDuke EllingtonとMick Jaggerがふたりきりのジャムセッションをしたら、エリックが演奏している様な音になるだろう」── ジャイアント・マガジン
全米のメディア、アーティストが絶賛するひとりのピアニストがいる。Eric Lewis(エリック・ルイス)。ニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」をはじめとするロックナンバーをJAZZアレンジしたうえに、スタンディング・スタイルによるアクティヴなパフォーマンスを行なう、注目の黒人ソロ・ピアニストだ。
エリック・ルイスは、アメリカ・ニュージャージー州のカムデンという、治安が悪いことで知られるスラム街出身の37歳。ピアノを教えていた祖母と母親の影響で2歳よりピアノを弾き始め、23歳の時に、<ザ・セロニアス・モンク・インターナショナル・ピアノ・コンペティション>で優勝した経歴を持つ実力派だ。これまでクラーク・テリー、ドナルド・バード、オーネット・コールマン、エルヴィン・ジョーンズらと共演。ウィントン・マルサリス率いるザ・リンカーン・センター・ジャズ・オーケストラでの活動や、スティングとセッションした経験も持つ。
そのエリックがジャズシーンだけでなく、広く各方面からの注目を集めだしたのは、およそ2年前、立ったままピアノをプレイするスタイルを確立させた頃からだ。その印象的なルックスで、まるでアスリートのように肉体の限界に挑戦するかのごとく、激しく演奏する姿と卓越した演奏テクニック。それきっかけに本国・アメリカではFENDIのパーティやDKNYのファッション・ショーでも演奏し、レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、ヒュー・ジャックマン、ミック・ジャガー、マドンナといったセレブリティー達を次々と魅了。そして“スラム街からホワイトハウスへ”。オバマ大統領との笑顔の2ショット写真を残すまでに至るのである。
また、ダナ・キャランやグーグル、フェデックス、GAPなど名だたる企業も彼に興味を示し、ナイキ・フランスは、彼をイメージした新しいスニーカー・ラインの検討に入るとか入らないとか。日本ではいち早く『Jazz Life』誌が彼を取り上げ、「ソロ・ピアノで奏でるジャジーでロック・スピリッツあふれる“ロックジャズ”」と高く評価している。
さて、いずれ日本にもその波が押し寄せるであろうエリック・ルイスだが、早くも来る10月にアルバムのリリース、そして名古屋と東京での初来日公演が発表されている。
10月27日リリースの『ROCKJAZZ vol.1』は、自らのレーベルNinjazzからデジタル配信のみでデビューアルバムとしてリリースされた『ELEW Rockjazz Vol.1』を初CD化。先に述べたニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」や、コールドプレイの「クロックス」、リンキン・パーク「イージアー・トゥ・ラン」、レディオヘッド「ナイヴズ・アウト」、そしてローリング・ストーンズの「黒くぬれ」などが、エリック・ルイスのソロ・ピアノによってまっさらな音のキャンバスに描かれる。
エリック・ルイスの来日公演は、10月26日がNAGOYA BLUE NOTE、10月28日・29日・30日にはBLUE NOTE TOKYOにて開催。360度が観客席という、彼のパフォーマンスを体験するにはもってこいの演出となる。
そしてさらに、エリック・ルイスのオフィシャル・サイトほかで公開されている映像。これはなんと、かの北村龍平 監督(映画『あずみ』『ゴジラ FINAL WARS』ほか)のディレクションによるものだ。
最後に北村龍平 監督のエリック・ルイスへのコメントを紹介したい。
◆ ◆ ◆
繊細かつ攻撃的。
この愛すべき怪物の奏でる全ての音楽は、徹底的に破壊され、そして再構築される。
ピアノという楽器の限界を、ジャンルという概念を超えた世界へと連れて行くことのできる唯一無比の存在、
それがエリック・ルイスだ。
(北村龍平)
◆エリック・ルイスの画像、「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」PV
◆エリック・ルイス オフィシャルサイト
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