ジョニー・マー、10年前に盗まれたギターが戻る

10年前、楽屋から盗まれたジョニー・マーのギターが、無事、マーの元に返却された。

このギター、1964年製のチェリー・レッドのギブソンSGは、3万ポンド（約420万円）の価値があるだけでなくマーのお気に入りの1本だった。当時、盗まれたことに大ショックを受けた彼は情報提供を呼びかける報奨金をかけていた。

ギターは、ロンドンのScalaでジョニー・マー＆ザ・ヒーラーズとしてプレイした夜、楽屋に招待されたスティーヴン・ホワイトにより持ち去られていたという。情報を得た警察が、ホワイトの家で発見した。彼はギターをずっとリビング・ルームに飾っていたそうだ（プレイしたり、修理までしていたとの話もある）。

公判で、ホワイトは罪を認め謝罪すると同時に、当時は抗うつ薬を服用していた上にアルコールを飲み自分の行動に抑制がきかなかったと釈明した。

検察によると、マーはギターが戻って来たことに大喜びしており、ホワイトに対し「恨みはない」そうだ。「このギターは彼にとって思い入れの深い品だった。当初、彼はプロの窃盗犯に狙われたのかと思っていたが、事実が明らかになったとき、この件をこれ以上追及したくないと話した」と公判で語っている。

ホワイトには、200時間の社会奉仕活動が言い渡された。

Ako Suzuki, London