ロックの原石と同じ匂いがする、天平のプレイ

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脅威のピアノスト、天平のメジャー・デビュー・アルバム『TEMPEIZM』のリリースを6月18日に控え、早くもデビュー・コンサート・ツアーが決定した。

<TEMPEIZMツアー2008>と銘打たれたこのコンサートは、8月29日の東京:サントリーホールを皮切りに、現在のところ全国5会場での開催が決定している。

<TEMPEIZMツアー2008>
8月29日(金)東京 サントリーホール
9月3日(水)福岡 ビルボードライブ
9月6日(土)栃木 足利市民プラザ
9月9日(火)兵庫 兵庫県立芸術文化センター
9月14日(日)香川 サンポートホール高松
[問](株)サンリス(TEL:03-5485-7711 HP:http://www.tempei.com/ )

クラシックの形式をとりながらも、ロックやジャズの要素も内包したコンポーザーとしての側面は、彼個人が活動してきた過去のロック作品からも良くわかる。彼の作り出すプログレッシブな構成には、激しさと強いパッションとビビッドさがまばゆいばかりに詰め込まれている。そのインストゥルメンタルの持つ息吹とエネルギーを、ピアノという楽器ひとつに凝縮されたとき、天平という、ワン・アンド・オンリーなコンポーザー/ピアニストが誕生するのだ。

今回のデビュー・アルバム『TEMPEIZM』は、クラシックの名門レーベルEMIクラシックスからのリリースとなるが、かつてフルトヴェングラーやカラヤン、アルゲリッチ、ブーニンなどの多くの名演奏家、指揮者が歴史的な録音を残したこの名門老舗レーベルにも、衝撃をもってまた新たな1ページが刻まれることになるのは間違いない。

クラシック音楽に造詣の深いリスナーからの支持もさることながら、ロック好きのオーディエンスにこそ『TEMPEIZM』は聞いてもらいたい作品だ。クラシックに対する予備知識も経験も入らない。もちろん先入観も不要だ。音楽が人の心を揺さぶり動かす、そのときのほとばしるエネルギーに鳥肌が立つ経験をお持ちであれば、天平のプレイには、ロックの原石と同じ匂いがすることがわかるはずだ。
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