天平、記念イベントにて新曲を披露
◆天平、記念イベントにて新曲を披露 ~写真編~
2008年6月にCDデビューをした折、その波乱万丈の人生が様々なメディアで紹介され、多くの共感や勇気を人々に与えた天平だが、デビューアルバム『TEMPEIZM(テンペイズム)』は、クラシックの新人、しかも全曲オリジナル楽曲が収録されたアルバムとしては、異例の2万枚を売り上げている。

「色んな人の協力があって今日までやってこれました、今日のテーマは笑顔です」という天平の挨拶から始まったイベント。全6曲を演奏、その中でも最新作『翼』に収録された「LIKE A BIRD」では「鳥のように自由になりたいと思い作りました。翼がもがれたり、檻の中から出たいという気持ち、そして自由を手にして空に羽ばたいた先には色んな人との出会いがありました」と語ってそのまま鳥ように軽やかに演奏した。
途中のMCで、『翼』というアルバムタイトルにこめた思いを披露、「ピアノや音楽が自分にとっての翼、これがあったからこそ世界中に飛び立っていける」。また、エッセイの発売には「密度の濃い自分の人生」だったからこそ出せた本だと語った。
この日の演奏に使用されたピアノはCDのレコーディングで実際に使用された1500万円もするカワイのピアノだった。天平がレコーディングに使用したことを知ったファンが、その後このピアノを購入することになったため、天平がこのピアノで演奏するのはこの日のイベントが最後となった。記念すべきイベント会場に招待されたファンは涙を流しながら演奏に聴き入った。
「人の力は無限大。死ぬ気でやれば夢を掴める」。このモットー通り、天平は翼を大きく広げて無限大の空をさらに羽ばたきはじめた。
(C)森リョータ
『翼』
TOCP-70809 ¥2,800(税込)
『ピアニストになると思わなかった。』(天平 著)
ポプラ社
本体1,300円(税別)