Mステで紹介された、涙のコンピ『涙のNo.2』って?
全米最高位2位の曲だけを集めた『涙のNo.2』、あれだけ大ヒットしたカルチャー・クラブの「君は完璧さ」が3週連続2位だったという残念な事実…気の毒ですが笑います。マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」に阻止されたんですねぇ。
TOTOの「ロザーナ」もサバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」に阻止され、シンディ・ローパーのデビュー曲「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」を抑えたのはヴァン・ヘイレンの「JUMP」だったと。いろんなドラマがありますが、ヒットチャート上の最高到達点にして最高の栄誉を取り損ねたからといって、作品の品質が落ちるわけじゃありません! そう、重要なのは記録ではなく、記憶に残る曲なのだ(泣)。でも、発売日が一週間ずれていたら1位になれたのかも…。
ちなみに、史上最も不幸な涙のNo.2は、フォリナーの名バラード「ガール・ライク・ユー」なのでは。1981年11月28日~1982年1月30日付でなんと、10週連続2位! 泣けるぅ。「ガール・ライク・ユー」の頂点への行く手を阻止した「No.1」は、フィジコー・フィジコー♪と歌った、オリヴィア・ニュートン・ジョンの「フィジカル」。強烈なフィットネス・タイツをはいてエクササイズをするミュージック・クリップを引っさげて、なんと10週連続の1位を獲得してしまいました。その狭間にはダリル・ホール&ジョン・オーツが早速と登場し、「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」が1位を獲得してしまい、ついぞ「ガール・ライク・ユー」は、永遠の2位に甘んじたのでありました。
そう、No.1にならなくてもいい、もともと特別なオンリーワンなのです。トップを取れなくたってこの世の中そんなに悲観することないって感じで、全ての2番手に贈る“涙のNo.2”コンピは、勇気と励ましとを我々に与えてくれるのです。
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