時代が変わる!? ニコニコ動画、YouTubeと音楽業界が急接近!

ポスト
音楽業界とYouTube、ニコニコ動画との連携が加速している。

ニコニコ動画を運営するニワンゴは、日本音楽著作権協会(JASRAC)と、JASRAC管理楽曲の利用許諾に向けた協議を開始したことを発表した。同社は、JASRACの示す許諾条件に同意し、本年内に暫定許諾に係る覚書締結を目指すという。

またニコニコ動画では、エイベックス・グループをはじめとする権利者やコンテンツホルダーから正式に許諾を受けた正規動画に関して、近日中にトライアル配信を開始する。ニコニコ動画は、先日MTVを運営するViacom International Japanが保有するコンテンツの配信を行なうと発表したばかり。

■ ニコニコ動画で配信されるMTVのコンテンツ(一部抜粋)

ニコニコ動画と同様にJASRAC管理楽曲の利用許諾に向けた協議を開始していると一部で報道されたYouTube。こちらには、EMIミュージックが公式ブランドチャンネルを開設した。日本のレコード会社が公式ブランドチャンネルを立ち上げるのは初となる。

公式ブランドチャンネルに登場する第1弾アーティストは、スパイス・ガールズ、ダフト・パンク、カイリー・ミノーグ。各アーティストのトップページでは、日本公式サイトへのリンク、プロフィールや新譜等の最新情報を掲載し、代表的なヒット曲のフルPV、ライヴ映像のダイジェスト等5分弱の動画を複数公開する。ただし、編集部がアクセスして確認したところ、YouTubeの代表的な機能の1つである、公開された映像を個人のブログ等に埋め込むことはできなかった(「埋め込み」機能、および「コメント機能」は無効化されている)。EMIジャパンの公式ブランドチャンネルは、今後も洋楽を中心に増える見込みだ。

総合楽器メーカーのヤマハも、10月31日よりオフィシャルチャンネルを開設する。こちらには、ヤマハおよび国内外のグループ会社でこれまで制作した、楽器のデモ演奏やプロモーションビデオ、イベントリポート、楽器メンテナンスのノウハウといった、さまざまな動画コンテンツなど約50タイトルを用意(開設時)。今年度内には 200本以上のコンテンツをそろえる予定となっている。

これまで、著作権に関しては無法地帯に近い側面を持っていた両サービスが、今、変革の時を迎えようとしている。

そして完全に余談だが、BARKSの動画視聴ページでは、YouTubeやニコニコ動画では見ることができないアーティストの様々な素顔を記録した動画を配信中だ。10月31日午前9時現在の動画アクセスランキングのTOPは、同日デビューするアイドルユニットBuono!のPV撮影に密着取材した際の映像コメント。


■ YouTube日本語版にあるスパイス・ガールズのオフィシャルチャンネル
■ YouTube日本語版にあるダフト・パンクのオフィシャルチャンネル
■ YouTube日本語版にあるカイリー・ミノーグのオフィシャルチャンネル
■ YouTube日本語版にあるヤマハのオフィシャルチャンネル
この記事をポスト

この記事の関連情報