“リクエスト”をキーワードに５種５様の楽しさがギュッと凝縮された＜REQUESTAGE 5＞

大阪のラジオ局FM802の開局以来、看板プログラムとして人気を誇るリクエスト番組『ROCK KIDS 802』発のオムニバス・ライヴ＜REQUESTAGE＞の５回目が4/27に大阪城ホールで開催された。事前に番組内でアーティスト別に“当日聴きたい曲”を募り、リクエスト番組ならではの内容が楽しめるこのイベントは、毎回多彩で豪華なアーティストが集結。今回のラインナップもaiko、ASIAN KUNG-FU GENERATION、絢香、Superfly、ゆずと超豪華な面々が揃い、大阪城ホールの客席は埋め尽くされた。

期待感を高めるオープニングの映像が流れたあと、まずは今年４月にデビューしたばかりの２人組、Superflyがバンドスタイルで登場。伸びやかに力強く届ける志帆（Vo）のフェイクで始まったライヴは、ブルースフィーリングたっぷりに新人とは思えない堂々としたパフォーマンスを見せる頼もしさだった。

続いての登場は、絢香。会場の空気を一瞬にして自分色に染めるソウルフルな歌声で観客の心を惹き付けつつ、アップテンポな曲では元気いっぱいの19歳ぶりを発揮。そんな彼女のステージはハートフルでピースフルだった。

そしてフレンドリーに手を振りながら登場したのは、ゆず。デビュー10年目を迎えた彼らは突き抜けたパワフルさで観客の心を掴んで離さない。しかも「リクエストをいっぱいくれて悩んだ揚げ句、こんなことを考えました」と、オール大阪ロケで撮影したユニークな映像付きのスペシャルメドレーを披露するなど楽しさ満載のステージだった。

続く４番手は「イエー!!」の掛け声でテンション高く登場した、aiko。アップテンポのポップチューンで始まった彼女のステージはキュートなパワーが全開。アーティストが集うイベントに出演するのは今回が初めてという彼女だが、愛らしいキャラクターと温かい歌声で観客をどんどん巻き込んでいく姿は圧巻だった。

そして今回のトリを務めたのは、２度目の出演となるASIAN KUNG-FU GENERATION。まずは「Intro」でロックの世界へと観客を誘い、アジカンならではの骨太なサウンドを次々と畳みかけるクールに熱いステージを見せ圧倒的な存在感を残して最後を締めた。

“リクエスト”をキーワードに５種５様の楽しさがギュッと凝縮された＜REQUESTAGE 5＞。早くも来年のラインナップが気になるのは私だけではないはず!!

文●村田圭子

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