超絶テクニックを持つ新世代ラッパー、鮮烈デビュー!

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今年の1月に、渋谷、原宿を徘徊する、犬のような形に改造デコレーションされたゴージャスな“犬バス”を見た人はいるだろうか? ゴールドに塗られた車体は道行く人の目を奪い、若者が集まる街の注目の的となった。

この犬バスを見かけた人の多くは、おそらくアーティストの誰かの新しいアイテムの宣伝カーだと思っただろう。もちろん、それはあっている。しかしこのバスは、ただの宣伝カーではなかったのだ。

実はこのバス、街中を爆音で走行しながら、車内では撮影が行なわれていた。2月28日にシングル「DOGG POUND」でメジャー・デビューする、ソングライターでありラッパーのSoulJa(ソルジャ)のプロモーション・ビデオ撮影である。車内にはクラブが作られ、SoulJaの歌に合わせて派手な出で立ちの男女が踊り狂っていた。街中を徘徊しながらPV撮影が行なわれるというのは、前代未聞のことだ。

驚くのはそれだけではない。このPVには、YMOの細野晴臣、高橋幸宏のほか、ミュージシャンの佐藤博、ムッシュかまやつ、ミュージシャンで俳優のミッキー・カーチス、グラビア・アイドルの長崎莉奈、女優でモデルの重泉充香といった豪華ゲストも多数出演。アゲアゲの音楽が流れるバスに、やや苦笑いしながら乗り込む細野氏と高橋氏だが、さすが一世を風靡したYMOのメンバーだけあって、乱れる車内に動じず、余裕の表情を見せている。

ところで、メジャー・デビュー前からこれだけ派手なお祭り騒ぎをぶち上げるSoulJaとは一体何者だろうか? 彼は、2005年に放送されたオダギリジョー出演の『メンズビューティーン』CMソングを歌い、一躍話題となった。CMソングになった「First Contact」には問い合わせが殺到し、限定1,200枚でリリースされた同曲は、1週間で完売している。

ベルギー人で音楽家である母親の影響を受け、幼少期からバイオリン、チェロ、ピアノを学んできた彼は、抜群の音感と音楽センスを培ってきた。人種差別や国際的社会問題に嫌でも直面してきた彼は、抑圧された魂を“ラップ”で発言することを技として磨き、いまやYMOを世に送り出した名プロデューサー、川添象郎氏に見出されることとなった。

デビュー曲「DOGG POUND」では、イカついラップとアゲアゲのサウンドで存在感を十分にアピールしている。そしてカップリングには、細野晴臣氏から楽曲提供された「CASSIS」を収録。どちらも彼の実力を知るには十分すぎるほど、インパクトのある楽曲に仕上がっている。まずは、BARKSで公開中の「DOGG POUND」のPVをチェックしよう。都内を徘徊した犬バスの中で繰り広げられていたという、これが話題のPVだ!(■「DOGG POUND」PV試聴

さらに、ファッション・ブランド『GARCIA MARQUEZ(ガルシア・マルケス)』とのコラボレーションも行なうという。音楽界だけでなく、ファッション界までをも揺るがす、大型新世代ラッパーの誕生となりそうだ。

☆「DOGG POUND」PV試聴

◆リリース情報
デビュー・シングル「DOGG POUND」
UPCH-80004 ¥1,100(tax in)
2007年2月28日発売
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