カヴァー・アルバムのブーム到来、あなたならどれを聴く?
11月2日にリリースされた平原綾香『From To』が、発売後2週間でセールスが10万枚を突破。2005年にリリースされたカヴァーアルバムでは最大級のヒットを記録しそうな勢い。とはいえ、徳永英明の『VOCALIST』(9/14発売)、槇原敬之の『Listen To The Music2』(9/28発売)などのカヴァー集もロングセールスを続け、いまだチャートイン。12/21には山下久美子が甲本ヒロト(ザ・ハイロウズ)や宮沢和史(THE BOOM)らと曲ごとにデュエットするカヴァー集『Duets』(但しオリジナル曲1曲を含む)を、来年1/18にはORIGINAL LOVEが『キングスロード』をリリースする。
カヴァーアルバムといえば、中堅、ベテランが出すものが多いが、なかでも平原綾香の場合は、彼女は21歳と若い。「翼をください」「なごり雪」「言葉にできない」など世代と時代を超えた名曲にチャレンジしたことが、ユーザーの心に見事に届いたようだ。
音楽マーケティングアナリストの臼井孝氏によると、「カヴァーアルバムヒットの条件は2つ。“声の独自性”と“(選択された)楽曲の大衆性”」とのこと。「本作はこの2つを兼ね備え、更に本人が新しい解釈を載せることで、唯一無二の作品となっている」ため、世代を越えた支持につながったと言えるのではないだろうか。
従来のカヴァーアルバムの概念が根本からくつがえそうとしている平原綾香、女性ヴォーカルの歌ばかりで勝負した徳永英明、原点回帰の作品とした槇原紀之、そしてデュエットで名曲を提示する山下久美子……カヴァー・アルバムがブームのなか、あなたはどれを選ぶ?
※写真は上から、『From To』(平原綾香)、『VOCALIST』(徳永英明)、『Listen To The Music2』(槇原敬之)。
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