モス・デフが異星人役、映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』公開

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9月10日公開の映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』に、ラッパーのモス・デフが異星人役で出演している。ポール・マッカートニーやエルヴィス・コステロ、『スター・ウォーズ』シリーズのジョージ・ルーカス監督も魅了されたという、伝説的カルトSF小説の映画化作品だ。

「地球の皆さん、こんにちは。銀河バイパス建設のため、今から地球を取り壊します」――ある日突然、上空に現れた宇宙船からのアナウンスとともに、あっけなく消えてなくなる地球。ごくフツーの英国人アーサーは、15年来の親友フォードに助けられ、間一髪宇宙へ脱出するが、モス・デフ演じるこのフォードこそ、宇宙最大のベストセラー『銀河ヒッチハイク・ガイド』の編集者だった。ガイドを頼りに宇宙を旅する2人は、わけのわからない異星人やロボット、ナンセンスな事件の数々に遭遇しながら、やがて地球にまつわる驚愕の真実を知ることに…。

奇想天外な物語をおバカモード全開で見事映像化したのは、ブラーやファットボーイ・スリム、スーパーグラス、R.E.M.などのビデオを手掛けたガース・ジェニングス監督。劇場映画初監督とは思えない手際のよさで、収拾のつかなそうな話を上手にまとめ上げている。

ちなみに、レディオヘッドの「パラノイド・アンドロイド」は、映画にも登場する超悲観的なロボット、マーヴィンに捧げられた曲だとか。IQ161212もありながら、人生に絶望して常に落ち込んでいるマーヴィンのキャラは、どんな俳優たちの演技より可笑しかった。

原 令美/イーフィールズ
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