バンド・エイド20、ビデオ初上映、あの人の姿も

11月８日（木）、バンド・エイド20の「Do They Know It's Christmas？」のビデオが、英国の30以上の放送局で同時放映された。ビデオは午後５時55分より、英国の５つの地上波、および衛星、ケーブルなど少なくとも30の放送局で放映、およそ2,000万人の人々が見たという。

ビデオが放映される前にスーツを着たマドンナが登場。バンド・エイド20およびシングルの意義について説明をした。マドンナは、「ボブ・ゲルドフのその友人達は、私達が決して忘れてはならないことを思い出させるために集まりました。決して忘れてはならないのです。世界中の人々に食べ物を与えましょう。バンド・エイド20を皆様に紹介できることを誇りに思います」と話した。

ビデオは、オープニング・ヴォーカルを飾ったコールド・プレイのクリス・マーティンの姿からスタート。続いて、メイン・ヴォーカルを取ったシンガー達がマイクの前で歌うシーンや、ポール・マッカートニーがベースを弾く姿が映し出された。ビデオを見る限り、ドラムはスーパー・グラスのダニー・ゴフィー、キーボードはレディオヘッドのトム・ヨーク、ギターは、ダークネスのホーキンス兄弟、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドらがプレイしているようだ。ビデオにはこのほか、レコーディングには参加していないものの、みんなにお茶を配ったブラーのデーモン・アルバーンの姿や、スタジオで流されたアフリカの飢饉災害の映像を見て涙を流すアーティストの姿が映し出されている。

英国内で、30以上ものメディアが同時期に同映像を流すのは初めてのこと。バンドのスポークスマンは「女王のスピーチでも、こんなことはしないと思う。多くの人々にシングルを買ってもらうために、これ以上の素晴らしい方法はないだろう」と話している。

「Do They Know It's Christmas？」は英国およびアメリカで、11月29日に発売される。

Ako Suzuki, London