▲「大きな愛」PV映像 |
| ――デビューはどういうきっかけで?
柳田久美子(以下、柳田):高校生の時に、ゆずのコピーがやりたくてギターを始めました。次第に自分の好きなフレーズが出るようになって、それを曲にまとめて今の事務所に送ったんです。そしたら反応があって。だから、ライヴハウスとかストリートでの経験もないんです。あまり人前でやる勇気がなかった。その後も大学生活を盛岡で送ってました。その頃は、まだ学生生活が主で、好きな音楽を趣味でやってるという感覚でした。それで、大学を卒業してから上京しました。
――ゆずの他にはどんな音楽を聴いてたんですか
柳田:テレビの音楽番組とかでその時に流行ってたものばかりかな。盛岡という土地柄、あまり情報は多くないんで。それより、テレビでアニメばかり観てました。『名探偵コナン』とか『ワンピース』とか。テレビをつけちゃうと、特に観たいものがなくてもずっと何時間でも観てるっていうか。
――ゆずのどんなところが好きですか?
柳田:ライヴがすごく楽しいところですね。ゆずのライヴを観て“私もこんなことがやってみたい”と思ってギターを始めたんです。曲も全部好き。選べないくらいです。
――作詞作曲はどういう風に?
柳田:メロディと言葉が一緒に浮かんでくるんです。それをコアにしてギターで作っていきます。高校生の時は、授業中やテストが早く終わった時の残り時間とかに作るということがあったんですが、最近は集中して作ることが多いです。
――何かに心を動かされて作った曲とかはありますか?
柳田:花火大会で花火を見て作った曲があります。前回のシングル「スターライト」に入っている「色のない花火」という曲です。
――デビューして環境が変わることによって、自分自身も変わりましたか?
柳田:はい。8/25のデビューシングルの発売日はそんなに実感がなかったんですが、9/30に渋谷BOXXでのワンマンのフリーライヴで、デビューしてから初めて人前に出たんです。初めて聴いていくれる人を目の前にして“頑張らなきゃ”って気持ちになりました。ちゃんと聴いてくれる人がいるんだって。
――かなり盛り上がったんですよね。
柳田:イベントとかで何回かライヴを演ったことはあるんですけど、不安とか緊張が大きくて、ライヴが楽しいものだとは思えなかったんです。でも9/30のは、初めてのワンマンだしデビュー記念だし、意識して楽しんでいるように見せようと思って挑んだんです(笑)。最初はそうだったんですが、ライヴの後半になってきたら、本当に楽しくなってきちゃって。なんでそんなに楽しくなってきたかは説明できないんですけど。
――そうやって一所懸命聴いてくれる人に、どんな音楽を届けたいと思いますか?
柳田:経験を積んで環境が変わっていくにつれ、作る曲にも影響していくと思うので、良い刺激を受けて良い曲を作っていきたいですね。
――自分が他のミュージシャンと大きく違うのはどんなところだと思いますか?
柳田:音楽の知識があまりないってことかな。周りのミュージシャンに“すごいコード進行してるね”とか“すごいメロディに行くね”って言われるんです。私はそれを特に意識してやってるわけじゃなくて、ただ好きでそうなっちゃってるんだけど。だから、他の人と違うのはそういうところかな。
――今度のシングルのタイトルは「大きな愛」。大きなテーマですね。自分の体験や正直な気持ちですか?
柳田:そうですね。私の中にないものは出てこないと思いますから。そんなに確固たるメッセージがあるのかどうかは分からないんですが、私が感じたり経験したことを聴く人と共感したい。でも受け取り方は人それぞれなので、好きに聴いてもらっていいんです。
――カップリングの「絵になるうた」は、昔に作った曲らしいですね。
柳田:高校3年生の時に、初めてインディーズで作ったアルバムに入っている曲なんです。今聴いてみると、よく高校生の時にこんな曲を作ったな、と思いますね(笑)。インディーズだったんで、なかなか皆に聴いてもらえないから、私の原点として聴いてもらいたいと思って今回のアルバムに入れました。
――将来は、どんなアーティストになりたいですか?
柳田:今までどおり、自分が思ったり感じたことを飾らないで素直に表現できるミュージシャンになりたいです。やっと楽しめるようになってきたんで、ライヴをもっといっぱいやりたい。
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