UKのミュージシャン、印税が伸び、老後も安泰?
UKのミュージシャンは現在のところ、50年で印税を受け取る権利(ソング・ライティングは別)を失ってしまうが、その期間が95年まで延長されることになりそうだ。これが決定すれば、若い時期にヒットを飛ばしたミュージシャンでも老後は安泰(?)となる。
現行の法律だと、ビートルズやクリフ・リチャードといったベテラン・アーティストは、あと数年で権利を失うことになる。ミュージシャンにレコードのセールスやエア・プレイからのロイヤリティが入らなくなる一方、どのレーベルも曲を安価にリリースすることができる。
しかし今週、EUはこの期間を95年に延長することを提案。認められれば、大物アーティストだけでなく、セッション・ミュージシャンやエンジニアも恩恵を受けるという。元アンダートーンズのシンガーで現在British Music Rightsの代表を務めるフィアガル・シャーキー氏は「フィーチャーされてるアーティストやレコード・レーベルだけじゃない、ライナー・ノーツやクレジットに名が載らないエンジニアやセッション・ミュージシャンのためになる」と話している。
しかしながら、いいこともあれば悪いことも。消費者にその分跳ね返り、オールディーズのCDにも依然高い価格を払い続けなくてはいけなくなる。
ちなみにソング・ライティングの著作権は別で、これは作者の死後70年まで守られている。
Ako Suzuki, London







