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いつまでもこころに響くうたとおと。おおはた雄一、インタヴュー
2005.03.11 13:53
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──アコースティックを主体に作られてますが、ホーンやチェロなどが入っていたりして、いわゆるフォークとかとは違う感じに仕上がってますよね。
おおはた: 前作はギター1本で弾き語りという感じでしたが、実はぼくそんなにフォークを聴いてきたわけじゃないんですよ。特に日本のフォークなんかは、ゴソッと抜けてるくらいで。
──実験的と言わないまでも、面白いアプローチの曲が多いですよね。
おおはた: 実はこのアルバムって、ベースが入ってないんですよ。一曲目の「不思議なくらい」なんか、ギターとチェロだけですから(笑)。今作は、特に自分の中でこうしようというのはなかったんです。まぁ、ちょっとリズムを入れようとか、漠然としたイメージは持ってましたけど。
──「不思議なくらい」は、クラムボンのミトさんがプロデュースされてますよね。
おおはた: ぼくは、始めピアノとギターでやろうと思ってたんです。だけど、ミトくんが鍵盤のウェットな感じよりチェロがいいって。 彼は、この曲を一発録りでドキュメンタリーな感じに録りたいと言ってて。 チェロの徳澤青弦さんとは、その日が初対面だったんで、1テイク目ってお互いどういう演奏をするのかなっていう探りあいじゃないですか? だから、ぼくとしては、1テイク終わった時点でそれを基準にやろうかなって思ってたんですよ。そしたら、ミトくんが「OK」って(笑)。 4曲目の「あの子の居場所」も、そんな感じでドラムの伊藤大助くん(クラムボン)とやりました。だから、間違えたりしてるんですけどね(笑)。
──アルバムの何曲かで使用されている、ホーン・セクションなどは意識的に導入されたんでしょうか?
おおはた: 意識的というより、スタジオの雰囲気に影響された部分が大きいと思います。 スタジオはログハウスみたいなところで、ぼくも始めてそういうところで録音したんだけど、すごいのんびりしてて、本当にユルい時間でした。 みんなで温泉行った後とかに録ったり。そういうのが、ぼくを含め、レコーディングに参加したミュージシャンたちに影響を与えたんじゃないかな。 ──おおはたさんは、これまでスモール・サークル・オブ・フレンズやBE THE VOICEなどクラブ系のミュージシャンとも共演されてたので、 その辺りからの影響なのかな、と思ったんですが。
おおはた: いや、そういうわけじゃないんです。逆にそういう音楽(クラブ系など)って、 スモール・サークルの2人とかに影響された感じですから。ぼくが一番自分で触手を伸ばす部分って、 ブルースのようなルーツ・ミュージックか、ワールド・ミュージックなんですが、そうじゃないところも好きなんですよ。 だからわりかし、音楽に関しては雑食という感じです。
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