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 『Love Notes』 Ki/oon Records KSC2-388 ¥3,059(tax in)
1 Promise-a cappella- 2 永遠に 3 NO MORE TEARS 4 八月の鯨 5 U’ll Be Mine-acoustic version- 6 AIR MAIL 7 t.4.2. 8 渇き 9 LOSER 10 I LOVE YOU, BABY 11 あたらしい世界 12 カーテンコール 13 ひとり
 
ゴスペラーズのラヴ・ソング・コレクション『Love Notes』。
おそらく最近彼らのファンになった人なら飛びつかずにはいられないアイテムだろう。いや、もちろん以前からの根強いファンにとってもかなり魅力的な1枚だ。なぜなら彼らの名を一躍高めることになったシングル「永遠に」はもちろん、アルバム収録のナンバーやデビュー曲「Promise」から最新曲「ひとり」まで、これまでの彼らの歴史を彩ってきた楽曲が詰め込まれているのだから。
さらに「Promise」「U’ll Be Mine」に至っては、アカペラ・ヴァージョンとアコースティック・ヴァージョンで新録音されている。心が揺れないワケがない。
先でも触れたとおり、今作は彼らのラヴ・ソングを中心に選曲しているが、同時に彼らの6年という歴史を振り返る意味でも興味深い内容になっている。
デビュー当初から男性5人のヴォーカル・グループとしてR&Bやポピュラーなナンバーを発表してきた彼らだが、改めてこのアルバムに触れてみるとミディアムなアカペラ作品からアッパーなアップ・チューンまで、実にバラエティ豊かな作品をこなしていることに気がつく。
また、全員がヴォーカリストであるというヴォーカル・グループならではの強みも随所で感じ取ることができる。村上てつや、黒沢薫のメイン・ヴォーカリスト代表者はもちろん、「t.4.2」では酒井雄二の、「I LOVE YOU,BABY」では安岡優のそれぞれメイン・ヴォーカルを聴くことができるし、中でも2人づつ、3人づつのコーラスが複雑に絡み合いながら1つの曲を形作った「NO MORE TEARS」は、その真骨頂。
ラヴ・ソング・コレクションでありながら、甘くなり過ぎずマンネリさせずにこれだけのヴォリュームを聴かせてしまうのは、やはりゴスペラーズの力量の大きさのなせる技だ。
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