ラップの言語は1つじゃない!
ラップの言語は1つじゃない! ラテンがクールなものとなるずっと以前から、Cypress Hillはラテンだった。 しかし、『Los Grandes Exitos En Espagnol』という名のスペイン語のアルバムのリリースをきかっけに、彼らは国境の南側の出身という自らのルーツを最大限に活かそうとしている。 彼らの曲の中でも最も愛されている曲を集めたこのアルバムは、ヒップホップのヒット曲の集大成を、彼らの生まれついた言葉で歌うものとなっている。これこそ、Cypress HillのメンバーのSen-Dogが長年目指してきたものなのだ。 新しいアルバムにはロック界から実に様々なゲストが参加しており、多彩な内容を持つ作品。しばらくはレコーディングとスペイン語のラップの勉強で忙しくしていた彼らだが、それ以外にも自らフェスティヴァルを主催し、ラジオ番組のホストを務め、それぞれのソロプロジェクトにまで手を伸ばしている。 |
LAUNCH:これまで長い間Smokin’ Grooves Tourのヘッドライナーを務めてきましたが、今回は手を広げて自らフェスティヴァルを主催することになりましたね。今、準備しているそのフェスティヴァルについて教えてください。 B-REAL: LAUNCH: B-REAL: SEN-DOG: LAUNCH: SEN-DOG: LAUNCH: Cypress Hillにとってツアーはどの程度重要なのですか? BOBO: LAUNCH: スペイン語のアルバム『Los Grandes Exitos En Espagnol』の制作には、しばらく時間がかかっていたようですが、仕上がり具合はどうですか? なぜ、今この時期にあのアルバムを出すことにしたのですか? B-REAL: BOBO: 面白いことに、このアルバムはずっと待っていたものだったんだよ。俺達にとっては特にそうだし、ファンにとってもそうさ。俺達は随分前からこのアルバムのことを計画していた。今、大ブームになっているラテンムーヴメントが起こる前からね。こういうことになったので、アルバムを仕上げるためにツアーをちょっとキャンセルしなくちゃならなかったんだ。これは、俺達としては随分珍しいことなんだよ。ここ5年くらい、毎年夏になるとツアーをしていたんだから。それくらい、このアルバムの作業をすることが俺達には重要だったんだ。今は確かに完璧なタイミングだよね。みんな(ラテンからの影響に対して)前よりも受け入れやすくなっているし、全く異質な感じじゃないわけだから。これが扉を開いたばかりならともかく、今や扉は開かれ、みんなの耳もこのラテンのムーヴメントに対して開きやすくなっている。こうやってうまいタイミングで乗っかってよかったと思うよ。 SEN-DOG: 去年、俺がバンドに戻った時から、俺の一番の課題はこれだったんだ。「…ったく、いつになったらスペイン語のアルバムを作るつもりなんだ?」ってね。俺にはキューバに親戚がいるし、’92年、’93年頃からこういう作品を作りたかったんだよ。ツアーとレコーディングでスケジュールが大変で、実現出来なかったんだけどね。でも、今回は「さあ時間をかけてやろうぜ」ということが出来た。素晴らしい作品になったよ。Mellow Man Aceも参加してくれたしね。彼らは俺の仲間でメキシコじゃ最高にかっこいいラップグループの1つなんだ。実際、この出来には感動したね。B-Realには感心させられたよ。俺達、おふくろと話す以外はスペイン語なんて全く話さないのに。 LAUNCH: B-REAL: LAUNCH: 一番大変だった曲はどれですか? B-REAL: LAUNCH: スペイン語を話す国の若い人達にも“ピンと来る”と思いますか?
LAUNCH: Bobo、あなたのラテン系としてのルーツを教えて下さい。父親はラテンミュージシャンだったんですよね? BOBO: LAUNCH: それでは新しいアルバム『Skull & Bones』について教えて下さい。 BOBO: Muggsは他のミュージシャンや、他の楽器であれこれと試してみたいと考えてたし。正直言って、このアルバムは俺達がこれまで作ってきた中で最高の作品だ。腰を落ち着けて、毎日9時から5時までアルバムに集中して作業をすることが出来た。このアルバムを俺は誇りに思ってるし、ダブルプラチナムやトリプルプラチナムの獲得だって夢じゃないかもしれない。 LAUNCH: 過去の作品とこの新しいアルバムとの違いは? B-REAL: SEN-DOG: 普段は、B-Realは彼だけで曲を書き、俺は俺で曲を書き、スタジオに入ってからMuggsが作業をして、俺達が納得するまで彼が作業を続ける、というものだった。Muggsの方で、俺だけいてくれとか、B-Realだけいてくれ、ということもあった。今は、曲作りのやり方もずっと気楽なものになっている。前みたいにストレスになったりしないんだ。今は曲作りを楽しめるんだよ。それも俺達が成長して、このビジネスについて学び、いかにしてCypress Hillと気楽につき合うかがわかったからだと思う。俺達は曲を書き、頭を冷やし、葉っぱをきめる。もう1曲やるか、それとも家に帰るか?って感じさ。もうColumbiaの人間が30分おきに電話をかけてきて、俺達の首筋に息をはきかけながら「レコードが要るんだ、レコードが要るんだ」と言ってよこすこともないしね。 LAUNCH: あなた達の音楽の進化について教えて下さい。おもしろさを保つために意識的にサウンドを大きく変化させていっているのですか? それともファンがCypress Hillの音楽だとわからなくならないよう、あまり大きくは変えないようにしているのですか? BOBO: LAUNCH: Cypress Hillは民主主義的なバンドだと思いますか? B-REAL: BOBO: SEN-DOG: LAUNCH: あなた達がホスト役を務めているラジオ番組について教えてください。あれはどのようにして実現したのですか? B-REAL: BOBO: 『Soul Assassin’s Radio』は本当に面白い。もう2年くらいやってるんだけど、凄く楽しいよ。自分達だけで他の人達とコミュニケートして、聴いている人達に楽しんでもらう時間を提供し、ヒップホップを応援してもらったり出来るんだから。自分達だけでやれるっていうのも大きいよ。目に見えない何百万という人を相手に話すというのはちょっと怖い部分もあるけどね。興味を惹き続けなくちゃならないから。そういう意味ではチャレンジだけど、ものすごく楽しいことでもあるんだ。新しい人達にも聴いてもらって、その時間帯で1番の番組になるなんて恵まれてるよ。レコードやビデオの制作やツアーに加えて、自分達がラジオ番組をやるなんて、夢にも思わなかったのに。本当に恵まれてる。自分達が楽しんでいる間は続けていきたいね。 LAUNCH: B-REAL: LUNCH; Sen-Dog、あなたのソロレコードについて教えて下さい。 SEN-DOG: LAUNCH: なるほど、ロック/ラップをやっているんですね。比較対象してはどういう存在が? SEN-DOG: LAUNCH: ネットサーフィンをしたりしますか? B-REAL: BOBO: 俺はインターネットジャンキーだからね。前はもっとひどかった。何かについて学んだり、様々なものを見つけたりするには本当に便利な道具だと思う。今ではとても重要な存在になっているし、今、成長過程にある子供達はこういう知識を身につけているんだ。彼らは4、5歳からコンピュータで遊んでいるんだからね。本当に大きなメディアだよ。残念ながら、よくないことに使われることもあるけど、俺自身は前向きなものだと思っているんだ。Boboとインターネットのとんでもないシナリオを話してやろうか。11時までスタジオにいて、それから家に戻ると、俺はチャットルームやネットサーフィンやメールの返事書きにすっかりはまりこむんだ。気がつけば朝の5時さ。寝不足で目の下にはくまが出来る。本当にきついよ。みんなが俺に連絡をつけようとしても、俺はインターネットをやってて電話に出なかったり。時々危険なことになるぜ! by Billy Johnson Jr. |
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