【インタビュー】じん、12年ぶりボーカロイド起用フルアルバム『BLUE BACK』に全11色の青「青春時代にとどめを」

2025.02.24 18:00

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■『BLUE BACK』までたどり着いた
■次はまた物語音楽をやりたい

──アルバムの最後は、タイトルトラックの「BLUE BACK」。この曲によってアルバムがまとまる感覚がありました。これは最初からアルバムのタイトル曲を意識して作った楽曲なんですか?

じん:いや、そういう意識はなかったかもしれないですね。何の期待もされないで生まれた曲というと寂しい言い方になりますけど(笑)、“アルバムのリード曲が必要だ”みたいなことを言ってる人は制作チームには一人もいなくて。自分もそんな気持ちはなかったんですけど、さっき仰ってくれたように“この曲があるからアルバムがまとまるよね”という感じがあるのは、自分たち自身の青さ、未熟さかもしれないですね。

──最初から狙っていたわけではなく、楽曲に向き合い続けるなかで、自然と一つのアルバムになっていく。

じん:そういうことが起きるのは、やっぱり人が作ってい るからでしょうね。「BLUE BACK」という曲はすごくプリミティヴで、“この感じ、僕にしかわからないよね”という感覚を、誰にも相談することなく、誰に言われることもなく曲にしたんですよ。何て言うか、「BLUE BACK」って普通の曲じゃないですか?

──普通と言いますか(笑)、じんさんが普段から感じている当たり前の感覚がそのまま曲になっているんでしょうね。すごいことをやろうと意気込むのではなく、“自分はこういう感じなんだけど、みんなはどう?”と聞かれてる気がするというか。

じん:確かにめちゃくちゃそうですね。もちろん“いい曲にしよう”という努力はしているんですけど、すごくニュートラルな状態で作ったので。そういう曲を作れてよかったです。

──じんさんのキャリアにとっても、ひとつの分岐点になるアルバムだと思います。今後の活動ヴィジョンも見えているのでは?

じん:昔からそうなんですけど“見えてる” とも思うし、“何も見えてないんじゃないか”という感じもありますね。ただ、次にやろうと思っていることはあって。『BLUE BACK』までたどり着いて、次はまた物語音楽をしっかりやりたいんですよ。以前とは違ったものになるだろうし、いいものが出来るんじゃないかという感覚もありますね。

取材・文◎森 朋之

■3rd フルアルバム『BLUE BACK』

2025年2月19日発売
予約リンク:https://Jin.lnk.to/blue_backPR
【初回限定盤 (2CD)】
TYCT-69340/1 ¥4,400(税込)
【通常盤 (CD)】
TYCT-60244 ¥3,630(税込)


▲初回限定盤


▲通常盤

▼DISC1
01. NEO
02. 未だ、青い(BLUE BACK Ver.)
03. Summering
04. ヘンシン
05. イライラしている!
06. しゃべくりカタブラ
07. シーナ
08. Newton(BLUE BACK Ver.)
09. ステラ(BLUE BACK Ver.)
10. Worlders(BLUE BACK Ver.)
11. BLUE BACK
▼DISC2 ※初回限定盤
01. Summering(Acoustic Ver.)
02. ステラ(Acoustic Ver.)
03. Worlders(Acoustic Ver.)
04. NEO(Acoustic Ver.)
※「イライラしている!」は、重音テトを使用。「イライラしている!」以外の収録曲は、初音ミクが使用されてます。

■『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』

2025年1月17日(金)公開
https://sh-anime.shochiku.co.jp/pjsekai-movie/
▼スタッフ
原作:セガ / Colorful Palette / クリプトン・フューチャー・メディア
監督:畑 博之
脚本:米内山 陽子
キャラクターデザイン/総作画監督:秋山 有希
サブキャラクターデザイン/総作画監督:辻 雅俊
プロップ設定:牧野 博美
美術監督:鈴木 くるみ
美術設定:塩澤 良憲
撮影監督:岩井 和也
色彩設計:手嶋 明美
CGIディレクター:小川 喬右 鈴木 晴輝
編集:髙橋 歩
音響監督:明田川 仁
音響効果:上野 励
音響制作:マジックカプセル
音楽:宝野 聡史
アニメーション制作:P.A.WORKS
配給:松竹
製作幹事:サイバーエージェント

▼キャスト
初音ミク:ORIGINAL CV BY 藤田 咲
鏡音リン・鏡音レン:ORIGINAL CV BY 下田 麻美
巡音ルカ:ORIGINAL CV BY 浅川 悠
MEIKO:ORIGINAL CV BY 拝郷 メイコ
KAITO:ORIGINAL CV BY 風雅 なおと
星乃 一歌:野口 瑠璃子
天馬 咲希:礒部 花凜
望月 穂波:上田 麗奈
日野森 志歩:中島 由貴
花里 みのり:小倉 唯
桐谷 遥:吉岡 茉祐
桃井 愛莉:降幡 愛
日野森 雫:本泉 莉奈
小豆沢 こはね:秋奈
白石 杏:鷲見 友美ジェナ
東雲 彰人:今井 文也
青柳 冬弥:伊東 健人
天馬 司:廣瀬 大介
鳳 えむ:木野 日菜
草薙 寧々:Machico
神代 類:土岐 隼一
宵崎 奏:楠木 ともり
朝比奈 まふゆ:田辺 留依
東雲 絵名:鈴木 みのり
暁山 瑞希:佐藤 日向

▼イントロダクション
原作は、音楽を中心としたサブカルチャーが盛んな街「シブヤ」と、人々の“本当の想い”が映し出された不思議な空間「セカイ」を舞台に、少年少女の“本当の想い”そして「自分の歌」を見つける物語を描き、「初音ミク」たちバーチャル・シンガーたちも登場し、幅広い層から支持されるアプリゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(通称:「プロセカ」)。本作では、ゲームには登場していない新しい「初音ミク」が、「プロセカ」のキャラクター達と出会い、成長していく姿を、アニメーションスタジオP.A.WORKSにより完全オリジナルストーリーとして描かれる。
▼あらすじ
「キミのことを、教えて。そうすれば、歌がわかるのかもしれない」──CDショップで聴いたことのないミクの歌を耳にした星乃一歌。彼女はモニターに、見たことのない姿の”初音ミク”を見つけ、「ミク!?」と思わず声に出す。その声に驚いたミクは、一歌と目が合ったものの、ほどなくして消えてしまう。後日、路上ライブを終えた一歌のスマホに、以前見かけたミクが姿を現す。寂しそうに俯くミクに、一歌はそっと話を聞いてみると、“想いの持ち主”たちに歌を届けたいのだが、いくら歌っても、その歌が届かないという。ライブで多くの人の心に歌を届ける一歌の姿を見て、彼女のことを知れば自分も“想いの持ち主”たちに歌を届けることが出来るのではと考えたミクは、一歌のもとにやってきたのだった。ミクの願いに「私でよければ」と微笑みながら一歌は答え、初音ミクと少年少女たちの新たな物語が始まる。
・公式サイト:https://sh-anime.shochiku.co.jp/pjsekai-movie
・公式X(Twitter):https://x.com/pjsekai_movie
・著作権表記:
©「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」製作委員会

オープニング主題歌:40mP × sasakure.‌UK「はじまりの未来」
エンディング主題歌:じん「Worlders」

▼「Worlders(BLUE BACK Ver.)」
2025年1月29日(水)18時配信
配信リンク:https://Jin.lnk.to/worlders_bbvPR
歌詞リンク:https://www.uta-net.com/song/367194/

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