【ライブレポート】MIYAVI、“原点回帰”を掲げたバースデーライブ開催。HYDEもサプライズで駆け付け

MIYAVIが45歳の誕生日当日である9月14日、東京・Zepp DiverCity (TOKYO)にて<MIYAVI Special Birthday Live 2026>を開催した。当日はインディーズ時代から現在までの代表曲はもちろん、新曲「Show Me All Your Pain」も披露、サプライズゲストとしてHYDEもお祝いに駆け付けたライブだ。“原点回帰”をテーマにしながら、この夜ならではのアップデートされたアレンジで全23曲が披露された。オフィシャルからのレポートをお届けする。
割れんばかりの大歓声と拍手が沸き起こるなか登場したMIYAVIは、松葉杖をギターに持ち替え1曲目「Snakes」を高らかにかき鳴らす。世界的な人気を誇るLeague Of Legends から生まれたアニメ「ARCANE」のサウンドトラックとして、PVRISと共に2021年に発表されたダンスチューンだ。「行くぞ東京!ジャンプジャンプ」と声をかけると、ド派手なドラムンベースに合わせて観客が一斉にジャンプ。MIYAVIも片足でジャンプするなど、右膝が靭帯断裂していることが噓のようなアグレッシブさでステージの幕を開けた。

「右膝が靭帯断裂したMIYAVIです」と、少しばつ悪そうに挨拶したMIYAVI。「1カ月前は韓国の病院でした。今日の俺はあまりジャンプできないので、代わりにみんながジャンプして楽しんでください!」。
前半戦は10年以上前の、MIYAVIにとって原点と呼べる楽曲のオンパレードでファンを歓喜させた。宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島での戦いをイメージした「Ganryu」では、長年の相棒であるドラマーBOBOと二人でバトルするかのようなスリリングな演奏。あうんの呼吸は健在だ。「Universe」ではキーボードのSAKU(櫻田泰啓)氏を迎えて3人でプレイ。繰り返されるギターリフや浮遊感あふれるボーカル、細かく刻まれるビートに、ピアノが印象的に鳴らされカオス感が倍増した。そして「Torture」では、ピアノと歌だけで始まるという意外性のあるアレンジで聴かせ、ハスキーなボーカルでメランコリックなメロディを一層引き立たせた。


ナッシュビルとロサンゼルスで作ったアルバム『The Others』に収録のファンクナンバー「Come Alive」は、ゴスペル調の展開に入ると観客が手を左右に揺らす。天井にはミラーボールが回り、会場はきらびやかな雰囲気になった。また「みんなの声を聞かせてください!」と言って、〈BE STRONG〉「OH YEAH」とコール&レスポンスを交わした「Strong」は、KREVAとのコラボで制作した2011年の楽曲。二人の女性ダンサーがステージを彩り、MIYAVIは車椅子に乗って縦横無尽にステージを駆け巡る。そしてラストに自由で伸びやかなフェイクを会場に響かせた。
ファンの間で人気の高い「Under The Same Sky」は、前半をギターとピアノによるバラードアレンジで披露した。ムーディな演奏とMIYAVIの優しいボーカルに聴き入る観客。疾走感あふれるバンドバージョンへと突入すると、観客の大合唱が会場に響き渡った。そして「Super Hero」はタイトルコールをすると歓声があがり、パイプオルガンの音色から爆音のロックチューンへと展開。夏フェスのクライマックスのような一体感へと会場を導いた。

目玉となったのは、スペシャルゲストHYDEの登場だ。「俺の足がこんなだし、俺の誕生日だし、“歌いに行っていいかな?”と言って駆け付けてくれたお兄ちゃんを紹介します!」とMIYAVI。ステージにHYDEが登場すると、会場が割れんばかりの歓声であふれた。二人が歌ったのは、THE LAST ROCKSTARSでも披露している「Bang!」。MIYAVIの肩にHYDEが手を掛け、1本のマイクに顔を寄せ合って歌った二人。HYDEの合図で会場は何度もジャンプし、最後は二人で熱い抱擁を交わした。


「招待してくれたから観に行こうかなと思って来たら、“1曲歌ってください”って言うから!」と、冗談めかしてコメントしたHYDE。誕生日プレゼントは、HYDEも愛用する加湿器だったそう。そしてHYDEが「もうみんなはハッピーバースデーって言った?もう一度一緒に言おうよ。せーの!」との合図で、「ハッピーバースデー!」と会場の全員で叫んでMIYAVIの45歳をお祝い。MIYAVIは満面の笑みでそれに応えた。
終盤戦はライブでお馴染みのナンバーの応酬で盛り上がった。「No Sleep Till Tokyo」はダンサーを交え、アグレッシブにラップをきめる。「Real?」は一緒に歌う観客の声が会場にこだまし、それに合わせてギターを奏でたMIYAVI。「Horizon」では「Hey!」と声を合わせ、そして本編ラストは赤と紫の妖しいライトに照らされながら、ダンスチューン「Day 1」を繰り出す。四つ打ちの明るいグルーヴを中心にしたサウンドが鳴り響くなか、「もっと高く飛びましょう。アーユーレディ?」と声をかけ、最後は会場全体で大ジャンプをして本編を締めくくった。

アンコール冒頭で「俺45歳ですよ。でもカッコ良く美しく、素敵な歳の取り方をして行きたいです。死ぬまで成長、進化していけば老いも怖くない。年齢はただの数字。死ぬまでワクワクしていたい」と、年齢についてコメントしたMIYAVI。また話題がAIのことに広がると、「人間らしさや人間の美しさって何だろうって考える。この瞬間、誰かと繫がって誰かと共有して誰かと共感し合えている、それを感じられることが幸せであり喜び。それを忘れたくないし、忘れない!」とコメント。生のライブの感動に勝るものは、どんなに進化しようがAIには決して生み出せないものであることをメッセージした。
アンコールでは新曲「Show Me All Your Pain」をどこよりも早く披露。16ビートに乗せたノイジーなギターリフと、シャウトするように歌うボーカルが強く印象に残る曲だった。その後「いくつになっても俺たちは夢を見られる。何度でもワクワクできる。そんな未来をみんなで一緒に描いていきたい」と語り「One More Time」を披露。そしてタオル曲「Running In My Head」で会場がお祭り騒ぎになると、ラストにはMIYAVIの真骨頂であるスラッピング奏法の代表曲「What’s My Name – 2017」でライブを締めくくった。
車椅子までも演出の一部にしてしまったほか、変幻自在の編成と新たな楽曲アレンジで、“挑戦し続ける生き様”を体現したライブ。男として、アーティストとして、そしてギタリストとして、艶を増すばかりの45歳を見せつけた夜になった。

この冬は、11月の愛知を皮切りに<MIYAVI JAPAN LIVE Circuit 2026 ”SAMURAI45” – Back to BASICS ->を開催。大阪、宮城を経て、クリスマスイブの東京まで、今日と同じメンバーで4都市を巡る。
◾️<MIYAVI JAPAN Circuit 2026 “SAMURAI 45 -Back to BASICS-“>

[愛知公演] DIAMOND HALL
2026年11月12日(木)18:00開場/19:00開演
[大阪公演] なんばHatch
2026年11月26日(木)18:00開場/19:00開演
[宮城公演] 仙台PIT
2026年12月2日(水)18:00開場/19:00開演
[東京公演] Shibuya LOVEZ
2026年12月24日(木)17:30開場/18:30開演
※チケット情報および各種先行受付の詳細は、公式サイト・公式SNSをご確認ください。







