【ライヴレポート】Zilqy、ワンマン<From Zero To One>で「暴動を起こしていきたい」

2026.07.18 12:40

Share

Zilqyが7月11日、東京・Veats Shibuyaにてワンマンライヴ<From Zero To One>を開催した。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

「『Birth of Riot』、Zilqyのムーヴメントとして暴動を起こしていきたい」──アンコールで、10月7日にリリースされるZilqyのニューアルバムタイトルを発表したMiho(B)の、その言葉にはただならぬ自信が満ち溢れていた。

2026年7月11日、Veats Shibuya。<From Zero To One>と名付けられたライヴはタイトル通り、Zilqyというバンドが“ゼロ”から“ワン”へと変貌する瞬間の夜であり、4人の女王たちの自信をまざまざと魅せつけられたライヴであった。

デジタルなSEに合わせてメンバーがステージに登場。最後に登場したAnna(Vo)の「Are you Fuckin’ Ready?」の雄叫びを合図に、堰を切ったように轟音が降り注いだ。ライヴは「Carry On」でスタート。4人が繰り出す重厚なグルーヴと轟音のアンサンブルに応えるようにフロアからは無数の腕と声が一気に上がり、割れんばかりの歌声がこだまする。Toki(G)が華麗なギターソロをキメると、大きな歓声が沸き起こった。のっけからステージもフロアもボルテージMAXだ。

「Veats Shibuya、すごいエネルギーだね!」

フロアの様子を嬉しそうに眺めながら、Annaが言葉を発する。そのまま間髪入れずに「Disguise」へ傾れ込む。Kano(Dr)のけたたましく響くビートは2階まで生音が聴こえるほどで、そこに地を這う重低音を重ねるMiho。Tokiは分厚いディストーションサウンドでZilqyサウンドの壁を創っていく。そしてハンドマイクのワイヤーを巧みに操りながら、挑発的な声色でオーディエンスに迫るAnna。Tokiが上手側から下手側へ走れば、呼応するようにMihoが下手から上手へと走る。その4人のステージングも解き放たれるサウンドも圧巻で、至るところから自信がみなぎっていた。

妖艶な香りを漂わせながら、解放的なサビへと流れていく「Psycho」。フロントマンとしての圧倒的なカリスマオーラを放つAnnaの、突き抜けるハイトーンが心地良い。ほかの3人に比べれば、ヘヴィミュージックでの経験値の少ない彼女だったが、その歌声もその佇まいも、ヘヴィでラウドなバンドのヴォーカリストとして、他の追随を許さぬほどの唯一無二の存在になった。

さらにTokiのヘヴィなリフとKanoの精確で力強いショットが映える初披露曲「Caught in the Web」と、アルバム収録曲を次々と披露していく。これまでのライヴ経験はもちろんのこと、ニューアルバム『Birth of Riot』がZilqyにとっていかに自信作であるのか、それが充分にわかる演奏である。

「昨年12月に“ゼロ”からデビューしたZilqyが、“イチ”になろうとしていて。そんなときにみなさんが観にきてくれて嬉しいです」──まさにロックバンドとしての大きな第一歩を踏み出した宣言を、その音で我々に知らしめる。いや、ねじ伏せてくるといったほうがいいのかもしれない。

禍々しいリフで始まりながらも、どこか哀愁感を漂わせるサビが印象的な「World’s End」。昨年12月からライヴで披露され、育てられてきた曲である。その堂々たる貫禄のある演奏は、まるで生まれ変わったような、新たな息吹を感じた。そして、「Misfit Toys」はアッパーに攻めながらも流麗なサビが耳に残る楽曲である。ヘヴィなサウンドをラウドに鳴らし、時に禍々しく、時に獰猛に攻めながらもサビは美しく惹きつけていく。それがZilqyの魅力であり、Zilqyならではの大きな武器である。

Tokiのギターソロが静寂を切り裂き、咽び泣くようなフレーズが会場を支配すると、そのまま「Other side of the moon」が始まった。どこか淡々とした演奏の中で、鳴き声のようなAnnaの歌声にオーディエンスは一気に惹き込まれた。

「やるじゃん、Veats Shibuya。すんごいエネルギーくれるじゃん!」──Annaの扇動で、オーディエンスが一斉に拳を上げる掛け合いでスタートしたラストスパート。

お待ちかねのキラーチューン「Cannonball」でオーディエンスは高らかに声を上げ、ステージとのコール&レスポンスも阿吽の呼吸で大きなハイライトを迎えた。そこから畳み掛けるシーケンスを合図に、「CAVEAT」へ突入する。初めて耳にする攻撃的でパンキッシュなナンバーだ。Kanoの捲し立てるビートとAnnaの言葉がせめぎ合いながらエッジィに駆け抜けると、ラストナンバーは「RUN」。時折挟み込まれる日本語詞にグッと胸を掴まれた。

鳴り止まぬZilqyコールに迎えられたアンコールは「Bleeding Love」から始まった。荘厳で堂々たる響きが、Zilqyの強さを示す。

「Zilqyはひとつの目標として、ここ(今日)で完成させる想いで来た」とToki。「ツアーを回って、みんなの声が入って、昨年リリースした1st EP『Vacant Throne』が完成したと思ってたら、今日のVeatsで再レコーディング、生まれ変わった気持ち」だと語った。それほどまでにこの日の一体感は凄まじいものがあった。

そして、Mihoから待望のアルバムリリースが10月7日であること、先立って発表されていたツアータイトルと同じ『Birth of Riot』であることが告げられ、さらにTokiからはアルバムリリースに先駆け、収録楽曲が配信リリースされていくことが発表された。

10月より開始されるツアー『Birth of Riot』は同タイトルのニューアルバムを引っ提げてのものとなる。ファイナルは12月16日、バンド最大規模の会場であるZepp Shinjuku(TOKYO)だ。「最後に大きな大きな暴動をZepp Shinjukuで起こせたらと思っているので、どうぞよろしくお願いします!」とMihoが高らかに声を上げると、大きな歓声に包まれた。

昨年のお披露目ライヴから8ヶ月。“ゼロ”から“ワン”になる過程で、すごく幸せなこともつらいことも、いろんな気づきがあったと、Annaが口にする。

「みなさんも日常生きていく中でも、気づきっていっぱいあると思うの。今日のライヴでも思ったこと、感じたこといっぱいあると思う。その気づきを大切に胸の中にしまっておいてもらって、またみなさんとお会いできる日をすごく楽しみにしています」そう告げると、最後のナンバー「Realize」を贈った。

ラストに相応しい精悍で勇ましい演奏と歌だった。From Zero To One…… Zilch(Zero=何も無い)Queen(女王)たちは、今ここに大きな“One(一歩)”を踏み出した。Zilqyは新たなフェーズに突入したのである。

取材・文◎冬将軍
撮影◎Victor Nomoto – Metacraft

 

■ワンマンライヴ<From Zero To One>2026年7月11日(土)@東京・Veats Shibuya セットリスト
01.Carry On
02.Disguise
03.Psycho
04.Caught in the Web
05.World’s End
06.Misfit Toys
07.Other side of the moon
08.Cannonball
09.CAVEAT
10.RUN
encore
11.Bleeding Love
12.Realize

 

1stフルアルバム先行配信曲「World’s End」
1stフルアルバム『Birth of Riot』

■新曲「World’s End」
2026年8月6日(木)配信開始 
プリアド/プリセーブ:https://zilqy.bfan.link/worlds-end
※アルバム『Birth of Riot』より3曲連続先行配信の1曲目

■1stフルアルバム『Birth of Riot』
2026年10月7日(水)発売予定
※詳細後日発表

 

■<SUMMER SONIC 2026>
日程:2026年8月14日(金)・15日(土)・ 16日(日)
東京会場:ZOZOマリンスタジアム & 幕張メッセ
大阪会場:万博記念公園
※Zilqyは8月16日(日) 東京会場PACIFIC STAGEに出演
オフィシャルサイト https://www.summersonic.com/

 

■<Zilqy Tour 2026「Birth of Riot」>
10月11日(日) 千葉・柏 PALOOZA
open17:00 / start18:00
10月12日(祝) 宮城・仙台 LIVE & CLUB MACANA
open17:30 / start18:00
10月24日(土) 兵庫・神戸 VARIT.
open17:30 / start18:00
10月25日(日) 愛知・名古屋 ell. FITS ALL
open17:30 / start18:00
11月14日(土) 福岡・福岡 INSA
open17:30 / start18:00
11月15日(日) 福岡・福岡 INSA
open17:30 / start18:00
11月28日(土) 大阪・OSAKA MUSE
open17:30 / start18:00
▼TOUR FINAL
12月16日(水) 東京・Zepp Shinjuku
open18:00 / start19:00
▼チケット
スタンディング : 6,500円
※税込・整理番号付・ドリンク代別
最速先行受付:7月26日23:59まで https://eplus.jp/zilqy/
インバウンド(日本国外在住者向け) https://eplus.tickets/zilqy/