【速レポ】<京都大作戦2026>ヤバイTシャツ屋さん、初出演から10年の未来と覚悟「10年前よりカッコいいヤバイTシャツ屋さんを」

「10年前のヤバイTシャツ屋さんよりカッコいいヤバイTシャツ屋さん、やります!」──こやまたくや(G,Vo)
こんな宣誓を添え、クライマックスに「Tank-top of the world」をねじ込んだ源氏ノ舞台の2番手・ヤバイTシャツ屋さん。その雄姿を目撃し、彼らが初めて<京都大作戦>の地を踏みしめた2016年から10年の月日が流れたのだと気づく。10年前、3人は1stフルアルバム『We love Tank-top』のリリースを控えた時期だったわけで、彼らと<京都大作戦>の歩みは、全6枚のアルバムを世へ届けてきたメジャーシーンでの戦いの期間とシンクロしている。「ヤバイTシャツ屋さんは、京都大作戦がどうやったら盛り上がるのか知ってます!」と、のしかかる重圧をガソリンに変換した2023年出演時。それ以来の出演となったこの日の彼らは、変わらずに抱きしめ抜いてきた信念と10年間の航路の中で芽生えた未来に対する覚悟の双方を示してみせた。



「京都府代表、10-FEETの直属の後輩をやらしてもらいます! さぁ、テンション上げていこうぜ!」と「Universal Serial Bus」でスタートダッシュを切ったのち、3曲目にドロップされた「ヤバみ」からは、彼らの変わらぬアティチュードがハッキリと発露したブロックだった。ありぼぼ(B, Vo)が弾き倒すオクターブのフレーズと、もりもりもと(Dr, Cho)のカウントで突入するズンと重たいビートで、“歌詞の意味を考えるよりも、本能で踊れ”なんて煽りを伝播させていくと、「新曲、行きまーす!」と「アルゴリズムの犬」へ。
《あつまれドパガキたち!!》というトレンディな歌詞をふんだんに盛り込んだ新曲「アルゴリズムの犬」は、シンプルなコード展開然り、ありぼぼが台詞を挟み込む構成然り、快楽中枢を最短距離で刺激してくるものだ。しかし、根底に横たわっているメッセージに軽薄さは一切ない。《令和を生き抜け》という最終ラインをしゃくりあげるみたいに咆哮したこやまたくや(Gt,Vo)の表情からも分かる通り、“決して時流に呑まれることなく、やりたいことを貫け。タイムラインとアルゴリズムに飼い馴らされない自我で、己の愛を突き通せ”というメッセージ。令和に生きるバンドマンとしての譲れない誇りと、ついついフィルターバブルの中で暮らしてしまう我々に向けた叱咤激励が、この新たなるキラーチューンには宿っている。



キュートに飾った歌詞によって時流に対する疑問を呈していくこうしたスタイルは、続く「あつまれ!パーティーピーポー」にも通ずるものだろう。少しばかりアイロニカルなリリックに羨望と妬み嫉みを垂らした上で、「思いっきり楽しんで帰れよ!」と語ったように、特大のラブで包み込んでみせる。ドパガキにもパーティーピーポーにも集合をかけ、音楽を通じて、握手を交わさんとしてみる。
そのエンタメ精神があるからこそ、「10-FEET大好きっ子なんで!」と宣言してからカバーした10-FEET「SHOES」の《愛をこめて泣き笑った》という人生を打ち抜く1行も、借り物の言葉ではなく、確かな実態を伴ってステージから客席エリアへ広がっていく。ちなみに同カバーでは、10-FEETメンバーがステージに登場というヤバT自身にとってのサプライズも。



「僕は2008年の京都大作戦で10-FEETを見て、バンドを始めました。年齢関係なく今日のライブを見て、”バンドを始めたい”と思ってもらえたらほんまに嬉しい。やけど、できたら、“ヤバイTシャツ屋さんのライブを見て、バンドを始めました”って言ってもらいたい!」────こやまたくや



「かわE」の直前、こやまが口にしたこんな叫びは、”10-FEETの直属の後輩”という愛称を飛び出し、”未来のロックスターにとってのキッカケ”になろうとする3人の決意の表象だったのかもしれない。この10年間で彼らは、何にも代えがたい家族を持つようになったり、テーマパークでのフェスを主催したりと、人と人とを繋ぐハブとしての役割を果たしてきた。そして、それは10-FEETがこの<京都大作戦>で実現してきた、ピースフルな空間の血を継ぐものでもあったはず。
そう、彼らは単なる後輩ではなく、10-FEETの精神を引き継ぎ、アップデートしていく後継者としての名乗りを上げたのではないか。「NO MONEY DANCE」で広がった一面のピースサインだって、「さぁ、どんだけ無茶苦茶できるかな!?」と投下した「無線LANばり便利」で太陽が丘に轟いた大合唱だって、ヤバイTシャツ屋さんが既にそのキーマンである事実を裏付けていたのだ。



文◎横堀つばさ
写真◎Yukihide”JON…”Takimoto
セットリスト
1.Universal Serial Bus
2.Blooming the Tank-top
3.ヤバみ
4.アルゴリズムの犬
5.あつまれ! パーティーピーポー
6.SHOES (10-FEETカバー)
7.NO MONEY DANCE
8.無線LANばり便利
9.かわE
10.Tank-top of the world
11.Universal Serial Bus
◾️<京都大作戦2026 ~夏フェスキックオフ!情熱のパスを繋ぎな祭~>

7⽉4⽇(土) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7⽉5⽇(日) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00 / 終演20:00予定
※⾬天決⾏ / 荒天中⽌
▼出演者
【7⽉4⽇ 源⽒ノ舞台】
KUZIRA / くるり / サンボマスター / 10-FEET / Dragon Ash / マカロニえんぴつ / マキシマ ム ザ ホルモン / ヤバイTシャツ屋さん
【7⽉4⽇ ⽜若ノ舞台】
アルカラ / カライドスコープ / サバシスター / FOR A REASON / Paledusk / MARIO2BLOCK / May Forth
【7⽉5⽇ 源⽒ノ舞台】
coldrain / THE ORAL CIGARETTES / dustbox / w.o.d. / 10-FEET / ハルカミライ / HEY-SMITH / ROTTENGRAFFTY
【7⽉5⽇ ⽜若ノ舞台】
THE BAWDIES / ジ・エンプティ / JasonAndrew / the 奥⻭’s / HERO COMPLEX / FUJIBASE / Brown Basket
【鞍馬ノ間】※両日
<京都大作戦杯2026>EGOLA / 大阪籠球会 / SOMECITY OSAKA / TEAM ISHIKAWA / TEAM-S / TEAM TOHOKU / protein / Lock The North
<エキシビションマッチ>※大阪籠球会 vs 豪華ゲストチームによるエキシビションマッチ
・7/4(土):東山高校バスケットボール部
・7/5(日):京都ハンナリーズ
※50⾳順
※10-FEETは2⽇間とも出演
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際チケット代⾦の払戻しは⾏いませんので、予めご了承下さい。
▼チケット情報
通常札:2⽇通し券 22,000円(税込) / 1⽇券 11,000円(税込)
童札(わらべふだ):2⽇通し券 11,000円(税込) / 1⽇券 5,500円(税込)
※童札は2026年7⽉時点で⼩学⽣(⽣年⽉⽇が2014年4⽉2⽇〜2020年4⽉1⽇)の⽅が申込み可能です。
※必ず⼤⼈の⽅(通常札・家族札購⼊者)と⼀緒にご来場ください。童札のみでの⼊場はできません。
▼京都⼤作戦会員「はんなり会」
はんなり会の会員コースは年額・⽉額の2種類があり、年額会員向けには京都⼤作戦2026 来場時の特典として「レプリカ万能札」の進呈や「はんなり休憩処」を利⽤することができる。2026年からは会員サイトもリニューアル。さらなる会員コンテンツや京都⼤作戦2026 来場者へのサービスは随時追加されていく予定とのこと。
会員サイト:https://hannarikai.kyoto-daisakusen.kyoto/
(問:公演)サウンドクリエーター 06-6357-4400 / https://www.sound-c.co.jp/contact/
(問:チケット)ローソンチケットFAQ https://l-tike.com/mik2026faq/







