【ライヴレポート】michi.、ソロワンマンのアンコールでALICE IN MENSWEARの新曲披露「ギタリストは“誰かな?”」

michi.が4月25日、東京・赤羽ReNY alphaにてソロワンマン<THE SPELL CALLED ETERNITY>を開催した。
MASCHERAに続き、ALICE IN MENSWEARの復活とエネルギッシュな活動でファンも驚かせているmichi.。先ごろ開催されたLa’cryma Christi、ALvino、ALICE IN MENSWEARといった3組集結による東京・豊洲PITでのイベント<KOJI Memorial & Birthday Live 2026 〜Eternal Blue〜>を経ての本ワンマンでは、ソロ名義の新曲のみならず、ALICE IN MENSWEARとしての新曲もアンコールで披露。同新曲では、<Eternal Blue>のアンコールにもゲスト出演したKOJIの実子であるKAZUKIがスペシャルゲストとして招かれた。

MASCHERAとALICE IN MENSWEARの対バン公演が今夏に予定されるなど、今後の活動もますます充実していくが、自身がボーカリストを務めてきたバンドたちとソロ活動を並行させることへの躊躇やプレッシャーを微塵も感じさせないほど、この日のmichi.は自信に溢れたオーラを放っていた。
菅大助(G)、古谷圭介(B)、竹村忠臣(Dr)によるおなじみのサポートメンバーに続いて、michi.が登場。ライヴは「Alice」(MASCHERA)で幕を開けた。その一挙一動、射抜くような視線で魅了し、ALICE IN MENSWEARの世界観を受け継いだmichi.名義初のオリジナルによるシャッフルナンバー「Dance in the rabbit hole」では機械仕掛けのウサギが飛び出してきそうな情景をボーカルとパフォーマンスで浮かび上がらせた。


LEDスクリーンがクラブ仕様へとシフトした「Abracadabra」(S.Q.F)は本ライヴタイトル(THE SPELL CALLED ETERNITY=永遠という名の呪文)の意味にもリンクした呪文をかけるようなダンスチューン。生誕50周年のライヴでも披露された「SUPER FLOWER」(S.Q.F)では変わらぬポジティヴな意志を伝え、前半から説得力あるステージ運びでmichi.ワールドへといざなった。
「今夜は<THE SPELL CALLED ETERNITY>。“永遠という名の呪文”という、ちょっとミステリアスなタイトルになっております。3月あたりは春の嵐にもみくちゃにされながら、みんなも大変だったと思いますが、ようやく気候も落ち着いて、安定の晴れ男です(笑)。4月12日の豊洲PITから2週間しか空いてないですが、今日、みんなに会えて嬉しいです。そして名義を関係なく言えば、前回が2026年の1stライヴでしたが、michi.ソロとしては今年初のワンマンとなります!」──michi.

「公約通り、素敵なナンバーを用意してきました。皆さん、準備はいいですか?」と青い扇子を手に呼びかけ、準備が必要な理由について「“michi.さん、そろそろ扇子曲の新曲はどうですか?”というリクエストをたくさんいただいておりましたので、急遽、新しく作った曲を扇子が似合う曲にアレンジしてまいりました」と伝えると拍手喝采。
この新曲のタイトルこそが「THE SPELL CALLED ETERNITY」。色とりどりの鮮やかな扇子が揺れるフロアで鳴らされたのはmichi.が影響を受けた’80年代の英国バンドのデッド・オア・アライヴと地続きにあるような艶やかなダンスロックだった。“永遠という名の呪文で” “心も身体も溶かしてく”というフレーズとエレクトリックなビートが混ざり合い、新曲とは思えないほどの高揚感あふれる景色が広がった。

ライヴで先行して披露されてきたソロ名義の曲たちが次々に披露されていく没入感たっぷりのセクションも今のmichi.ならでは。最新曲から一転、ムーディでジャジーな「Midnight blue -淡い月の下で-」では月の光が照らす夜へと導き、michi.の表情、仕草、ボーカルスタイルが男性と女性の境界線を溶かしていく。そして、ダークサイドに移行していく「Deeper than Darkness -漆黒の瞳-」から、ヘヴィチューン「INCUBUS」では赤く染まったステージで狂気と快楽を叩きつけ、曲の持つダイナミズムと背徳感を見事に表現。
客席を圧倒した後にはデジタル世界で愛を交わすテクノポップテイストの「バイナリ・ラブ」を投下。エフェクティヴなボーカルと中毒性のあるビートでフロアを揺らせていく。曲ごとに振り切った表現をしているからこそ、多様なアプローチに説得力が生まれるのだろう。

インサイドからアウトサイドへとシフトするような開放感のある「TRUTH IN THE STORMY GARDEN」(MASCHERA)では歌い方もガラリと変え、笑顔でジャンプ。恒例のコール&レスポンスのコーナーへと繋げた。
「毎回、どの曲が来るのか楽しみなセクションになっていると思います。今日はS.Q.Fの一緒に盛り上がれるとっても久しぶりの曲です。振りはすごく簡単なのでサクッと覚えて、これからも一緒に盛り上がれるようになったら嬉しいなと思います」──michi.

今回、選ばれたのはS.Q.F時代の「FUN! FUN! FUN! BOOGIE」(S.Q.F)。michi.がギターフレーズを口ずさんで再現した“振りのレクチャー”に、場内はたちまち笑顔が溢れるハッピーな空間になった。とはいえ、歌メロはポップだが、後半戦はメンバーもmichi.も気が抜けない速いナンバーを続投。管の鋭い高速カッティングで始まり、古谷のベースが呼応する「BLOOD CHERRY CIRCUS」(S.Q.F)では竹村の全力のドラムも潔く、拳が突き上がる場内をmichi.が振り切ったボーカルで熱くさせる。その勢いを持ち込んだ「CYBER RAIN」(michi.)も破壊力を増していた。
前半と中盤では曲の世界観を時に張り詰めるような集中力で立体的に見せ、後半ではエネルギーを爆発させるコントラストも新鮮。タオルを振って一体になる「Cloud Cuckoo Land」(S.Q.F)で盛り上がり、本編はS.Q.Fライヴの最後によく演奏されていたスケール感たっぷりの「世界ノ終ワリ」で締められた。


そして、この日のアンコールは二部構成のようなサプライズに満ちていた。michi.は、黒のシアーシャツからALICE IN MENSWEAR初期の衣装に着替えて、ステージに登場したのだ。驚きと嬉しさが入り混じった歓声があちこちから上がり、当時のスチームパンク仕様のマイクスタンドを使って歌われたのは豊洲PITでも披露された「TRANSITION」。ALICE IN MENSWEAR名義での新曲で、KAZUKIがギタリストとしてゲスト参加することは事前に発表されていたが、衣装やオブジェまで再現するとは。
「“michi.です”と言うべきか、“ALICE IN MENSWEARです”というべきか」と照れくさそうに笑い、演出に込めた想いについて言葉を繋げた。

「豊洲PITでALICE IN MENSWEARとしての復帰を果たして、公約通り、ALICE IN MENSWEAR名義での新曲も準備してきたので。せっかくだから、ステージの空間作りやシステムも、あの当時のままで再現したいと思って、早着替えしてまいりました。パーマネントで活動できるかどうかはわからないけれど、第一歩を踏み出すことが大事だと思っていて、先日の4月12日がその第1歩、今日が第2歩目、記念すべき日にみんなに新曲を届けることができて本当に幸せです」──michi.
「せっかくの新曲なので、素晴らしいスペシャルゲストを」とステージにKOJIの衣装を着てエクステを付けたKAZUKIが呼び込まれると大声援。michi.は、「(La‘cryma Christiの)TAKA風に言うと、“誰かな?”」と煽り、もちろん場内は“KAZUKI !”コール。恥ずかしそうな笑顔で右手を挙げて挨拶したKAZUKIが構えているのはKOJIが愛用していたミラー仕様のギターだ。

「今日は新曲と、もう1曲、KAZUKIが大好きな曲をリクエストしてもらったので2曲をお届けしたいと思います」と語ると拍手と歓声。ALICE IN MENSWEAR復活第1弾となる新曲「Stay Gold -チムニータウンの恋人たち-」が届けられた。“蒸気” “歯車” “煙突”というワードが散りばめられたロマン溢れる歌詞とmichi.のファルセットを活かした切なくも甘美なメロディは名曲の予感。間奏ではKAZUKIがアームを使ってのギターソロを披露した後に菅のソロへ繋ぐなど、ツインリードの流れで魅了した。
続いてKAZUKIの要望で共演が実現した「アビエイターズ -飛行少年A to Z-」ではダイナミックなギターを響かせ、背後のスクリーンに同じ衣装でギターを弾くKOJIのプレイが映し出される演出が涙を誘う。KOJIが亡くなってからギターを弾き始めたというKAZUKIだが、シンクロニシティなのかとすら思わされるほどの映像とステージの意味深い一致。メンバーと絡んでプレイし、センターでmichi.と肩を組んで並ぶKAZUKIの姿も感慨深かった。


michi.が「ギター!」と叫び、再びKAZUKIコールが響く中、KAZUKIはメンバー4人とハイタッチ。まだステージに数回しか立ってないとは思えないほどの輝きが、見る人の胸に焼き付けられてステージを去った。
ラストナンバーはALICE IN MENSWEARの代表曲のひとつで、michi.ソロになってからも演奏され続けてきた官能的でミステリアスなダンスナンバー「Pre-TEA PARTY」。すべての曲を演奏し終えたmichi.は、バンドメンバーを紹介し、再度ゲストのKAZUKIを呼び込んだ。michi.に促されて、「今日は集まってくれてありがとうございました。この距離で演奏するのは初めてです。めちゃくちゃ緊張したんですけど、お客さんの顔がしっかり見られて楽しかったです」と挨拶したKAZUKI。


michi.はKAZUKIの肩に手をかけ、michi.の腰に手を添えたKAZUKI。「見て見て。ちゃんと寄り添ってくれてる」(michi.)と嬉しそうな笑顔。ステージに残ったmichi.は東名阪で開催される冬のツアーやソロとしてのフルアルバムのリリース予定など、今後のスケジュールについて改めて報告。「じゃあ、最後にボーカル!」と叫び、「michi. !」コールが響く中、忘れられない永遠の瞬間を刻みつけてステージを去った。
取材・文◎山本弘子
撮影◎河井彩美
■michi. ワンマン<THE SPELL CALLED ETERNITY>2026年4月25日(土)@東京・赤羽ReNY alpha セットリスト
-opSE-
01 Alice (MASCHERA)
02 Dance in the rabbit hole (michi.)
03 Abracadabra (S.Q.F)
04 SUPER FLOWER (S.Q.F)
-MC-
05 THE SPELL CALLED ETERNITY (michi. ※新曲)
06 Midnight blue -淡い月の下で- (michi.)
07 Deeper than Darkness -漆黒の瞳- (michi.)
08 INCUBUS (michi.)
09 バイナリ・ラブ (michi.)
10 TRUTH IN THE STORMY GARDEN (MASCHERA)
-MC-
11 FUN! FUN! FUN! BOOGIE (S.Q.F)
12 BLOOD CHERRY CIRCUS (S.Q.F)
13 CYBER RAIN (michi.)
14 Cloud Cuckoo Land (S.Q.F)
15 世界ノ終ワリ (S.Q.F)
-encore-
-opSE-
16 TRANSITION (ALICE IN MENSWEAR)
-MC-
17 Stay Gold -チムニータウンの恋人たち- (ALICE IN MENSWEAR ※新曲) with KAZUKI
18 アビエイターズ -飛行少年A to Z- (ALICE IN MENSWEAR) with KAZUKI
19 Pre-TEA PARTY (ALICE IN MENSWEAR)
-endSE-
■配信情報 michi. ワンマン<THE SPELL CALLED ETERNITY>
2026年4月25日(土) 東京・赤羽ReNY alpha
open16:30 / start17:00 / 配信start16:50
出演:michi.
サポート:菅大助(G)、古谷圭介(B)、竹村忠臣(Dr)
スペシャルゲスト:KAZUKI(Guitar)
【配信チケット販売】
配信開始:4月25日(土) 16:50
※5月25日(月)22:00まで購入可能(一部除く)。
▶配信チケット:https://unitedproducts.zaiko.io/e/michisoloetern
アーカイブ視聴期間:チケットによって異なります。
【配信チケット料金】
B-②ライブ配信チケット+30日間 (5/25(月)23:59まで)のアーカイブ視聴 ¥7,500(税込)+ZAIKO手数料
B-③ライブ配信チケット+DVD盤 ¥10,000(税込)+ZAIKO手数料
B-④ライブ配信チケット+DVD盤+CD ¥13,000(税込)+ZAIKO手数料
B-⑤ライブ配信チケット+Blu-ray盤 ¥11,500(税込)+ZAIKO手数料
B-⑥ライブ配信チケット+Blu-ray盤+CD ¥14,500(税込)+ZAIKO手数料
B-⑦ライブ配信チケット+アーカイブデータ+DVD盤+CD ¥17,000(税込)+ZAIKO手数料
B-⑧ライブ配信チケット+アーカイブデータ+Blu-ray盤+CD ¥18,500(税込)+ZAIKO手数料
※ディスク付きプランをお求めの方はチケットご購入時、記入漏れやミスにご注意ください。また、すでに個人情報ご登録済みの方も再度お名前やご住所の入力が必要となります。漏れやミスがあった場合は発送が遅延したりお届けできない場合がございます。
※コース③~⑧には「30日間 (2026/5/25(月)23:59まで)のアーカイブ視聴」も付属します。
※コース③~⑧のDVD盤、Blu-ray盤、アーカイブデータには全てオフショットの特典映像を収録します(30日間のストリーミング配信にはオフショット映像は含まれません)。
※コース⑦~⑧アーカイブデータはデータ準備完了(目安としてはチケット販売終了より3~5週間)次第、ダウンロード先URLをお知らせいたします。
※CDはライブ音声を収録したものとなります。
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(問)https://michi-solo.com/contact









