【マザリ・蛇喰ホムラ インタビュー/後編】紫色の咆哮魔が語るスクリーマーとしての矜持

呪イ系アイドル・マザリが4月14日、<呪物崇拝見世物花屋敷>ツアーファイナルをEX THEATER ROPPONGIで開催する。
昨年10月に1周年ライブとして行った以来、二度目のバンドセットライブだ。前編ではの着物愛を語ってもらった蛇喰ホムラ(ジャバミホムラ)だが、後編では彼女の音楽変遷と、マザリのスクリーマーとして、バンドセットに馳せる想いに迫った。
関連記事
◆【マザリ・蛇喰ホムラ インタビュー/前編】マザリ×irocaコラボプロジェクト始動。母娘が繋いだ着物愛
◆ ◆ ◆
──前編ではirocaの石川さんを迎えて、ホムラさんの着物愛について語っていただきましたが、後編はスクリーマーとして、音楽愛に迫りたいと思います。学生の頃は吹奏楽部でサックスをやっていたんですよね。
ホムラ:はい、謙虚に上品にやっておりました。その頃はロックとか全然聴かなかったんですよ。
──そこからロックやアイドル、そういう方向へ行ったのはいつなんですか?
ホムラ:高校1年生のときですね。ちょうど悲撃のヒロイン症候群(以下、ヒロシン)さんが話題になった時期で、友達に教えてもらって、「あ、こういうアイドルがいるんだ」と思いながら好きになっていきました。バンドも同じくらいの頃からどんどん好きになっていって。専門学校に入ってから、Bring Me The Horizonに出会いまして。
──いきなりヘヴィなところに(笑)。
ホムラ:うふふ。そこでデスボイスを使う音楽を初めて好きになりました。
──ヒロシンに出会う前はアイドルに興味なかったんですか?
ホムラ:そうですね。私にとっての初めての地下アイドルはヒロシンさんでしたね。それまであまりSNSを見てなかったので。Xもやってなかったですし。周りで流行っている地上のアイドルさんたちをなんとなく耳にしていたくらいで。SNSに触れるようになってから、ヒロシンさんや地下アイドルの世界を知りました。ヒロシンさんはなんというか、尖っていていいなと。他の人が歌わないような曲を歌っていたのでいいな、カッコいいなと思っていました。

──ヒロシンはビジュアルも楽曲も、これまでにないタイプのアイドルでしたからね。それまではホムラさんも尖ってはいなかった。
ホムラ:はい! もうお母さんと同じふわふわ系でした。雰囲気も優しい感じでフェミニンな(笑)。
──ヒロシン以外の地下アイドルにハマったりは?
ホムラ:ヒロシンさん一筋でした。ヒロシンさんが終わって悲しくなって……で、(夜宵)やむ様がオーディションをやります! AdamLilithさんができました! というのを見ていて。AdamLilithさんが初名古屋遠征のときに初めて地下アイドルの現場に行ったんですね。それでもう感動して、「いいな、私もああなりたいな」と思ったんです。
──そこで歌をやりたいと。最初はサックスや楽器演奏者を目指していたんですよね。
ホムラ:はい、初めはサックスプレイヤーになりたいと思ってたんですけど、やっぱり現実的に考えるとなかなか稼げない、ご飯が食べれない……っていう厳しい世界じゃないですか。だからポイッと諦めて、裏方で働くことも考えてたんですけど、AdamLilithさんを見たら、やっぱり表舞台に立ちたいなと思ったんです。
──そもそも歌はどうだったんですか?
ホムラ:吹奏楽部に入部して、最初はめっちゃ音痴だったんですけど、ずっと基礎練習をしていたら音痴じゃなくなっていって。「あれ? 自分、歌えるんじゃない?」みたいな。そう思って、お母さんに頼みこんでボイトレに通わせてもらったりして、極めていきました!
──さらに歌を極めるために音楽学校へ。最初からアイドル志望だったんですか?
ホムラ:初めはバンドマンになりたかったですね。授業でバンドボーカル専攻があって、そこに通っていたら先生から「こういうアイドルのオーディションがあるけど、受けてみない?」と言われて、「あ、アイドルもできるんだ、自分」と思ったんです。
──それが、私が関わっていたホムラさんにとっての最初のオーディション。
ホムラ:落ちちゃったんですけど、ダンスも致命的だったし。……めっちゃ悔しかったんですね。悔しかったから、歌もダンスも極めて何でもできるようになりたいと思って、アイドルを本格的に目指すようになりました。
──音楽学校へ進学して、最初はバンドマンになりたかったのは何かきっかけがあったのですか?
ホムラ:やっぱりBring Me The Horizonですね。海外のバンドですけど、BABYMETAL さんとコラボしていたり、夢があるし、めっちゃいいなと思ったんです。学校でみんなが聴いている音楽が90年代の曲だったりと幅広くて、そこで自分も聴く音楽の幅が一気に広がりました。その中でもBring Me The Horizonが 好きでしたね、デスボいいなって。
──ホムラさんのデスボやシャウトは完全に我流ですよね。最初のオーディションのために始めて、マザリで実践投入。
ホムラ:最初はすごいプレッシャーを感じていたんです。こんなにがっつりやると思ってなくて。普通に「ヴォーイ!」みたいな感じの、合いの手みたいなものを想像してたんですよ。でも1曲目が「丑の刻参り」だったんですけど、いきなりめっちゃやるんですよ、デスボを!「うわ、めっちゃあるっ!!」だからもうヤバい……と思ってました。
──量は関係なしに、デスボを武器にすることに関しては、ホムラさん的にしっくりきたんですか?
ホムラ:デスボを極めたいと思っていたので、その役割をもらえてすごく嬉しかったです。初めは堤さん(マザリプロデューサー)に「デスボやりたい?」と訊かれて、「あったら嬉しいです!」と答えたんです。そしたらデスボ担当になっていて、びっくりでしたけど、すごい嬉しかったですね。でも想像以上にデスボパートが多くて。初めは息がもたなかったですね。

──ホムラさんはデスボだけでなく、クリーンパートも多いですからね。いきなりそんなハードで喉は大丈夫だったんですか?
ホムラ:はい、大丈夫でしたね、体調を壊さない限り。喉は結構強いほうで、ウイルスとか乾燥でやられない限り大丈夫でした。でも『白装束ト藁人形』のツアーファイナル(2025年3月10日 渋谷WOMBLIVE)は、デスボをしすぎて喉が枯れちゃって……ということもありましたね。
──今や世界で一番シャウトしてるスクリーマーですよ。月25本とかライブやるスクリーマーなんて、バンドのボーカルを含めて世界中探してもそういない。
ホムラ:ふふふ。
──スクリーマーとして、デスボの技術面はどうですか? 完全に我流じゃないですか。
ホムラ:最近はいろんな方のデスボを見ていろいろ学ぶようになりました。やっぱりローとかハイとか、いろんな種類のデスボを極めたくて。慣れてきたから、いろいろやってみようと思って。自分的にはまだいけると思っています。
──最近調子良さそうですよね。デスボの声量もデカくなっていますし。
ホムラ:よかったです! 自分的には“吸い”のデスボを早く習得したいです!







