【マザリ・蛇喰ホムラ インタビュー/前編】マザリ×irocaコラボプロジェクト始動。母娘が繋いだ着物愛

◾︎現在の私のスタイルがあるのはirocaさんのおかげ
──石川さんから見て、ホムラさんの着物姿どうですか? 撮影もご覧になっていただきましたが。
石川:お母さんもそうなんだけど、肌が白いのよ。お母さん肌綺麗じゃん?
ホムラ:綺麗ですね。
石川:だからね、コントラストが強くて似合うんですよ、2人とも。着物が似合う母娘です。
ホムラ:お母さんに似ていますか?
石川:肌感とか雰囲気とか、そういうとこかな。性格は全然違うじゃん。
ホムラ:全然違いますよ、真逆です(笑)。私、A型なんですけど、お母さんはAB型で自由。
──ああ、お母さん、ものすごくABっぽい(笑)。でもすぐ分かりましたけどね、最初にお見かけしたとき。ご挨拶する前、ライブハウスに大勢いる中で「あ、あの人がホムラさんのお母さんだ」って。
ホムラ:うふふ。自分で言うのもなんですけど、「お母さん、綺麗だな」って普段から思ってます。
──いい関係ですね。
石川:ホムラさんがいろいろ着物を羽織ってるの見てるけど、暖色系じゃないのよ。irocaも暖色は使わないんです。今回の振袖は朱色系だけど、マゼンタ系の赤のほうがもっと似合うと思う。irocaもそうなんです。基本的にマゼンタとか紫とか、あとライムカラーとかね。寒々しいというか、クールトーンなんですよ。そういうのが彼女は似合うんですよ。だから本人も赤や紫の髪色をチョイスしてるんじゃないかな。これが黄色やオレンジの頭だったら、イメージ変わっちゃうと思うんだよね。お母さんはどっちかっていうとそっちだもんね。
ホムラ:お母さんは、めちゃめちゃイエベ。
石川:そうだよね、黄色好きだよね。
──着物好きのお母さんだから、着物自体は小さい頃から身近にあったんですか?
ホムラ:私が中学一年生くらいのときにお母さんが着物教室に通い始めて、そこでずっと着せ付けられていたんですけど、めっちゃきつかったです。締め付けられて、もう貧血みたいな(笑)。よくわかってなかったですね、当時は。今となっては、成人式の女の子たちを着せ付けたり、着物のいろんな仕事に携わっていてすごいなって。車椅子の方を着せ付けるのに検定が必要なんですよ。それも頑張って検定取ってみたいな。そうやって努力してる姿がカッコいいなって。娘からはそう思います。

──最初の頃は、着させられていた感覚だったんですね。
ホムラ:はい。でも自分の思っている着物とは全然違う、違った世界を見せてくれた。やっぱり一般的に着物は和柄で花とか、そういうものだと思うんですけど、お母さんは洋風を兼ね揃えた柄の着物や浴衣をコレクションしていて。そういう世界もあるんだ!って。
石川:“モダン”ね。
ホムラ:失礼しました。そう、モダンな感じ。そういうのはすっごい自分も好きなので、センスがいいなと。星座や海の中の生き物の浴衣とか、可愛いものが多くて素敵でした。それで中2か中3くらいのときに、そのirocaさんが出ているイベントにお母さんも出させてもらって、「何か欲しいものある?」と見せてくれたんです。そこでirocaさんを初めて見てびっくりしました。「すごっ!」と思って。こんな奇抜な着物が存在するんだと思って、また新しい世界が開きました。中学生まではふわふわ系だったんですけど、irocaさんを見てから、パキパキ系に手を出すようになっていきましたね。
石川:お母さんが集めていたような柄、ブランドは僕も含めて現代着物の人たちなんですよ。さっきの梅田阪急のイベントも、当時の現代着物の個人ブランドで面白いことをやってる連中が集まっていたんです。10ブランドぐらい。自分で最先端というのはおこがましいけど、着物業界ではちょっと一風変わったブランドでね。裏を返せばそれが本流なんですけどね、着物自体が本来最先端なものだから。ただ保守的な部分もある業界でもあるので、ちょっとつまらなくなった着物の世界を変えたい、本来そうじゃないんだよっていう共通意識がある連中が集まった。その世界をお母さんも好きで、集めたり手伝ったりしていた。それをホムラさんは目の当たりにして、「着物はこうじゃなきゃダメだ」というものしか知らなかったところに、「着物って自由なんだ、面白いんだ、こんなに幅が広いんだ」と感じてくれた、というわけですね。
ホムラ:はい、芸術作品みたいに見ていましたね。
──「ふわふわ系からパキパキ系に〜」という発言もありましたが、それでいうと、髪色や普段のファッションにもirocaの影響があったんですか?
ホムラ:そうですね。ファッションも髪型も、それまではお母さんと同じでずっとふわふわ系だったんで。だからirocaさんが自分らしさを見つけられるようになったきっかけをくれましたね。
石川:嬉しいですね。僕らもそうだったけど、やっぱティーンエイジャー、10代の思春期に出会ったものが一生を決定づけたりするじゃないですか。音楽やファッションから影響を受けたり。ホムラさんのそこに関われたのは嬉しいですね。じゃなかったらお母さんのテイストからは考えられない世界だもんね。今のスタイルは。
ホムラ:そうですね! 今の私のスタイルがあるのはirocaさんのおかげです。






