【音楽と映画の密接な関係 2002 夏休み Special!・前半】選りすぐりの映画を大紹介!
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文●原令美(R)、編集部(H) |
『メン・イン・ブラック2』 |
| JとKの黒服コンビが5年ぶりに復活。演じるのはもちろんウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズ。今回は敵役のエイリアンにララ・フリン・ボイルというセクシー女優を迎えて、ますますパワーアップしたバトルを展開する一方、小ネタで笑わせることも忘れず、安心して見られる“夏の定番娯楽作品”に仕上がっている。 '97年の前作から5年後という設定なので、かつては新米エージェントだったJことウィル・スミスも、今や一丁前の腕利きに成長。引退したK以上のパートナーが見つからず、パグ犬フランク改めエージェントFとコンビを組まされることになる。前作でも大人気だったパグ犬エイリアンのフランクが、今作ではエージェントに昇格し、黒服黒ネクタイの正装で登場するのがおかしい。臆病なのに口は達者で、歌まで披露するFのキャラクターは、CG技術あってこそとはいえ見ているだけで愉快。文字通り人を食った演技で、早くも3作目のレギュラー入りも確実視されているとか(笑)。ちなみに彼(?)の歌はウィルの主題歌とともにサントラにも収められている。 Jがエージェント時代の記憶を失ったKを復活させ、ララ演じる宇宙一凶悪なエイリアンと対決するというのが本筋で、お話自体はこの上なくシンプル。でも、ウィル&トミーの軽妙な掛け合いと、敵味方さまざまなエイリアンたちを絡めた細かいエピソードの連続でクライマックスまで一気に見せる。前作同様リック・ベイカーが担当した多種多様なエイリアンの造形をはじめ、特殊効果やCGなどの技術も、さすがハリウッドと思わせる見事な出来映えだ。中でも私のお気に入りはコインロッカーの中の小さな別世界。思わず目を見張ること間違いなしの、あっと驚く仕掛けをお楽しみに!(R) |
『ぼのぼの クモモの木のこと』 |
'86年からスタートした人気漫画「ぼのぼの」。単行本が現在21刊目、総計850万部を超えるというロングセラーを映画化したものが「ぼのぼの クモモの木のこと」だ。 | ●8/10より新宿武蔵野館ほか順次公開!
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『タイムマシン』 |
| この夏休み、あなたは「いつ」へ行きますか?――この宣伝文句だけでSFファンなら心躍らされること間違いなし。SF小説の大御所H・G・ウェルズの『タイムマシン』を、ひ孫にあたるサイモン・ウェルズが完全映画化したことでも話題の作品だ。 タイムマシンが時空を超えていく間の情景を、こんなにもリアルに見せてくれた映画は初めてかも知れない。80万年後へ旅するマシンの外側の世界では、恐るべきスピードで都市が進化し、やがてあっという間に崩壊していく。そのフルCG映像の美しさと迫力といったら、もう何というか、言葉にならないほど圧倒的に素晴らしい。 19世紀に発表された画期的な原作と、21世紀に生み出された最新映像技術の、文字通り時空を超えた幸福な融合。できることならタイムマシンを駆って、H・G・ウェルズにも見せてあげたい!(R) (C)2002 Warner Bros. & Dreamworks,LLC. |
『STAR WARS エピソード2 クローンの攻撃』 |
ご存知、『スター・ウォーズ』映画シリーズの5作目。といっても、時系列に言えば2作目にあたる今作「エピソード2」。今回は、前作「エピソード1 ファントム・メナス」から10年後の設定だ。
そう、今回は“禁断の愛”がテーマ。次作に劇的な展開を予想させるための、重要な愛の物語なのです。(H) | ジョージ・ルーカスが監督、脚本、製作総指揮をとる「スター・ウォーズ」シリーズの通算5作目。第一作が'77年公開だが、25年経た今でもスケールの大きさ、予期せぬストーリー展開で話題作に。 ●現在、全国東宝洋画系にて公開中! |
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