――アルバム全体の印象としては、Do As Infinityらしさは満載なわけですけど、表現という部分で今まで以上の幅だったり深さだったりっていうのをすごく感じました。1曲1曲の個性がものすごく強いですよね。
伴 都美子(Vo/以下、伴):ですね。1曲1曲、それぞれのカラーがあって、面白いアルバムになったなぁって思います。ウチらにしか出せない色がやっぱりあるのかなぁって思ったり。
大渡 亮(G/以下、大渡):作り終わってみて、最初はちょっと地味かななんて思ったんですけど、それぞれ歌詞を書いて乗せてみたところ、やっぱり言葉が入って命が注ぎ込まれるというか、曲の印象まで変わってしまうなっていうのをすごく痛感しましたね。歌詞が乗ったらあんまり地味じゃなくなったなって、そんな印象がありましたね。
――数々の曲の中でも、アルバム・タイトルにもなっている「Need your love」は、今作のキーポイントとも言える曲のような気がしたのですが。
大渡:まぁコンセプト・アルバムにするつもりはもちろんなかったんですけど、作ってくうちにやっぱり人類が持っている普遍的な愛みたいなことを綴るポジティヴなナンバーが増えてきて。じゃ、それをなんか統括するようなナンバーが必要だなって思うようになってね。なんか今の世の中ってすごく良くないことが続いていて、でも俺達は結局なんにもできねぇんだよなっていう、歯がゆい感じとか、もどかしい感じがあるじゃないですか。で、それを統括するなら、それぞれの愛が足りねぇなっていうことなんじゃないかなと思って。みんなが一瞬でもそういう気持ちになれば、メルヘンチックな喩えだけど、一筋の光が雲を突き破ってくるのかなみたいな、そんな思いを書いたんですけど。
――亮さんの歌詞とサウンドの相乗効果で、その思いは強く胸に響いてきましたよ。
伴:私の中でこの曲は、教会っていうイメージがあったんですよ。教会って、人々の怒りとか悲しみとか感謝とか、あらゆる感情が集まってる場所だから。そういう意味でも、歌詞はすごく理解できたし、歌いやすかった曲ですね。
――そんな「Need your love」をはじめ、「Blue」「夜鷹の夢」というような今の世の中を憂う楽曲たちとは対照的に、すごく身近な世界観を描いた伴さん作詞による曲たちも、アルバム全体のバランスという意味で、すごく輝きを放っていますよね。
伴:自分の普段着な姿を表現してもいいのかなった思ったんですよ、他の曲ですごく大きい世界のことを歌ったりしてるので。自分を愛すること、認めることも大事だよっていうことだったり、身近で支えてくれてる家族とか友達とかに向けてのメッセージだったりとかっていうのは、何かしら今回のアルバムに入れたかったんですよね。
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『NEED YOUR LOVE 』 avex trax AVCD-17623/B 2,800(tax in) 1 For the future 2 BE FREE 3 Blue 4 楽園 5 Ever... 6 one flesh 7 ROBOT 8 夜鷹の夢 9 Ultimate G.V 10 Need your love 11 菜ノ花畑
アルバムのテーマ、ツアーへの意気込み、プライベートでハマっているものまで語ったビデオ・インタヴューはこちら
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