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結成から約20年に渡り、常にブリティッシュ・ロックシーンの第一線で活躍してきた、ザ・ワイルドハーツ。

彼らの1stアルバムである名作「Earth Vs The Wildhearts」(イギリスのケラング!誌で1993年の年間ベストアルバム、2006年のケラング!スペシャルのオールタイム・ベストロックアルバム20位に輝いた)から、2007年のセルフタイトルアルバム「The Wildhearts(ザ・ワイルドハーツ2007)」(イギリスのロックサウンド誌アルバムレビュー10点中10点、ザ・サン紙5点中5点)に至るまで、彼らの創造意欲と、数々の伝説的なライブは唯一無二の存在であった。

90年代は、解散騒動、メンバーチェンジ、レコード会社とのいざこざ、ドラッグ問題に、さらなる論争(終いにはケラング!のオフィス襲撃事件まで発展した)等により、まるでソープ・オペラ(日本で言う”昼ドラ”)とマスコミに揶揄されるほどではあったが、ここ数年はバンドは今までにないほどに注目を集め、精力的な活動を展開している。

昨年の扇動的なライブパフォーマンスの数々により、ワイルドハーツはその人気を確固たるものにし、イギリスが生んだ最高のロックバンドの一つであることを再認識させた。 9枚目のスタジオアルバムとなる「Chutzpah!(フツパー)」の制作の傍ら、2008年から2009年にかけてイギリス、アメリカ、ドイツ、ノルウェー、フィンランド、スペイン、オーストラリア、そして日本での絶え間ないツアーが行われた。

ワイルドハーツがバンド史上最高のレコードだと信じている傑作のベールをはがし、それを疑う人々は再び間違っていることが証明されることになる。その新たな名作であるニューアルバム「Chutzpah!(フツパー)」はイギリスでは2009年8月31日に発売された。それに伴い、8月1日のUKの大型ロック・フェスティバルSonisphere festival出演も含んだイギリスツアーも行なわれた。

リードシンガーであるジンジャーはこう語る。
「ワイルドハーツのファンの前でプレイするのはいつだって素晴らしい。世界で一番の観客だよ。そんなファンをもって俺たちはとっても幸運だと思うけど、それが当たり前だとは考えてはいないんだ。今回のアルバムでは、スコットとCJがリード・ヴォーカルを取っている曲も入ってて、俺も全曲歌いっぱなしの状態から逃れられて嬉しいよ。新曲に皆がどんな反応を示すのか待ちきれないね。」

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