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Brian Enoは彼自身の名前よりも、その影響力を世に広めたミュージシャンの1人といえよう。彼の名で出されるアルバムが、常にややカルト的な素晴らしさを感じさせる一方で、彼自身はアートロックと呼ばれる'70年代の曖昧なサブジャンルの中で、自分の世界を持っていた。

'48年、英国ウッドブリッジで生まれた彼は、'71年にRoxy Musicの結成メンバーとして登場し、Bryan Ferryのロマンティックな音楽に、なんとアンドロイド的な響きを吹き込んだ。まるで元気のない食虫植物を感じさせる、彼のキーボードとシンセサイザーのコラボレーションは、この時点で後の環境音楽をにおわせている。

'74年に『Here Come The Warm Jets』でソロ活動を開始。これは、彼のちょっと風変わりだが親しみやすい楽曲中心のアルバム1作目で、オリジナルな楽曲、無表情なヴォーカルスタイル、そして初期のRoxyサウンド(Velvet Undergroundを思わせるところもあった)を土台にした新しいロックアプローチがフィーチャーされていた。そして'70年代後半、彼は2つの有意義なコラボレーションに手を染める。1つはDavid Bowieとで、彼の転機となる3作品が生まれている。もう1つはTalking Headsで、彼らがお堅いミニマリストからワールドミュージックのスペシャリストへ変身するのに一役かった。さらに、その後には、DevoやUltravox、U2にも手を貸している。

'79年に発表した『Ambient 1: Music For Airports』から、Eno自身の音楽は歌からサウンド全体へと確実に移行していく。音楽的にどうこうよりも雰囲気を作り出すこと、つまり、能動的に聴いても、ただ耳に入ってくるだけでも楽しめるサウンドが狙いだった。批評家はBGMのように平凡で単調だと言い放ったが、ファンは2つのコンセプトを持つ作品だと絶賛している。いずれにせよ、彼は完全にこの分野を探求しつくした。

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