ニュース・最新情報
-
グレッチ、The Cult ビリー・ダフィーの新シグネイチャーモデルを発売
グレッチより、The Cultの40周年を祝して、ギタリスト、ビリー・ダフィーのシグネイチャーモデル『Limited Edition G8424T Billy Duffy Signature Falcon』を発表した。
-
ガンズ・アンド・ローゼズ、アメリカ以外でも公演
ガンズ・アンド・ローゼズは、2016年、アメリカ以外の場所でもパフォーマンスするそうだ。
-
ザ・カルト、『ヒドゥン・シティ』から「Hinterland」MV公開
2月5日に発売となるザ・カルトの新作『ヒドゥン・シティ』から、「Hinterland」のミュージックビデオが公開された。
-
貫禄に満ちたロック、スコット・イアン率いるモーター・シスター登場
モーター・シスターのデビュー・アルバム『ライド』が4月22日に発売となる。
-
増田勇一が選ぶ『4月/5月の20枚』
入院やら『MASSIVE vol.6』の制作やらもあって、すっかり更新が遅れてしまっていたこの月次報告。
-
ポール・ロジャース、ドアーズ加入のチャンスを逃していた
ポール・ロジャースは、1971年にジム・モリソンが亡くなった後、ドアーズの後任シンガーの第1候補に挙がっていたそうだ。
-
ザ・カルト、待望の来日公演せまる
きたる5月14日、東京・新木場STUDIO COASTにおいて一夜かぎりの来日公演を行なうザ・カルト。
-
スラッシュのニュー・アルバム『スラッシュ』は3月31日発売
豪華ミュージシャンが多数参加したスラッシュのニュー・アルバムが3月31日リリースに決定した。
-
スラッシュ、アルバム発売、シングルはfeat.稲葉浩志
スラッシュがソロとしての活動を9年ぶりに再開することがオフィシャルからアナウンスされた。
-
ザ・カルト、CM起用から狂喜のベストアルバム発売
THE CULT。
-
ザ・カルト、ツェッペリン前座の真相を語る
昨年秋、英国のハード・ロック・バンド、ザ・カルトがコンサート中、レッド・ツェッペリンのツアーのオープニングをやるとほのめかしたと報道されたが、フロントマンのイアン・アストベリーは「そんなことは言っていない。
-
スラッシュ、ツェッペリン・サポートの噂を否定
ベーシスト、ダフ・マッケイガンのコメントにより、レッド・ツェッペリンのツアーでサポートを務めるのではないかと噂されたヴェルヴェット・リヴォルヴァーだが、スラッシュにあっさりと否定された。
-
ツェッペリン、来年のツアーはもう決定している?
ジミー・ペイジは、来月行なわれる1回きりの再結成コンサートの出来次第でフル・ツアーを行なう可能性もあるとほのめかしているが、実は、彼らが来年ツアーをやることはすでに決まっているらしいとのニュースが浮上した。
-
解散から6年、突如として復活した元祖オルタナティヴ・ハードロッカー
~. 解散から6年、突如として復活した元祖オルタナティヴ・ハードロッカー.「社会はスペクタクルを求めてるんだ。
-
カルトが'94年以来の新アルバムで復活
Cultが7年ぶりの新アルバム『Beyond Good And Evil』で再びロック界に殴りこんできた。
プロフィール・バイオグラフィ・リンク
Billy Duffy(ビリー・ダフィー):Guitars
John Tempesta(ジョン・テンペスタ):Drums
Grant Fitzpatrick(グラント・フィッツパトリック):Bass
Damon Fox(デイモン・フォックス):Keyboards / Rhythm Guitar
アーティストの中には、奇抜でハッとするようなスタイル感覚にめぐまれ、当然のようにロック・アリーナをにぎわせる者達がいる。また、他のアーティストからいいとこどりをして上手く組み立てるという巧みな技を、本能的に持ち合わせごく自然に成功している者もいる。Cultは後者にあてはまり、その中でも並外れた腕を持ったバンドである。しかも、そうやって作り上げた音楽を、他とは一線を画すキャラクターに変え、ファンを虜にしてしまった。彼らが登場した''83年には既に、もはや徹底的に使い古されたと思われているスタイルばかりがロックの世界には存在していたが、Cultはその罠にはまることを避けることすら巧みにやってのけた。
当初Southern Death Cultと名乗っていたイギリス出身の4人組の1stアルバム『Dream Time』は、轟くようにエネルギッシュなロックの部分と、ニュー・ウェイヴっぽいポップな部分、そして無気味なゴスの雰囲気を合わせ持った、強烈な作品だった。しかし、『Love』が出るころには、そのハイブリッドな様式を洗練させ、明確な方程式へと変えていく。それは、Led Zeppelin風の頭のトリップした神秘主義と、明解なソング・ライティング、AC/DC風のギターのハイ・ヴォルテージ・サウンドの激しさを1つまみか2つまみ、さらに心に秘めたロマンティシズムをほんの少々つけ加えるのだ。“She Sells Sanctuary”と“Rain”は、そのポップさが受け、ラジオのプレイリストを独占した。また、その弾んだ感じがダンス・フロアを揺さぶり、憂鬱さがゴス・ファンに受けた。
『Electric』ではさらに強烈な手法を取り入れた。アルバム全体に鳴り響く、Billy Duffyの噛みつくようなギター・サウンドと、Ian Astburyのパワー全開のシャウトである(Robert PlantとChris Cornellの間に位置するに足るシャウトだ)。Rick Rubinの経験豊富なプロデュースのおかげで、彼らの強気のイメージが保たれ、他愛のない歌詞もロック魂の陰にかくれて目立たなくなっている。
『Sonic Temple』と『Ceremony』で、Cultは真面目なロックをさらに深く掘り下げた。しかし、それは厄介な流行を世に解き放つようなものでもあった。曲の中でも、繊細で静かなパートでは、Astburyの真剣だけれども無味乾燥な歌詞が浮いてしまい、パワフルな叙事詩を作り出すことも試みられたものの、彼らがステレオ・タイプのネイティヴ・アメリカンのイメージを間違った形で取り入れてしまったため、それも形にならず。『Temple』からの“Fire Woman”と“Sweet Soul Sister”、そして『Ceremony』からの“Sweet Salvation”と“Ceremony”といった記憶に残るシングルでは、『Electric』での手法を何度も手直しして、すばらしい効果を出そうとした。
しかし、その効き目も薄れ始める。''94年にリリースされた『The Cult』は、彼らの初期のころに戻ったような作品だった。ほとんどの曲がそれなりにいい出来ではあったのだが、残念ながら奇跡はもう起こらず、こうして、''94年に彼らは解散してしまった。
''99年にBilly DuffyとIan Astburyを中心に再結成され、アメリカでライヴを行なった。