【俺の楽器・私の愛機】1868「腐れ縁」

【JB62ー75US】(T市 スケベーシスト 39歳)

2003年の夏ですが、フェンダーのベースが欲しいということで、リハスタ近くの中華料理屋で配達のバイトをし、やっとの思いで購入しました。
本当はナチュラルカラーのアッシュボディが欲しかったんですが、予算的に展示品のこいつがギリギリでした。
ちゃんと試奏せずに買ったので、アルダーなのに4、8キロくらいありますが、当時はメロコアキッズだったので気にせずにバダス2とダンカンのクォーターパウンド乗っけてご機嫌にライブしてました。

そして、大学生になり、レコーディングしたり、よくわからずに作ったCDでブッキングしてはツアーまわってみたり、打ち上げで知り合った子と付き合ったり、下心から吹奏楽のヘルプなど、こいつには色んな技術を教えてもらいました。
あと、ツアーをしていまだに思うのが、好きだったものが突然嫌いになるという、日常生活では味わえないことも教えてもらったのも良い思い出です。
その後は、なかなか腰を据えて同じバンドをやることが減り、サポートやセッションがメインとなり、メインベースはヴァンザントのプレシジョンとなりましたが、気付けば20年以上の付き合いで、仕事や育児に忙殺されても、酒飲みながらボーッとこいつ見てると、若かりし頃の甘酸っぱい記憶が蘇ってきます。
不動のサブベースとして僕の良い時や悪い時をそっと見守ってくれているこいつは、レンジは広くはないけど懐は広いそんなやつです



◆ ◆ ◆
なんだかいい話や。若かりし頃のやんちゃとか今では考えられない無謀な行いとか、多かれ少なかれそんな思い出は誰でもお持ちかと思いますが、あの頃の自分がひとつの楽器に全て刻まれているというのが、バンドマンが手にできるかけがえのないお宝ですよね。今の自分を作り上げた様々な経験が、ひとつひとつの傷跡や打痕となって表れているのではないでしょうか。…とか言いながら一体何本持ってんの。これらのベースに全部色んな思い出が刻まれているのだとしたら、それはスケベすぎるというものです。スケベ確定。異論は受け付けません。(BARKS 烏丸哲也)
★皆さんの楽器を紹介させてください
「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
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