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LuckyFes
戸惑い、喜び…知られざるエピソード満載VTR!
2002.03.04 00:00
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クラシック・アルバムズ:アイアン・メイデン/ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト(VHS)VIDEOARTSMUSIC VAVG-10982002年2月27日発売 3,990(tax in)
【収録曲】魔力の封印アカシア・アベニュー22ザ・プリズナー吸血鬼伝説誇り高き戦い侵略者審判の日トータル・エクリプス鋼鉄の処女オペラの怪人3月15日ほか
【出演】エイドリアン・スミスデイヴ・マレースティーヴ・ハリスブルース・ディッキンソンクライヴ・バーマーティン・バーチロッド・スモールウッドデイヴ・ムステインほか
※より鮮明に、そしてリアルな映像を観たい方はぜひ「Broad Band Barks」のコーナーへ!!!ブロードバンド対応の大画面で観ることができます。
その22年間を常に第1線で走り続けて来た実績は、もちろん凄いが、それ以上に評価すべき点はアイアン・メイデンがヘヴィ・メタルというジャンルを定着させた貢献力だと思う。
レッド・ツェッペリンやディープ・パープルが70年代の音楽市場にハード・ロックというジャンルを根付かせたように、アイアン・メイデンも’80年代以降の"へヴィ・メタル"をリードし続けた意味ではツェッペリン、パープルと同次元で語られるべき存在のアーティストのはずだ。
本『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』はバンド歴、メタル・シーンの双方の観点から捉えても代表作というべきアルバム『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト/魔力の刻印』のアンソロジー・ビデオだ。今ではすっかりオリジナル・シンガー然としたイメージのあるブルース・ディッキンソンにしても、この『ザ・ナンバー・オブ~』がメイデン初加入のアルバムだった。そうした当たり前のようで、ビデオを観ることによって再認識させられる事実も少なくない。
冒頭、ブルースは「ザ・ナンバー・オブ~」のソングライトを例えに出して、バンド加入時の戸惑いを語っている。ホラーっぽい歌詞の世界はブルースにとって未知の世界だったことが、ここで明らかにされる興味深いシーンだ。
一方、ブルースを迎え入れたメイデン・サイドにとっても、『ザ・ナンバー・オブ~』がターニング・ポイントとなった。バンドのリーダー、スティーヴ・ハリスは「
ところで、本ビデオでは『ザ・ナンバーズ・オブ~』誕生のエピソードを綴ると同時にそこに辿り着くまでのヒストリーもフォローされている。
ポール・ディアノ時代のレア映像を交えつつ、当時のメイデン、へヴィ・メタルを取り巻く環境も浮き彫りとする部分も見どころのひとつだ。中でも、メイデン加入前、彼らと同期のメタル・バンド、サムソン在籍時のブルースのパフーマンスはちょっとしたお宝映像のはず。
そして、その当時のエピソードを育ての親であるマネージャー、ロッド・スモールウッドが語る部分も説得力があり、興味深い。さらにブレーンについて言えば、プロデューサー、マーティン・バーチのコメントも見逃せない。マーティンはかつてディープ・パープルの『ライヴ・イン・ジャパン』(洋盤)や『嵐の使者/スートームブリンガー』を手掛けた敏腕プロデューサーでメイデンとは『キラーズ』が初仕事。そんな彼が『ザ・ナンバーズ・オブ~』のレコーディングの際、“
自信作『ザ・ナンバーズ・オブ~』リリースと共にメキメキ頭角を現すメイデンは、これを契機にアメリカ進出も果たす。積極的なライヴ活動でファンが急増した時は彼らも人の子、ハメを外してかなり“イケナイ遊び”もしたブルースが照れくさそうに告白(?)する場面もあったりする。
ただ、ツアーの秘密兵器として特に力説しているのが、メイデンのマスコット・モンスター、エディについて。『ザ・ナンバーズ・オブ~』とほぼ同時期にステージ・デビューを果たしたエディ。
そのインパクトはブルースをして“
ともかく、メイデンは『ザ・ナンバース・オブ~』の成功で彼らを取り巻く環境が一変、マネジャーのロッド・スモールウッドの言葉を借りるなら「
そして、そのメイデンに憧れて自分も同じ世界に入ったメガデスのデイヴ・ムスティン、さらには『ザ・ナンバーズ・オブ~』を最後にバンドを脱退したドラマー、クライヴ・バー(懐かしい~)らのコメントも紹介されているので、彼等のファン問わず、メタル・マニアならば一見の価値は充分だ。
奇しくも今年は『ザ・ナンバーズ・オブ~』リリース20周年に当る年。この際、メイデン、さらにはメタル史においても最高傑作とされる名盤とじっくり付き合ってみるのも意義のあることだと思う。
北井康仁/YASUHITO KITAI
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