【インタビュー】Faulieu.、二面性をテーマにしたメジャー1stアルバム『MiX』リリース「弱い自分も強い自分も全部あなた」

2026.04.13 18:00

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Faulieu.が、メジャー1stアルバム『MiX』をリリースした。

◆撮り下ろし写真

本作は“SWEET&BITTER”という二面性をテーマに、“すべての強がり女子たち”へのメッセージが込められた書き下ろし曲が10曲収録されている。Faulieu.の持つ可愛らしさと芯の強さ、その両面を楽しめる作品だ。

これをもってキングレコードよりメジャーデビューすることになっているFaulieu.。今回、メンバー全員に心境を聞くことができた。

   ◆   ◆   ◆

──事務所所属から1年ほど経過しました。この間、リリースがあったり、ツアーがあったり、フェスがあったりと、バンドの活動的には1周した感じもあると思うんですけど、心境の変化や自分たちの成長を感じるところはありますか。

Canaco(Vo, G):今回、キングレコードからメジャーデビューするということで、やっぱり気が引き締まりますね。もちろん、これまでずっと応援してきてくれている方々、支えてくれてるファンのみんなに対していい報告ができて嬉しいっていう気持ちもめちゃくちゃあるんですけど、やはりひとつステージが上がったところで戦っていくにあたって、引き締まる思いはありますね。

──今後もこれまでやってきたことを続けよう、みたいな感じですかね。

Canaco:はい、それをさらに磨き上げるというか。去年はフェスにも参加させてもらって、初見の方をどうやったらより巻き込めるか、都度調整をしましたね。プロジェクターでリリックを流してみたり、演出面にもよりこだわれた1年になったと思うので、2026年はさらに突き詰めていきたいです。

Mimori(Dr):スタッフの方の数が増えたことによって、自分たちでやってた時にはどうしても手一杯だったところまで手が届くようになって、そのおかげでライブの演出が増えたし、それぞれが楽器に集中できるようになったし、第三者目線でアドバイスをもらえたり、やりたいことをちょっとずつ叶えられるようになってきたというのはすごく感じます。

▲Canaco

──Ayanoさんは以前、機材を増やしたいと話していましたよね。

Ayano(B):はい、ベース本体を新調してみたり、DIを増やしてみたりしました。

──サウンド的にけっこう変わりました?

Ayano:そうですね、パワーアップしました。あとは、この1年は本当にアウトプットが多くて、ちょっと想像できないぐらいレコーディングしてたなっていう印象があります。

──Kahoさんも弾きまくってた?

Kaho(G):弾きまくってました。去年は制作でいろんなアンプを試させてもらいましたし、ギターもいろいろ試しました。

──環境が整ってきたんですね。ミュージシャン冥利に尽きますね。

Kaho:間違いないです。

──今の時代、TikTokの存在が完全に無視できないくらい影響力が大きくなっていると思うんですけど、楽曲を作ってる側からするとどういう気持ちなんでしょうか。

Kaho:TikTokに抵抗があるアーティストさんもいるとは思うんですけど、個人的にはプラットフォームが増えたという感覚で。しかも、若い子に届くじゃないですか。今の若い子ってテレビを見ないイメージがあったり、ライブハウスに行くのも門限的な問題で難しかったりすると思うんです。そういう子たちがTikTokを通じて新たな音楽を開拓できるので、私はすごく前向きに捉えてます。

Canaco:楽曲によって私たちも意識しているところはあって。今回のアルバム『MiX』に入ってる、初めてのアニメタイアップ曲「初恋モーメント」は、Kahoが作曲して、作詞も私と一緒にやってくれたんですけど、頭の《メイクCheck (OK?)》はSNS映えをちょっと意識して制作した記憶があります。

──昨年夏にはEP『My name is Faulieu.』をリリースしています。これはどういう立ち位置の作品だったんですか。

Canaco:これは私たちの名刺代わりになるような作品を、ということで作ったものです。メンバーそれぞれが作詞作曲した楽曲を入れていて、リリース期間も相まって夏らしい感じの作品になりました。

──プレデビュー盤みたいな感覚ですか。

Canaco:いや、当時はまだデビューが決まってたわけではないんですけど、今言われてみればそうなのかもしれないです。ある意味、自分らのやりたいこと、好きなものを曲に落とし込んだ覚えははありますね。

Ayano:スタッフさんからも「やりたいことやっていいよ」って言われていました。

──今振り返ってみて、この作品にはどんな意味があったと思いますか。

Canaco:個人的には、ルーツを再確認するみたいなところがありました。ライブを意識して作った曲もあるんですけど、一生懸命曲を覚えてきてくれたみなさんがライブハウスで一緒に掛け声をあげてくれたりして、みんなで作り上げるライブの楽しさを改めて感じました。今の活動にも繋がってるなと思います。

Mimori:私は、それぞれの個性が見えるアルバムになってると思います。前のアルバムの『AS IS.』もそうではあったんですけど、それよりもさらにみんなの成長が感じられるものになっていて、ライブのセトリに対する考え方が変わるきっかけにもなりました。

──そして今回、メジャー1stアルバム『MiX』が発表されるわけですが、制作に入る前にはどんな話し合いがあったんでしょう。

Canaco:『MiX』というタイトルが決まる前から、二面性をテーマにしようっていう話が出ていて。ちょっと抽象的なんですけど、あらゆる物事はひとつの面だけではなく、いろんな面を持っていると思うんです。その中で生まれる感情や相反するものをひとつにまとめたら面白いものができるんじゃないかっていうのが着想のきっかけで。私たちが今まで出してきた楽曲はポップなものもあればちょっとダークなものもあったりするし、二面性というのがすごく肝になってると思っていて。今回はメジャーデビューでアルバムをリリースできるという話をいただけたので、そういう二面性を見せるチャンスだと思ったんです。

──二面性というのは元々意識していたものなんですか。

Canaco:最初からあったと思いますね。前身バンドのときから、明るい曲もカッコいい曲もどっちもやる、みたいな。バンドサウンドというくくりはありつつ、ジャンルにとらわれすぎないというか、「これしかやらない」みたいなことは考えてこなかったので、それは私たちの根幹にある意識だと思います。

──二面性というコンセプトがあったからこそ、両面において「ここまでやっちゃっていい」みたいな振り切りがあったのかなと感じました。

Canaco:メジャーデビューということでたくさんの人の目に触れるだろうし、人の数だけ好みがあるんだからいろんな曲を作ってみようっていう、挑戦や実験っぽい意味合いも含まれてます。ジャケットもフラスコとか実験器具を使ったデザインになっているし、新しい可能性を広げるようなアルバムになってると思います。振り切ってるよね、オートチューンとか使ったり。

Mimori:うん、そういうことをやってみたことで、Faulieu.らしさは維持しつつ、新しい要素も取り入れて、メジャーという環境に進んでいきたいなっていう気持ちがあって。

──特に、5曲目「CANDY POP」から6曲目「秘密ノ美学」の振り幅がすごいですよ。

Mimori:でもそこが醍醐味というか(笑)。

Canaco:やばいよね(笑)。5、6、7、8(曲目)あたり、面白い。

Mimori:Canacoのスキルがどんどん上がっていって、メンバー的にも「こう歌わせたい」っていう気持ちが増してるんですよ。そうやってCanacoで実験してるみたいなところがあって。彼女は、「秘密ノ美学」みたいな大人っぽい表現もできるし、「CANDY POP」みたいな可愛い感じもできるし、ちょっと恐ろしいです。

──二重人格みたいな感じですよね。

Canaco:でも、人間みんなそうじゃないですか。この人といる時の自分、家族といる時の自分、いろんな面を持ってると思うので。そういう意味では、人間らしさが詰まってるとも言えると思います。レコーディングもすごく楽しかったです。

──Canacoさんとしては、各メンバーが寄せてくる楽曲に対して「そう来たか……!」みたいな感覚もあったり?

Canaco:そうですね。楽曲ごとに「そう来るならこうするか」みたいな感じで、自分自身も楽しんでました。

──Canacoさん以外の3人としては、どんなことをイメージしながら曲を書いたんでしょう。

Kaho:やっぱり声を出すのはCanacoなので、まずCanacoを想像しながら進めていって。あとはライブですね。ライブでこういう曲が欲しいなとか、Faulieu.としてこういうことを伝えたいなっていうのを意識して、そこから着せ替え人形みたいな感覚というか、「Canacoのこういう一面を見てみたい」っていう気持ちで作ってます。例えば、「さよなら」で失恋を歌ってもらったり、「ラブレター」でハッピーな面を見せたり、彼女のいろんな面を見てみたいんですよね。

▲Kaho

──Ayanoさんはどうですか。

Ayano:作曲のクレジットは自分の名前になっているんですけど、私としてはみんなで一緒につくった感覚があって。「Dream game」もクレジットにはないですけど、Mimoriと一緒に作曲してます。彼女のクレジットも入れたいくらい、一緒にトラックをつくるのを楽しんでました。あと、アルバムだからこそ、オートチューンとかで遊び心を見せたり。

──「Dream game」。確かに遊びが効いてます。

Ayano:冒険とまでは言わないけど、色々やってみようかなって。先日、ライブを見させていただいたこともあって、同じ事務所のPerfumeさんからの影響もあります。彼女たちの歌い方を真似して、ボーカルのレコーディングでは座って歌ってみたり。そういう試みもアルバムだからこそできたことではあります。

──もしかして、「Dream game」というタイトルもPerfumeから?

Ayano:歌詞の中にゲームの要素を入れたこともあって、無意識にPerfumeさんの要素も加わったのかもしれないですね。

Mimori:「秘密ノ美学」はもう振り切ろうと思って、「大人のCanaco=峰不二子」みたいなイメージでつくりました。私、ルパン三世と名探偵コナンが大好きなんですけど、「ルパンvs.コナン」の映画のタイアップがFaulieu.にきたら、っていう勝手な妄想で書いてます(笑)。歌謡曲とFaulieu.が混ざり合わさった感じを狙ったりもしていて、その上でみんなにやってほしいことをやってもらった結果、カッコいい曲になりました。

──この曲にはボーカルのがなりもありますけど、これもMimoriさんからの提案ですか。

Mimori:Canacoは真似っこが上手なんですよ。で、この曲のレコーディングの前に、たまたまそういう歌い方をしてる人たちに遭遇して、それでCanacoが「これだ!」ってなって、こうなったんですよね。

Canaco:がなりはこれまでやったことがなかったんですけど、ボイストレーニングでいろんな声の出し方を勉強している中でちょっとずつできるようになってきたのでやってみました。

Mimori:だから、挑戦でもあったよね。

Canaco:Mimoriが振り切るなら私も振り切らないと意味ないと思って。

Mimori:そういうふうに、それぞれの工夫がめっちゃ入っています。いつかライブハウスじゃない、ホールとかでもできるような曲としても振り切りましたね。

──Canacoさんはハイトーンボイスが持ち味ですけど、今作はこれまでに比べてキーの高さが群を抜いてるなと。

Canaco:Ayano先生は、「Canacoの張り詰めた高音をいちばんいいところで聴かせたい!」って言ってくれていて(笑)。

Ayano:その通りです。Canacoの声って唯一無二で、この声が聞こえたらすぐにFaulieu.だってわかると思いますし、ちょっと涙腺を刺激するような切ない声だとも私は思っているので、トップへの持っていき方はすごく大事にしてます。

──Faulieu.はメンバー全員が曲を書けるバンドですけど、そのバランスってどうしてるんですか。以前はバンド内で投票をしていたそうですけど、今回みたいなアルバムの場合はどうなるんでしょう。

Canaco:今回も同じく選曲会をして、“SWEET”と“BITTER”というテーマのもとに、それぞれが楽曲をつくりました。これまでと違う点としては、キングレコードさんが第三者の視点で入ってくださったところで、全体のバランスとか、“SWEET”と“BITTER”の割り振りとかで新鮮な意見をくださいました。

──では、ちょっと企画っぽいことをやりたいんですが、各メンバーが書く楽曲の特徴を、他の3名で説明してもらえますか。

Canaco:おー!

──では、Canacoさんの楽曲から解説をお願いします。

Mimori:もうすでに出来上がってるCanacoの世界観があって、たとえ弾き語りでも「これが伝えたいんだな」っていうのがすごく伝わってくるので、私としてはそれについていきます、みたいな感じではあります。メロディもいいし、キャッチー。

Kaho:私はもともとCanacoの曲が好きでこのバンドに入ったので、なくてはならないというか、「これこれ!」って感じで、間違いなく好きです。だからたぶん、彼女がどんな曲を持ってきても、私は「いいと思う」って言う気がします。

Canaco:なんか言ってくれそうな気がする(笑)。

Kaho:うん。絶対的信頼があるのはやっぱりボーカルというか、Canacoですね。「下の名前で呼ばないで」とか「SPICA」みたいな曲がすごく好きでこのバンドに入ったし、彼女はそれをつくってる人なんで。

──ちょっと崇拝に近いというか、DNAレベルで好き、みたいな。

Kaho:そうかもしれないです。だから、これからも期待してます。

──では、Kahoさんの曲についてはいかがですか。

Canaco:Kahoの曲はギタリストのつくる楽曲だなってすごく思ってて。私はギタリストがつくる楽曲の世界観が好きで、しかもKahoはわかりやすくサウンド作りをしてくれるので、最初から完成形が見えてるのもグッとくるし、雰囲気作りがめちゃくちゃ上手だと思います。あとは、前身バンドの頃からギターソロやイントロのリフをしっかり決めてきてくれる作曲家だなって思います……(照れくさそうにしているKahoを見て)なんかこれ、こそばゆいよね。私もこそばゆかったけど(笑)。

──たまにはいいじゃないですか(笑)。

Canaco:(笑)……だから、Kahoにはすごく憧れますね。こんなにギターが弾けたら楽しいだろうな、みたいな。同じギタリストだけど、本当に尊敬してます。

Ayano:Kahoは幅広く曲をつくってくれる。Kahoっぽい曲もあるんですけど、ぽくない曲もあったりして、すごく面白い作曲家だと思います。あと、ギターがカッコいいのはもちろんなんですけど、ドラムもベースラインの打ち込みも、ベーシストからするとけっこう速いフレーズやユニゾンが多くて面白いです。

──Kahoさんの曲は譜割りが細かいですよね。

Canaco:あ、それは特徴かもしれない。

Kaho:私はそのことに『MiX』で気づきました。それまでは自分の譜割りが細かいことに気づかなくて。今の指摘を聞いて、やっぱりそうかって思いました。

──ボカロからの影響はないですか。

Kaho:あんまりボカロルーツはなくて。でもGReeeeNさんが好きで、その影響でRap調の曲になるのかなってここ数日で気づきました。これに気づいたことで、今後いろんな扉を開けられそうです。いろんな挑戦をしてみようと思います。

▲Ayano

──続いて、Ayanoさんの曲についてはいかがですか。

Mimori:Ayanoはストーリーがしっかりある曲をつくってくれます。ピアノでつくっているからか、コード感にいい意味で懐かしさがあるし、メロディを重視する人だと思います。懐かしい気分になるメロディがあって、ちゃんと展開もあって、そこがみんなに響くというか、そういう引っかかるポイントがしっかりある印象です。

Kaho:確かに懐かしい感じはありますね。だから私は、Ayanoちゃんの曲ではギターソロをけっこう抜いていて、あまりピロピロ弾かないようにして、メロディアスなものを当てるようにしています。

──甘酸っぱい曲が多いですよね。

Ayano:ほとんど“SWEET”なんですよね。“SWEET”感と、ちょっと切ない感じと。

Canaco:うんうん。エモい。

Ayano:そう、それ。感動、みたいな要素も多いかな。

──自然とそうなっちゃう?

Ayano:そうですね。私はラスサビがけっこう大事だと思っていて、グッとひと掴みしたいところでコードをちょっと変えてみたり。あと、私はディミニッシュ(・コード)がすごく好きなので、それを入れてみたりとかしてます。切ないのは好きかも。わかりやすくて入ってきやすいというか。

──それって誰かからの影響なんですか。

Ayano:エモい音楽はけっこう好きですね。BUMP OF CHICKENさんとかRADWIMPSさんなどの邦ロックがルーツになってるのは大きいかもしれないです。

──では最後、Mimoriさんの楽曲についてはどうでしょう。

Canaco:Mimoriは、どうやったら純度が高くなるかというところまで考えて曲をつくってるイメージがあります。歌メロをすごく意識してつくってくれてるからいちばん歌いやすいし、歌ってて気持ちいいって思うことが多いです。長く一緒にやってるからっていうのもあるかもしれないですけど、そこはすごいなと思ってます。あとは飛び道具かな。自分の世界観を持ってるよね。

Mimori:なんか、そういう役割かなって(笑)。

Canaco:「妄想少年」(『My name is Faulieu.』収録)では、ブラスセクションを入れた「隠れんぼ」とも違い、ギターサウンドメインで、オルガンを組み合わせたシンプルなバンド感のある曲を作ったりしてたよね。

Mimori:あれはある意味、挑戦だった。

Canaco:そうそう。そういうのもちゃんとうまく決めてきてくれることを踏まえると、バランサーでもあり、七変化できるというか、振り幅がいちばん大きい気がする。

Kaho:楽器サイドから見ても、彼女の曲にはちゃんと色があるというか。「妄想少年」もバンドサウンドだけど絶対にブレない。そういう一本筋があるところにすごく憧れるんですよね。「愛煩い」もそうだと思うんですけど、きっと、今まで生きてきた経験からそういうのが出せるようになったんだろうなって。人生観というか、歴史とかバックグラウンドが見える作曲家だなって思います。

Mimori:初めて聞きました。

▲Mimori

──普段、そんなこと言わないですもんね(笑)。AyanoさんはMimoriさんの楽曲についてどう感じていますか。

Ayano:この子は大学でもちゃんと作曲を学んでいるっていうのもあって、知識も引き出しもすごく多くて、いろんな知識があるからこそ、「こういうのにしたい」って相談すると「じゃあ、これはどう?」ってすぐに返してくれる。あと、ベース目線で言うと、オンコードがすごく多くて、ベースラインを考えるのが楽しいです。

Mimori:そこは信頼して投げてます(笑)。

──各メンバーに明確な特徴があるし、音楽家としてのレベルはやっぱりかなり高いですよね。ただ今回、全曲に対してアレンジャーの方が参加されていて。

Canaco:そうなんです。今回キングレコードさんからご紹介いただいた方の中からお願いしました。

──様々なアレンジャーの方と仕事をして、どんなものを得ましたか。

Mimori:いろんなものを得ましたね。自分たちの中でしっかり詰めて曲をお渡ししていたんですけど、返ってきたときに「おお、こうやって完成するんだ……!」みたいな、自分たちではイメージできなかったようなものも入ってたりして、それがすごく勉強になりました。
Ayano:引き出しがたくさんある方々なので、自分たちでは浮かばないようなアイデアをすごく足してくださったし、自分たちで詰めたものをさらに超えてきて、「こういうアプローチがあるんだ」って思ったり、勉強になりました。そうやって返ってきたものをまたFaulieu.で咀嚼しましたね。

──僕としては、4人だけでも十分なアレンジができるんじゃないかと思っちゃうんですけど、やっぱりまだまだ多くの学びがあるんですね。

Canaco:まだまだたくさんあると思います。私が作詞作曲した「85」は、ぽりふぉさんという方がアレンジをしてくださいました。私はボカロがずっと好きでぽりふぉさんの「二次元ドリームフィーバー」という曲を本当に沢山聴いてたし、カラオケでも歌ってたレベルで好きだったので、そういう憧れの方とお仕事ができたことに学びだけでなく、喜びもあったりして、本当にいい機会だったと思います。

──これだけいろんなアレンジャーさんにゼロから編曲をお願いしてたらとんでもないことになりますよね。そうならないのは、あくまでも4人の核があって、そこにアレンジャーのアイデアが加わっているからで。

Canaco:そうですね。自分たちの中でも共通して目指すものがあったので、その上で「こういうふうにしてほしいです」という注文をさせていただきました。

──「目指すもの」というのは何ですか。

Canaco:楽曲それぞれに、「この曲はこういうふうにしたい」っていう着地点があって、それを曲ごとにちゃんとばらけさせたかったんです。なので、今回はそれがごちゃごちゃにならず、混乱せずにできたと思います。

──改めて、『MiX』はどんなアルバムになったと思いますか。

Canaco:二面性というテーマには、いろんな場面でいろんな自分がいるけど、それも全部あなたなんだよ、っていうメッセージもあるんです。音楽面でも、私たちはいろいろなタイプの楽曲があるけど、Faulieu.がやれば全部Faulieu.の楽曲になるので、それも今回のコンセプトと通ずる部分があると思っていて。だから、男女問わず、「自分はこんなんじゃない」みたいに自分を否定しすぎないでほしいし、弱い自分も強い自分も、全部あなたなんだよっていうことがちょっとでも伝わったらいいなと思います。愛というひとつの軸に向かって、“BITTER”と“SWEET”の両端からアプローチができたと思います。

──話を聞いていてなんとなく感じたんですけど、最初に立てたコンセプトどおりに落とし込めた作品になったのかなと。

Canaco:正直、「これってちゃんと1枚の作品になるのかな」って不安になる瞬間もあって。一本の柱じゃなくていいのかな、こんなに曲のカラーを散らしてまとまるのかな、みたいな。でも完成形を聴いてこれでよかったんだなって思いました。

──そして、この作品を引っさげてのツアーがあります。過去最多本数だそうで。

Canaco:ワンマンでこの本数を回るっていうのは初めてだし、ワンマンをすること自体が初めての土地もあって、そういった面で挑戦ではあります。でも、アルバムの曲を直接届けられる機会でもあるし、ライブではライブの楽しみ方を私たちなりに考えて持っていくので、みんなと一緒に曲を育てていくのがすごく楽しみです。

Mimori:音源には音源としての正解があるんですけど、やっぱりライブは未知数なので、どうなっていくのか初日はきっとドキドキだと思います。でも、そこにもたぶん正解はなくて、ツアーの終わりに向けて、どうやってそれぞれの曲を活かしていくのか向き合っていくことになると思います。それぞれスキルも上がっているので、ライブならではのこともできたりすると思うし、それもすごく楽しみです。

──会場の大きさも様々で、場所によって見せ方もけっこう変わってきそうですね。

Ayano:そうですね。場所によって違った楽しみ方ができると思うので、私たちもみなさんに『MiX』を感じてもらえるような演出をしっかり考えたいです!

取材・文◎阿刀 “DA” 大志
写真◎尾藤能暢

■Major 1st Album『MiX』
2026年4月8日(水)発売
CD https://faulieu.lnk.to/MiX
配信:https://faulieu.lnk.to/1stAL-MiX

<初回限定盤>CD+Blu-ray
品番:KICS-94250
価格:¥7,150(税抜価格 ¥6,500)

<通常盤>CD only
品番:KICS-4250
定価:¥3,300(税抜価格 ¥3,000)

【収録内容】
〈CD〉 ※全形態共通
01​.蒼い春
作詞:Canaco 作曲:Ayano 編曲:藤永龍太郎 (Elements Garden)

02​. Check mate!!
作詞:Canaco、Kaho 作曲:Kaho 編曲:サクマリョウ

03​.初恋モーメント
TVアニメ「カナン様はあくまでチョロい」OPテーマ
作詞:Canaco、Kaho 作曲:Kaho 編曲:サクマリョウ

04​. 85
作詞:Canaco 作曲:Canaco 編曲:ぽりふぉ

05​. CANDY POP
作詞:Ayano、Canaco 作曲:Ayano 編曲:キシミンペイ (Rhythmic Toy World)

06​.秘密ノ美学
作詞:Mimori、Canaco 作曲:Mimori 編曲:曽木琢磨 (SUPA LOVE)

07​. Dream game
作詞:Canaco、Ayano 作曲:Ayano 編曲:鶴﨑輝一 (POPHOLIC)

08​.さよなら
作詞:Kaho 作曲:Kaho 編曲:ひぐちけい

09​.ラブレター
作詞:Kaho 作曲:Kaho 編曲:斉藤伸也 (ONIGAWARA)

10​. For you
作詞:Faulieu​. 作曲:Ayano 編曲:綿引 裕太

〈Blu-ray〉 ※初回限定盤のみ
・Faulieu. Presents “Merci 2025″@渋谷FOWS
(OP / Voyage / 愛煩い / ナツソラ / YOLO!!!! / LOOP)
・Faulieu. Presents “Merci 2025” MAKING
・「蒼い春」MUSIC VIDEO
・「蒼い春」MUSIC VIDEO MAKING

〈封入特典〉 ※初回限定盤のみ
ランダムトレーディングカード1枚(全4種)

【法人別オリジナル特典】
下記販売店にてMajor 1st Album『MiX』をお買い上げのお客様に先着にてチェーン毎のオリジナル特典を差し上げます。数に限りがございますので、詳しくは各販売店をご確認下さい。

・アニメイト:「カナン様はあくまでチョロい」場面写2枚セット(カナン・ジャンヌ)
・Amazon:メガジャケ ※形態ごとに絵柄は異なります
・HMV:缶バッジ
・ゲーマーズ:「カナン様はあくまでチョロい」場面写2枚セット(カナン・アミ)
・Neowing:2L判ブロマイド
・楽天ブックス:アクリルキーホルダー
・キンクリ堂:ブロマイド
・応援店特典:ステッカー 

■<Faulieu. Major 1st TOUR “MiX” -PHASE01->
-PHASE01-
4/29(水・祝) Veats Shibuya (東京)
5/10(日) KLUB COUNTER ACTION (北海道)
5/22(金) MACANA (宮城)
5/30(土) Yise (広島)
6/6(土) LIVE HOUSE Queblick (福岡) 6/19(金) ell.SIZE (愛知)
6/27(土) OSAKA MUSE (大阪)

チケット発売中:https://faulieu.lnk.to/MiX_ticket

-PHASE02- 
7/18(土) HANASPACE(台北)

-PHASE03-
8/1(土) LIQUIDROOM (東京)

詳細:https://faulieu.com/

■TVアニメ『カナン様はあくまでチョロい』

Ⓒnonco・講談社/カナン様はあくまでチョロい製作委員会

▼放送情報
TOKYO MX/BS11にて2026年4月4日(土)25:00より放送

▼キャスト
高潔カナン:古賀葵
供犠羊司:山下誠一郎
ジャンヌ:鈴代紗弓
アミ:河瀬茉希
益荒男撫子:七瀬彩夏
ミルチ・ゼブル:和泉風花
ミエル・ゼブル:遠野ひかる
リリム・ゼブル:南條愛乃

▼スタッフ
監督:室谷 靖
助監督:五十川久史
シリーズ構成:池田臨太郎
キャラクターデザイン:皆川愛香利
サブキャラクターデザイン:芝田千紗
プロップデザイン:鯉沼菜奈
美術監督:三原伸明
美術設定:スタジオ・ユニ キューン・プラント
色彩設計:大西峰代
3DCGディレクター:吉良柾成
撮影監督:浅川茂輝
編集:吉武将人
音響監督:名倉 靖
音響効果:佐藤理緒
音楽:睦月周平
音楽制作:キングレコード
アニメーションプロデューサー:柴 宏和
アニメーション制作:スタジオKAI

▼Info
公式HP:https://kanachoro-anime.com
公式X:@Kanan_Choroi 推奨ハッシュタグ #カナチョロ
https://x.com/Kanan_Choroi

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