【ライブレポート】Mrs. GREEN APPLE、5大ドームツアー<DOME TOUR 2025 “BABEL no TOH”>完遂「みんなの人生のどこかにつながるといいな」

デビュー10周年という記念すべき2025年を“MGA MAGICAL 10 YEARS”と命名し、この10年間で最も多様かつ多彩な活動を展開してきたMrs. GREEN APPLE。そして2025年の年末、彼らは1年間に渡る“MGA MAGICAL 10 YEARS”を締め括るだけでなく、2022年に開幕した「フェーズ2」も完結させることを発表し、そして自身初となる5大ドームツアー<DOME TOUR 2025 “BABEL no TOH”>をスタートさせた。10月25日、初日となる愛知・バンテリンドーム ナゴヤを皮切りに、続いて札幌、福岡、大阪と各地で2days公演を行い、そして12月15、16、19、20日と東京ドーム4days公演を開催。ここでは、そのツアーファイナル公演(12月20日)の様子を音楽面にフォーカスしながら振り返ってみよう。
JAM’S(ファンの呼称)には説明の必要はないだろうが、まず今回のライブの概要を簡単に紹介しておこう。本ツアーは、1本のライブを通してひとつの物語を表現する、彼らが“ストーリー・ライン”と呼ぶ系統のもので、2019年に開催された<ARENA TOUR “EDEN no SONO”>に始まり、<ARENA TOUR 2023 “NOAH no HAKOBUNE”>、<DOME LIVE 2023 “Atlantis”>(共に2023年)に続く4作目にあたる。今回は<DOME TOUR 2025 “BABEL no TOH”>と銘打ち、旧約聖書にある『バベルの塔』をモチーフに、Mrs. GREEN APPLEが創造したストーリー。そのため、一般的なリリースツアーのように最新曲をフィーチャーしたり、10周年を記念するベストセレクション的な選曲ではなく、あくまでもストーリー展開に沿って新旧の楽曲でセットリストが組まれている点が特徴的で、アレンジや曲間のつなぎなども、ストーリー展開を踏まえて細かく手が加えられている点も聴きどころのひとつだ。では早速、ライブの中身を紹介しよう。



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その物語は、東京ドームの外から始まっていた。グッズショップやフォトスポットなどが設置されていた会場周辺には、アンビエントなBGMが流れていた。一般的なライブだと、アーティストの代表曲がそのまま流されることが多いが、オリジナルのBGMもライブの雰囲気作りにひと役買っていた。しかもそのBGMは、開演を待つドーム内でも流れており、コンサート会場の内側と外側が別世界のように壁を作らないよう、実に考え抜かれた演出で観客をもてなしてくれていた (なお、こうしたオリジナルのBGMは、終演後の東京ドーム内外でも流されていた)。
そして定刻となり、ドーム内の明かりが消えると、ステージ奥のLEDビジョンには<BABEL no TOH>に至るストーリーを映像化したオープニングムービーが映し出され、大歓声と共に、大森元貴(Vo, G)、若井滉斗(G)、藤澤涼架(Key)の3人がステージに登場。小気味よいマーチングドラムにボトム感の充実したベースが加わり、そこにキーボードとパーカッションが重なっていき、さらにバイオリンとサックスの音色がまるでファンファーレのように華やかに鳴り響くと、金テープの発射を合図に、オープニング曲「Love me, Love you」が始まった。大森は、冒頭の“映画のような / 恋をする”というフレーズから観客にコール&レスポンスを煽り、5万人の観客を一気に物語の世界へと連れていった。若井のカッティングギターはとてもキレ味がよく、楽曲の終盤で聴こえてきた藤澤のジャジーなピアノも実に軽快。それに乗せられるかのように生き生きとしたサックスソロが響き渡ると、曲のラストで聴かせた大森のハイトーンフェイクも絶好調だ。

ここでサポートメンバーに目をやると、夏に行われた野外ライブ<FJORD>やフェスでもお馴染みの神田リョウ(Dr)、二家本亮介(E.B, A.B)、兼松衆(Key, G)に加え、今回は、須原杏(Vn)、小西遼(Sax, Fl, Key)、ぬましょう(Perc)も参加。後述の3人も、2024年秋の神奈川・Kアリーナ横浜にて行った定期公演<Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”>やスタジオライブ企画<Studio Session Live>に出演したMrs. GREEN APPLEとは気心知れたミュージシャンたち。このように、<フェーズ2>の活動を通して互いを高め合った音楽仲間たちによって<BABEL no TOH>のアンサンブルは支えられており、これもまた「フェーズ2」の締め括りに相応しい豪華なバンド編成だ。加えて言えば、ステージと客席通路で大勢のキャストがパフォーマンスする様子は、音楽劇<The White Lounge>の発展形。これらも含めて<BABEL no TOH>は、「フェーズ2」でのさまざまな挑戦がいろいろな形で活かされ、そして実現できたツアーだと言えるだろう。
そんなことを考えていると、「Love me, Love you」のエンディングと同時に「CHEERS」冒頭のSE(効果音)が鳴り始めた。この曲の2コーラス目、バンドの音数が減る部分で、原曲にはないバイオリンの柔らかなフレーズが、明るくノリのよい楽曲に切なさという色彩を加えていった。続いては、スラップベースとフルートがフィーチャーされた短いセッションから「アンラブレス」へ。この曲は、ボーカルを含め各楽器のリズムが非常に細かく、パズルのピースを組み合わせるような精巧なプレイが必要不可欠な楽曲。バンド的には、とても難易度の高い曲だ。それなのに、ノリのよいポップな曲として、むしろ聴き手に“簡単に演奏している”といった印象を与えるほどに、バンド全体の演奏力が非常に高く、その巧みさには舌を巻くばかりだ(特にこの曲では、若井のカッティングとベースラインの動きがとても気持ちよかった)。そんなバッキングの上で大森は、早口な高音フレーズを当然のように歌いこなし、アドリブでメロディをオクターブ下げたり、戻したりしながら、まるで自由に舞うかのような歌唱で観客を熱狂させた。



こんなキレキレの演奏の次に披露されたのは、身体をゆったりと横に動かしながら聴きたくなる「Feeling」。リズムはスクエアなのに、ギターやピアノ、バイオリン、そしてサックスがジャズ的グルーヴで演奏している点がとても面白く、一瞬、ウォーキングベースが入るなどの遊び心も、実にニクい演出だった。ここまで続いた賑やかで穏やかな空間は一変し、アップテンポなドラムの4つ打ちキックが炸裂すると、「パブリック」と「おもちゃの兵隊」の2曲を立て続けに披露。大森もバッキングギターを弾き、一気にギターロック感が爆発させると、藤澤は「オイ!オイ!」と観客をアジテートする。そして「おもちゃの兵隊」後半では、若井の艶やかなギターソロとバイオリンのオブリフレーズがひとつに混ざり合い、大森が“全民よ / 聴かせて”を声高らかに歌い上げると、ステージの背後から、巨大な“塔”が出現した。なお、このタイミングで、サポートメンバーが乗った台座が、上手(ドラム、ベース、サックス&キーボード)と下手(バイオリン、キーボード&ギター、パーカッション)に大きく離れて移動していった。
ここで短いMCを挟んだ後、「WanteD! WanteD!」では二家本のベースに加えて小西もシンセベースを弾き、ドームに重低音を轟かせる。この原曲は、2018年に当時のEDMマナーで作られたものだが、これをちゃんと2025年版のダンスミュージックに仕立て直しているあたりは流石のひと言。そしてドラムとパーカッション、サックスがフリーなセッションを行い、そこにエレクトリックピアノのコード(和音)が重なると、若井のスラップ奏法で「ライラック」へと突入。管弦打楽器が加わったバンド編成を活かして、<MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD〜>的なバンドアレンジと、<Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”>でのアンサンブルの中間をいくようなアレンジ。大森はボーカルとバッキングギターの両面で、より自由度を増したプレイを聴かせてくれた。

ここでドームの空気は、穏やかに移ろっていく。場内が真っ暗になると、静寂の中で祈りにも通じるような大森のファルセットと息遣いが天高く響き渡り、それはそのまま「Soranji」の歌へとつながっていった。<Studio Session Live>的なバイオリンをフィーチャーした新アレンジで、若井はいつものセミアコではなく、アコースティックギターをプレイ。そしてアウトロで、藤澤が奏でるピアノに大森のフェイクを寄り添うように重なると、続いては、アンビエントなシンセとフルートの音色から「フロリジナル」へ。印象的なピアノのフレーズをバイオリンとフルートがユニゾンでなぞり、若井のギターのこれまでとはアレンジが変えられていたことで、どこかクラシックの小作品のような、落ち着きがありながらも心躍るような演奏で、この曲の世界観に聴き手を没入させてくれた。
続く「ゼンマイ」も、原曲よりテンポを落として生演奏のフィーリングが活かされたアレンジで、若井と大森の2本のギターのアンサンブルが美しく響いていた。その美しさのコントラストとして、あえてそうしたのだろう、コーラスを加えずに大森が独唱することで、孤独の影がより一層、強く描き出されていた点も印象的。ステンドグラス風の映像を背に、その孤独感や絶望感すら抱きしめるかのように歌われた「君を知らない」での大森のボーカルと、雪景色を背景に歌われたロックバラード「Soup」は、共に原曲よりも落ち着きのある、それでいてサウンドのボトム感がワイドに広げられたアレンジで、とてもエモーショナルな演奏であった。

ここまでの演奏を聴いて感じたことは、サポートメンバーを含めたMrs. GREEN APPLEの演奏レベルの高さはもちろんのこと、(少なくとも筆者の座席位置においては)ライブ音響がとてもよかったということだ。大森の歌はもちろんのこと、若井の小気味よいカッティングや藤澤の繊細なピアノタッチなど、各パートのプレイが分離よく聴こえ、大音圧の中でも、バイオリンのピチカートやドラムのリムショット、ライドシンバルの刻みまで、きれいに聴き取ることができた。もちろん、サックスやフルートと言った生楽器のサウンドも他の楽器に押しつぶされることなく、そのうえですべての音がひと塊となりサウンドは、ロックとポップス、バラード、シンフォニック、ダンスミュージックの領域を自由に行き来する。
そのうえでベースのサウンドは、ロー感とフレーズを明瞭に聴かせる高低の帯域バランスが素晴らしく、ドラムの迫力あるキックやスネアで叩き出す細かなリズムと共に、東京ドームという巨大空間で、タイトかつパワーのあるグルーヴを生み出していた。こうしたライブでの“音の良さ”は、何よりも歌のニュアンスを、聴き手がより鮮明に、よりリアルに味わえるということを意味している。東京ドームという会場は、音楽に対しては不利に働いてしまう要素が少なくはない空間ではあるが(それでも、かつてに比べれば随分と音響面は向上している)、スピーカーのプランニングからライブPAのオペレーションまで、チームとしてとてもクオリティの高い仕事であったと評価できるだろう。もちろんその根本は、各プレイヤーの出音そのものの良さにあることは言うまでもない。



そしてここから、<BABEL no TOH>最大の山場がやってくる。照明が消え、真っ暗なステージで“闇”を漂わせるキャストたちのパフォーマンスが繰り広げられると、開演時には賑やかだったバビロンの町が、暗黒の世界に包まれていく。大森、若井、藤澤の様相もダークに一変し、「絶世生物」が歌われると、ステージ奥からアリーナの中央へと“塔”が大移動を始めた。大森は塔の先端、2階部分におり、若井と藤澤も、ステージに設けられた古代建築風セットの2階バルコニー的なブースに移動している。東京ドームのフィールドサイズから推測するに、3人はそれぞれ、50m以上の距離を隔てた場所で演奏していたのではないだろうか。しかも先に触れたように、ステージ上手と下手に分かれたサポートメンバーとも、3人は目線を合わせることが難しいポジションだ。つまり大森と若井、藤澤は、互いにアイコンタクトを送ることもできない位置で、それぞれがひとりだけで、イヤーモニターと自身の感覚を命綱に、演奏し、歌っていたのだ。
彼らは夏の野外イベント<FJORD>でも、推定でも少なくとも300mは離れたエンドステージとメインステージに別れて演奏を行うという離れ業を難なくやってのけた。それでもあの時は、エンドステージに大森と若井、藤澤の3人、そしてメインステージにサポートメンバーの3人が固まって演奏できており、まだ隣りのメンバーとは視覚を頼りにノリを合わせることが可能だった。ただ今回は、それもできない立ち位置であるうえに、メンバーからこの日の終演後、ある話を聞いて驚愕した。曲の終わりに全員で音を“ジャン!”と合わせる際、イヤーモニターにクリック(タイミングを合わせるガイド音)は流さなかったと言うのだ。通常はドラマーなどが合図を送ったり、ボーカルがジャンプをするなどの視覚情報によって曲の終わりを合わせるのが一般的。そうでない場合は、イヤーモニターでクリックを流し、聴覚情報を頼りにタイミングを合わせることがほとんど。



では、どうして彼らは、巨大な東京ドーム内でお互いが見れないバラバラの位置に立ち、視覚情報も聴覚情報もない中、全員が揃って曲の終わりを合わせられたのだろうか。それは3人とサポートメンバーたちが、極限まで感覚を研ぎ澄ましながら演奏していたからに他ならない。普通であれば、演奏のマイナス要素は極力避けるのが常識だ。言葉を選ばずに言えば、演奏面で<BABEL no TOH>の演出は、非常識な環境と言っていいだろう。だが彼らは、“演奏しづらいから、この演出はやめておこう”ではなく、“この演出を実現させられるように、自分たちの演奏力を高めよう”という思考なのだ。そうやって、さまざまな常識を変えていき、無謀な試みを体現していく。そういう意味でも、<BABEL no TOH>で姿を現した巨大な塔は、“驚きの演出”ということ以上に、Mrs. GREEN APPLEが「フェーズ2」の約2年半で挑戦し続けてきた物事の数々を象徴するモニュメントでもあった。
その後も5万人の大観衆が塔を取り囲む状況で、Mrs. GREEN APPLEは“ダークサイド”の名曲を怒涛の勢いで連投していく。突き抜けるようなシンセとクレイジーなギター、そしてツーバスが激しく轟く中で“和”な琴の音色が不思議な光を放つ「Ke-Mo Sah-Bee」、重厚なドラム&ベースと緊迫感を煽るバイオリンの6連符によるイントロが加えられた「ア・プリオリ」では、大森の歌に藤澤のボコーダーコーラスが重ねられたり、中間部では不協和音のオルガンが狂気を増強させていた。そして“闇の金字塔”と言うべき「Loneliness」は、圧巻のひと言。叫ぶようなアルトサックスが鳴り響くと共にレーザー光線が炸裂し、若井のギターソロも感情を爆発させる。曲の後半、藤澤が弾くパイプオルガンの重低音が塔を揺るがし、そして大森は、激情的に絶叫するかと思えば、オペラのように低音の歌声を響かせると、遂に塔は崩壊してしまった。



そこに、再生の光のように穏やかに藤澤のピアノが聴こえると、大森が歌い始めたのは「ダーリン」だった。この曲はちょうど1年前、大森がNHK『Mrs. GREEN APPLE 18祭』のために書き上げた楽曲。番組内でのパフォーマンスでは、18歳世代の1000人の合唱と共演したが(オリジナルバージョンには合唱は入っていない)、この<BABEL no TOH>では、大森の「一緒に!Say!」という掛け声によって5万人の大合唱へと膨れ上がり、ある意味で「ダーリン」が、ここでひとつの完成形に到達したと言える感動的なシーンを生み出していた。こうしてバビロンの町が明るさを取り戻すと、パーカッションとドラム&ベースのソウルフルなグルーヴにサックスのフリーなアドリブ演奏が加わって「コロンブス」がスタート。3人の表情もにこやかになり、客席にも笑顔が溢れた。
「僕は今回のツアーで表現したかったことがあって。塔が建てられなかったように、生活というのは、大事にしてたものが壊れたりと、 期待をしていたことが無駄になったりということの繰り返しなんだろうなって思ってます。僕だって人間なので、シャワーを浴びながら“今日のオレ、違ったな”って、情けなく思うことがたくさんあって。人って基本的にネガティヴな生き物。だからどうせなら、ポジティヴになれる楽しいことをしたいと思って、「フェーズ2」を走ってきて、曲を書いているわけです」
「ちゃんと楽しいと思える日を自分で作っていこうとやってきた中で、今日、めちゃくちゃ楽しかったです。そんな今日の出来事が、言葉が、この空気感が、どこかにつながって、“その日を頑張ろう”とか、“楽しもう”とか、些細なことでいいから、みんなの人生のどこかに<BABEL no TOH>がつながるといいなって思っています。改めて、出会ってくれて、本当にありがとうございます」
──大森元貴

大森が最後のMCをこう締め括ると、「ANTENNA」のモールス信号と共に「あなたの情けないところも、弱いところも、とりあえず一回、オレが愛してやる!」と観客の一人一人に向かって力強く叫び、若井のロックなギターがラストスパートの号砲を鳴らす。「GOOD DAY」では、曲の導入部が原曲よりも長く設けられたことで、観客の身体は自然と揺れ始める。そこにきらびやかなシンセの音色でイントロが奏でられると、観客の動きはより大きくなっていき、そして「ラララ」の大合唱に大森は「完璧!」とエールを送った。
その幸せな空気感を継続させたまま、ドラムやベース、パーカッション、サックス、バイオリン、キーボードなどサポートメンバーを中心とした賑やかでピースフルなセッションから「Magic」へ。パーカッションのリズムがとても効果的で、若井のギターソロも、藤澤のプレイも、そして大森のパフォーマンスも、より自由度を増していき、塔はステージの奥へと消えていった。


そして、ラスト。大歓声が静まるのとクロスフェードするかのようにステージと、アリーナ中央に伸びる花道が真っ白なスモークで覆われていくと、藤澤の幻想的なフリーのピアノとバイオリンの神秘的な音色が聖なる空間を作り出し、そして大森が「天国」を歌い始めた。先ほどまで塔がそびえたっていた場所を、不安定なおぼつかない足取りで、前へと歩んでいく大森。人間の喜怒哀楽のすべてをダイナミックなまでに表現する歌唱は、あまりにすさまじく、その激しい感情を、若井の歪んだギターがさらに天空高く押し上げていく。そのエンディング。大森がすべてを歌い終えると、演奏はアウトロへはいかず、カノン進行のフレーズが何度も転調されながら繰り返され、そしてドラムなどのリズムが消えてもなお、ストリングスを中心としたシンフォニックなサウンドで音楽は続けられた。
リズム、ビートのない「天国」。心臓の鼓動を英語で“Heartbeat”と言うが、リズムやビートは人間の本能を掻き立てるものであり、音楽においては世俗物なものと言える。逆説的に言えば、グレゴリオ聖歌に明確なリズムやビートがないように、音楽からリズムやビートが消し去られると、それは神聖なものへと近づいていく。まさしく、そうした神聖な音色が響き渡る中で、若井、藤澤に次いで大森が、ゆっくりとステージ奥の煙の中へと消えていき、大森の背中のシルエットが右手を上げた時、荘厳な「天国」の響きはフィナーレを迎えた。それはMrs. GREEN APPLEが綴った<BABEL no TOH>という物語のエピローグであると同時に、彼らの「フェーズ2」完結が告げられた瞬間であった。

取材・文◎布施雄一郎
撮影◎田中聖太郎写真事務所/Jordan Munns
■5大ドームツアー<DOME TOUR 2025 “BABEL no TOH”>2025年12月20日(土)@東京ドーム SETLIST
01.Love me, Love you
02.CHEERS
03.アンラブレス
04.Feeling
05.パブリック
06.おもちゃの兵隊
07.WanteD! WanteD!
08.ライラック
09.Soranji
10.フロリジナル
11.ゼンマイ
12.君を知らない
13.Soup
14.絶世生物
15.Ke-Mo Sah-Bee
16.ア・プリオリ
17.Loneliness
18.ダーリン
19.コロンブス
20.ANTENNA
21.GOOD DAY
22.Magic
23.天国

配信リンク:https://lnk.to/BABELnoTOH
◾️デジタルシングル「lulu.」
2026年1月12日(月)リリース

■展覧会『MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION「Wonder Museum」』
【東京会場】
日程:2025年12月6日(土)~2026年1月9日(金)
時間:9:00〜22:00 ※最終入場 21:00
会場:TOKYO NODE GALLERY A/B/C
東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45F
【福岡会場】
日程:2026年2月7日(土)~2月21日(土)
会場:ONE FUKUOKA CONFERENCE HALL
福岡市中央区天神1-11-1 ONE FUKUOKA BLDG.6F
【大阪会場】
日程:2026年3月2日(月)~3月31日(火)
会場:VS. (グラングリーン大阪内)
大阪府大阪市北区大深町6−86 グラングリーン大阪うめきた公園 ノースパーク VS
※開催時間は会場ごとに異なります。
▼チケット
【東京会場】
●一般
・平日(年末年始除く):4,300円
・休日(土・日・祝日・年末年始(12/29-1/2)):4,500円
●子供(小学生)
・平日(年末年始除く):2,100円
・休日(土・日・祝日・年末年始(12/29-1/2)):2,300円
※未就学児無料(18歳以上の保護者1名につき2名まで)
【福岡会場】
●一般
・平日:3,300円
・休日:3,500円
●子供(小学生)
・平日:1,600円
・休日:1,800円
※未就学児無料(18歳以上の保護者1名につき2名まで)
【大阪会場】
●一般
・平日:4,300円
・休日(土・日・祝日):4,500円
●子供(小学生)
・平日:2,100円
・休日(土・日・祝日):2,300円
※未就学児無料(18歳以上の保護者1名につき2名まで)
※チケット料金はお一人様の税込価格となります。
※会場規模や条件により各会場で一部展示内容が異なります。
特設サイト:https://mrsgreenapple.com/feature/mga_wm
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