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しばじゅん、誕生日に教会でシークレットライヴ!
2003.12.08 00:00
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11/19、品川にある教会“グローリア・チャペル”で、 柴田淳のシークレット・ライヴが行なわれた。 シングル「あなたとの日々」のリリースを記念して、 招待制で集まったラッキーな観客たちの前でのお披露目となった。
【セットリスト】
アンコール 8. ぼくの味方 9. 月の窓
「あなたとの日々」 2003年9月10日発売 MUCD-5039 1,050(tax in)
1. あなたとの日々 2. 缶ビール
――とても天井が広く、近代的な作りの教会の、祭壇近くにステージが設置。ピアノ、ギター、ベース、ドラムといったバンド形式でのライヴだ。バックメンバーが登場したあと、しばじゅんが登場。白いドレスはこの教会という場にピッタリで、「帰り道」で幕開けした。静かにスタートしたせいか、とても緊張している様子が会場全体を包む。ゆったりとしたメロディも、この厳かな会場では声の震えが伝わってくるようだし、観客自体も教会という会場で、声を出すことを潜めているかのよう。そんな緊張感がピークに達したのか、しばじゅんは2曲目の「隣の部屋」で一部歌詞を忘れてしまうハプニングも…! 実際次のMCでは「教会ということで、緊張しすぎてザンゲしたくなっちゃう! でも、みんなもここ教会のせいか、背筋が伸びてるよね」。そして最新シングル「あなたとの日々」を披露。
次なるMCでは「今日は私の誕生日なんです。みんなと一緒に過ごせられて嬉しい」と告白。そう、彼女はこの日で27歳になったのだ。寂しい誕生日を過ごしたこともあったことや、デビューして2年経たことなどもトーク。あとで聞いたことだが、しばじゅんのライヴを何度か観たことのあるファンによると「あんなにいっぱいしゃべっていたしばじゅんを見たのは初めて」と、徐々にライヴに対する余裕も出てきた様子。緊張感も薄れ伸びやかになってきた。
続く「変身」ではパーカッションのリズム音をメインに熱唱。CD音源では弦をつまびくメロディ音が心を和ませるサウンドに対し、ここではリズム音を基調にしたアレンジで披露。これが意外と合っていて、リズム感ありながらも座ってゆったりと歌うスタイルに観客のみなも共感できる雰囲気になっていた。
そしてメンバー紹介などを経て、本編ラストは「ため息」。最初はピアノのみでバックで歌い、バンドへと広がりをもたせた。この音の広がりが、教会のなかで反響し、耳にやさしく響き、ミドル~スローナンバーを得意とし、華美な装飾をとっぱらったサウンドで、歌メロをしっかりと聞かせるしばじゅんならではのライヴとなった。
そしてアンコールではハッピーバースデイの歌で迎えられた柴田淳。バックバンドのメンバーからそれぞれ赤いバラをプレゼントされると、思わず涙が。「今まで自信をなくしたり、ストレスが溜まったり、(デビューから)2年間やってこれたのは奇跡だって思ったり。でもこうやってみんなの温かい気持ちでやらなきゃって気合もあったりで……(涙)」と思いを吐露。今年9月に「あなたとの日々」をリリースする直前、デビューして初めて休みらしい休みを2ヶ月取っていたしばじゅん。その2ヶ月でいろいろ考えたと以前の取材でも答えていた。それから久しぶりのライヴ(しかも「ライヴは正直苦手」とも告白)で、思うこともさぞいろいろ不安に思うこともあったのだろう。だが、彼女のシンガーとしての魅力、ソングライターとしての才能には、唯一無二の波長が出ていたことは、観客みなが感じ取れただろう。彼女の楽曲で特徴的な一音一音、一文字一文字を伸ばし、気持ちを乗せていく部分での伸びやかさ、そしてそこに秘めた思い。それが耳で感じ取れるという“生”の現場。その意味を実感できたライヴだった。
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