『グレイテスト・ヒッツ』 ワーナーミュージック・ジャパン ●通常盤 WPCR-11720 2,400(tax out) ●リミテッド・エディション WPZR-30038~9 3,600(tax out) 1 イアンダー・ザ・ブリッジ 2 ギヴ・イット・アウェイ 3 カリフォルニケイション 4 スカー・ティッシュー 5 ソウル・トゥ・スクイーズ 6 アザーサイド 7 サック・マイ・キッス 8 バイ・ザ・ウェイ 9 パラレル・ユニヴァース 10 ブレイキング・ザ・ガール 11 マイ・フレンズ 12 ハイヤー・グラウンド 13 ユニヴァーサリー・スピーキング 14 ロード・トリッピン 15 フォーチュン・フェイデッド 16 セイヴ・ザ・ポピュレイション 『ライヴ・アット・スレイン・キャッスル』 ワーナーミュージック・ジャパン ●通常盤 WPBR-90300 4,700(tax out) ●初回限定プライス版 WPBR-90299 3,980(tax out) 1 オープニング・タイトル 2 バイ・ザ・ウェイ 3 スカー・ティッシュ 4 アラウンド・ザ・ワールド 5 ユニヴァーサリー・スピーキング 6 パラレル・ユニヴァース 7 ザ・ゼファー・ソング 8 スロウ・アウェイ・ユア・テレヴィジョン 9 ハヴァナ・アフェアー 10 アザーサイド 11 パープル・ステイン 12 ドント・フォゲット・ミー 13 ライト・オン・タイム 14 キャント・ストップ 15 ヴェニス・クイーン 16 ギヴ・イット・アウェイ 17 カリフォルニケイション 18 アンダー・ザ・ブリッジ 19 パワー・オブ・イコーリティ 20 クロージング RED HOT CHILI PEPPERS オフィシャルサイト http://www.wmg.jp/rhcp/ 最新情報、試聴など | | “世界最強バンド”の名をほしいままにして早10年以上、常々シーンの第一線で活躍し続けてきたレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。今年デビュー20周年を迎え、4人のメンバーのうち3人が40代に突入、れっきとした“大御所”“大ベテラン”となったわけだけど、しかし彼らは“世界最強”と言われる“人気/評価”に決してあがくらをかくことなく、ただひたすら前進し続け、今もなお成長を続ける。“世界最強バンド”と言われる最大の所以は、まさにそこにある。昨夏、日本での最大級のヒットとなった前作『バイ・ザ・ウェイ』発売直後にまず<FUJI ROCK FESTIVAL '02>出演で来日、それからしばらくして今度は全国津々浦々公演のために来日するなど、たった半年のうちに2度も日本の地を踏み、しかも総てを大成功のうちに終了したことは、今も記憶に新しい。そんな彼らが、なおもツアーで各国を転戦中だ。ドラムのチャド・スミスが言う。 「ツアーに出るのは本当に楽しい。これまでにも多くのツアーを経験して来たけど、いまだにツアーに出れば必ず新しい出会いがあり、俺はそれを楽しんでいる。それはツアー先の関係者だったり、もちろんファンだったりと色々だけど、そういう人たちって次に行った時も必ず俺たちのことを待っていてくれる。俺たちにとって、そういう新しい出会いってかけがえのないものさ。ただツアーに出ると長く家を空けなければならない。つまり家族にも会えない。それだけがネックだね(苦笑)」 ベースのフリーが続ける。 「今回のツアーも順調さ。さらに今回は前回やその前よりも行程的に長いけど、その分俺達の音楽に対する取り組み方がどんどん深くなってきている。最高だよ。ま、それだけに大変な時もあるし、手間暇も掛かるけど、やっていて楽しいからね。ただ、チャドも言った通り、ツアーが長いとホームシックにかかることもある。15歳になった娘クレアに無性に会いたくなるし、家でじっくり本も読みたい。最近トランペットの練習もしだし、ジャズの勉強も始めたからなおさらさ」 色々ありつつもツアーを満喫している感じの彼らだけど、ここに待望の2枚目の公式ベスト盤『グレイテスト・ヒッツ』を発売した。通常盤CDと、プロモ映像をたんまり入れたDVD付きの特別限定盤CDの2種類あり、CDは主に“名作”の誉れ高い『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』('92年)以降の4作品から選曲されていて、最初から最後まで飽きることのない実にナイスな内容に仕上がっている。フリーが言う。 「すごくいい選曲になったよ。メンバーそれぞれで入れたい曲をリストアップし、その後話し合いで絞り込んで行ったんだ。皆にも満足してもらえるものだと思うよ」 さらに、今回のベスト盤にはもうひとつビッグ・プレゼントがある。「フォーチュン・フェイデッド」「セイヴ・ザ・ポピュレイション」といった2曲の新録曲も聴けるのだ。共にいかにもレッチリらしいハートウォームなナンバーだ。これも、ファンにはたまらないものとなるだろう。 「今回のツアー中に長めのオフをとったんだけど、その間に17曲書き、一気にレコーディングしちゃったんだよね。俺たちにしては珍しく作業もすごくスムーズに進んだし、新曲の出来もいい。最高に楽しいレコーディングだったよ。バンド全体で作業をしたっていう雰囲気も強かったし。残りの曲は来年辺り新作として出すかも知れないよ」と、“名手”との異名を取るギターのジョン・フルシアンテが、新曲の出来に胸を張る。 今回のベスト盤1枚を聴いてもらえば、速攻彼らが当然のごとく音楽的にも“世界最強バンド”があることが分かってもらえる。冬の夜長には実にもってこいの作品だ。また、彼らは同時期に最新ライヴDVD『ライヴ・アット・スレイン・キャッスル』も発売した。こちらも是非、ご覧あれ。 取材・文●有島博志 ■関連記事 祝・来日! レッチリのハッピーライヴを気ままにライヴレポ(2002年のライヴ・レポート) 『予想できないことを予想しろ』('99年LAUNCH.comのインタビュー) | |