エアロスミス&キッス、ジョイントツアー初日ライヴ・レポート【パート1】
8月2日(土)、AerosmithとKissのダブルヘッドライナー・ツアーがコネティカット州ハートフォードのCtnow.com Meadows Music Centerからスタートした。両バンドともロック界を勝ち抜いてきたヘヴィ級チャンピョンの地位にふさわしいが、初日の夜はAerosmithに軍配が上がったようだ。
熱狂的とは言わないまでも、かなりの歓迎を受けた前座のSalivaのショートセットの後に登場したKissは、トラディショナルな「You Wanted The Best, You Got The Best」をオープニングに添え、「Detroit Rock City」「Shout It Out Loud」「I Love It Loud」「God Of Thunder」「Rock And Roll All Nite」といったヒットを含む14曲を演奏。
しかし、このコンサートは問題なくスタートしたわけではなかった。ライヴが始まると、照明がアップされて火花が散り、Gene Simmons、Paul Stanley、Tommy Thayerがゴンドラでステージへ下りてきたが、カーテンに問題があって登場の効果が薄れてしまった。ほかにも、サウンドミックスに異常が発生し、これまでになくSimmonsのベースが大きくなってしまい、Thayerのリードがかき消される場面もあった。Simmonsはまた「Let Me Go, Rock 'N Roll」の2ndヴァースで歌詞を間違えた。
トラブルがあったものの、バンドはベストを尽くしたパフォーマンスを披露。Stanley、Simmons、Thayerはステージ全体を動き回り、申し分ない照明と爆発の効果が“衝撃と畏怖”の真の意味を伝えていた。特筆すべきは、Ace Frehleyの後任となったThayerだ。ビジュアル面もさることながら、Frehleyのソロを1音ずつ忠実に再現するプレイは観衆を大いに湧かせた。
Kissは時間の都合上、ステージ終盤を切りつめなければならず、Simmonsの炎を吹くパフォーマンスが見られなかった。また、派手なギター・ソロやドラム・ソロもなかった。それでもSimmonsは「God Of Thunder」で照明装置の上へ“飛んで行く”際に、お決まりの血を吐いた。また「Black Diamond」ではPeter Crissのドラムセットがステージから浮き上がった。さらに、SimmonsとThayerはリフトに乗ってステージ上空へ。そしてStanleyがラストナンバーの「Rock And Roll All Nite」のエンディングでギターを破壊すると、ドラムセットが再び上昇した。
Kissのセットには予想外のものがいくつかあった。ひとつは「Do You Love Me」の演奏中に流されたビデオ映像。ビデオではバンドの初期時代から'78年の各メンバーによるソロアルバムまでのヒストリーが紹介された。このビデオにはFrehleyの写真と映像がふんだんにフィーチャーされていたが、二度とバンドに戻らないという彼の決断を思うと、当然のことながら編集が加えられていたようだ。今回のステージではFrehleyの話題が出なかったばかりか、Thayerの紹介もなかった。また、腑に落ちなかったのは、ステージ中央から観客席20列ほどまでに伸びたスロープを使わなかったことだ。さらに「Rock And Roll All Nite」では、これまで見られた紙吹雪がなかった。このため、多くのファンが意外な表情を浮かべていた。
ライヴ・レポート1/3
ライヴ・レポート2/3
ライヴ・レポート3/3
熱狂的とは言わないまでも、かなりの歓迎を受けた前座のSalivaのショートセットの後に登場したKissは、トラディショナルな「You Wanted The Best, You Got The Best」をオープニングに添え、「Detroit Rock City」「Shout It Out Loud」「I Love It Loud」「God Of Thunder」「Rock And Roll All Nite」といったヒットを含む14曲を演奏。
しかし、このコンサートは問題なくスタートしたわけではなかった。ライヴが始まると、照明がアップされて火花が散り、Gene Simmons、Paul Stanley、Tommy Thayerがゴンドラでステージへ下りてきたが、カーテンに問題があって登場の効果が薄れてしまった。ほかにも、サウンドミックスに異常が発生し、これまでになくSimmonsのベースが大きくなってしまい、Thayerのリードがかき消される場面もあった。Simmonsはまた「Let Me Go, Rock 'N Roll」の2ndヴァースで歌詞を間違えた。
トラブルがあったものの、バンドはベストを尽くしたパフォーマンスを披露。Stanley、Simmons、Thayerはステージ全体を動き回り、申し分ない照明と爆発の効果が“衝撃と畏怖”の真の意味を伝えていた。特筆すべきは、Ace Frehleyの後任となったThayerだ。ビジュアル面もさることながら、Frehleyのソロを1音ずつ忠実に再現するプレイは観衆を大いに湧かせた。
Kissは時間の都合上、ステージ終盤を切りつめなければならず、Simmonsの炎を吹くパフォーマンスが見られなかった。また、派手なギター・ソロやドラム・ソロもなかった。それでもSimmonsは「God Of Thunder」で照明装置の上へ“飛んで行く”際に、お決まりの血を吐いた。また「Black Diamond」ではPeter Crissのドラムセットがステージから浮き上がった。さらに、SimmonsとThayerはリフトに乗ってステージ上空へ。そしてStanleyがラストナンバーの「Rock And Roll All Nite」のエンディングでギターを破壊すると、ドラムセットが再び上昇した。
Kissのセットには予想外のものがいくつかあった。ひとつは「Do You Love Me」の演奏中に流されたビデオ映像。ビデオではバンドの初期時代から'78年の各メンバーによるソロアルバムまでのヒストリーが紹介された。このビデオにはFrehleyの写真と映像がふんだんにフィーチャーされていたが、二度とバンドに戻らないという彼の決断を思うと、当然のことながら編集が加えられていたようだ。今回のステージではFrehleyの話題が出なかったばかりか、Thayerの紹介もなかった。また、腑に落ちなかったのは、ステージ中央から観客席20列ほどまでに伸びたスロープを使わなかったことだ。さらに「Rock And Roll All Nite」では、これまで見られた紙吹雪がなかった。このため、多くのファンが意外な表情を浮かべていた。
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