ローリング・ストーンズのプロモーター、マスコミ報道に怒り公演キャンセルを暗示

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トロントを拠点とするプロモーターが、7月30日に行なわれるThe Rolling Stonesのトロント公演に不満の声が上がっているため、バンドの出演をキャンセルするかもしれないと暗に脅しをかけている。

'89年以来、Stonesの世界ツアーのプロモートをしているMichael Cohlは、コンサート会場への交通手段やファンが会場内に持ち込める物に対する規制に関してメディアが上げている不満の声には怒りを感じており、バンドの出演を再考慮すかもしれないと『Toronto Sun』紙に警告を与えた。

Cohlは7月20日(日)、Stonesがツアーを行なっていたスウェーデンのストックホルムで同紙にこう語っている。「コンサートに関してトロントのマスコミがでっち上げてる報道は、嫌というほど読んでいる。アホらしいことばかり。とんでもないことばかりだ。Mickが読んでないことを祈るよ……。彼に見せるのが僕の仕事かもしれないけど…、(彼は)“じゃあ、出るの止めるよ。そういう契約はしてないから”って言い出すかもしれない……。バンドのために僕がやらなきゃいけない一番大切なことは、ほかの何よりもそういう決定をすることなんだ。彼らは僕に向かって、“あそこではプレイできる”とか“あそこではできない”とか言うからね」

Cohlはさらに、コンサートの対して不満を表明しているメディア――特に『Toronto Star』紙――は、Stonesが出演をキャンセルするつもりだと知ったら怒り狂うだろうとも話した。「みんな、“ああ、なんて悪いアイディアだ”って言う準備ができてるんだ」とCohlは付け加えた。「もし明日、僕がキャンセルしたらどう思う? もし僕が出て行って、Stonesはキャンセルすることにしたって言ったら、彼らは腹を立てるに違いないだろ?」

しかしCohlは、事態は7月30日までに改善されるだろうとの自信を表明した。「ClearChannel EntertainmentやHouse Of Blues、Molson'sらと……、トロント警察やトロント救急隊、それに去年、ローマ法王がダウンズヴューに来た時面倒を見た人々が事態に上手く対処できないとは思えない」とCohlは話す。「もし彼らが上手く対処できないと思うなら、バンドにやらせようなんて思わなかったよ」

コンサートの主催者は先日、会場であるダウンズヴュー・パークに毛布や傘を持ち込むのを禁じるとしていた規制を引っ込めている。また、シャトルやほかの交通手段の問題も対処されつつある。

同コンサートは、この春に新型肺炎SARSが流行して以来、観光産業が3分の1以上落ち込んだトロントのイメージを改善しようと開催されるもの。また、地域の観光事業や医療関係者の基金集めにもなっている。

Stonesのほか、AC/DCRush、Guess Who、Justin Timberlakeらが出演するこのコンサートには、50万人もの人々が集まると見込まれている。

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