ニール・ヤング、ユナイテッド航空93便の乗客からインスピレーションを受ける

Neil Youngの「Let's Roll」は、９月11日のテロ事件を扱った音楽の中で最初にリリースされた作品のひとつだった。事件当時、最新アルバム『Are You Passionate?』の仕上げに取りかかっていたYoungは、ハイジャック犯と闘い、ピッツバーグに墜落したユナイテッド航空93便の乗客の奮闘を聞き、この曲を書き始めた。

曲のタイトルは、乗客らがハイジャック犯と闘う前に、その中のひとりのTodd Beamerが言った言葉からつけたという。Youngはその理由を次のようにLAUNCHに語っている。「ヒーローに心を打たれたんだ。伝説的なヒーローとしてね。それは英雄的な行為以上に英雄的だ。その中には何か伝説的なものがある。武勇伝の典型だよ。報酬は何もない。つまり、彼らは殉教者になろうと思って闘ったわけじゃないんだ。飛行機にいた人たちは、あの世で７人の処女に囲まれることを思い描いて死んでいったわけじゃない。報酬の見返りを期待したわけでもなく、単に正しいことをしただけなんだ」

Youngが米国の悲劇に素早く反応して書いた曲は、この「Let's Roll」が初めてではない。彼は'70年春にオハイオ州ケント大学の４人の学生が州兵から致命的な銃撃を受けた際にも「Ohio」という曲を書き、Crosby Stills Nash & Youngでレコーディングしている。

Gary Graff, Detroit　(C)LAUNCH.com