余りにも異色過ぎるこの日のメンツ。3バンドのサウンドもカラ-も、何もかもが違います。だけど、いざ蓋を開けてみたら、ロフト内は多くの人たちで賑わっていました。 ▲54-71 | 1バンド目は、54-71。鬼気迫るステ-ジングが刹那的で、異空間に引きずり込まれるような錯覚に陥ります。ほとばしる感情があまりにも痛々しくて、でもそれが微妙に快感だったりするんです。目を覆い、耳を塞ぎたくなるほど、彼らのサウンドはリアルに胸に迫ってくるから、半端な気持ちでは聴いていられません。何もかもが圧巻! 特に、鼻水を垂らしながら歌う姿なんて、神々しさすら感じてしまいます。初めて見た人は、その強烈さに引いてしまうかもしれないけれど…。とにかく、彼らのサウンドは実際に見ないとその狂気だったり凄まじさだったりが、きちんと伝わってこないんですよ。だから、絶対にライヴを見て欲しいと思います。あなたの中で眠っている“何か”が、もしかしたら呼び起こされてしまうかも(笑)。
▲SHAKKAZOMBIE | 張り詰めた空気から一転して、次に登場したのはSHAKKAZOMBIE。彼らがステ-ジ上に出てきただけで、かなり圧倒されます。特に、ヴォ-カルが醸し出す絶対的な存在感には感動するばかりです。小気味よいリズムに乗って、気持ち良く揺れているお客さん。その光景を見ているだけでも、随分と酔えました。「レコ-ディングが終わって、今度マキシが出ます」というMCに湧く客席。きっと新作も、素晴らしい曲が詰まっていることでしょう。
▲BEAT CRUSADERS | そして、トリを務めたのは我らがBEAT CRUSADERS!! ビ-クルの人気の凄さを、今更ながら思い知らされましたね~。いつものようにSEが流れると同時に、ステ-ジ前方へと押し寄せる人の群れ。毎回のことなので慣れているとはいえ、ちょっと怖いんですけど(笑)。
「最高のロックン・ロ-ルを届けにきたよ」と、キザに決めたhidakaさん。でも、それが微妙に似合っちゃうのが謎ですわ。彼のMCは、曲の一部なのかもしれません。そして、ライヴというよりもショウ。いや、エンタ-テインメントの域に入ってると思います。トラブルがあっても、それも魅せ場にしてしまうくらいの勢いがあるからね。見ていて、全然飽きないっスよ。5月20日リリ-スの3rdアルバム収録の曲を演ってくれたり、予定外のアンコ-ルをしてくれたり、サ-ビス満点だったビ-クル。曲の素晴らしさだけでなく、そういうところにも、多くの人が魅了されてしまっているのでしょう。 3バンドの色が意外に上手く交じったように思うこのイベント、大成功だったんじゃないでしょうか? なんだか、得をしちゃった気分です。 |