DUB界の超強力メンバーが大集結した“ECHOMANIACS”
DUB界の超強力メンバーが大集結した“ECHOMANIACS” |
テクノやドラムンベースのルーツとして見直されてきたのか、日本でも最近ダブの人気がジワジワと盛り上がっており、その流れで開かれたのが今回の“ECHOMANIACS”というパーティ。恐らく日本で今まで開かれたダブ・パーティの中では、最も濃く強力なメンツを集めたものだろう。名前だけ見ていても「うーん煙たーい(笑)」という雰囲気がビンビンに伝わってきて、そのイルな感じに期待度が高まる。さっそく新宿リキッドルームへGo! 会場内は早い時間からかなりの混雑ぶりで、特にフロアの真ん中はほとんど身動きが取れないほど。なんでも当日券もソールドアウトの満員札止めだったらしく、クラブ・イベントだと思ってゆっくり出てきた人は残念な思いをしたのかもしれない。客層もイルな感じとは程遠く、男女とも若くてオシャレで小奇麗な人ばかりだった。あまり変な人がいなくて少し寂しかったが(何を期待してるんだ?)、シーンの裾野が広がっていることがまざまざと感じられる。あとロビーでP.1.L.のTシャツを着た若者を2名ほど発見し、妙に懐かしい気分にもなった(笑)。
最後に一言。やはりこれだけのメンツを集めたのだから、サウンド・システムはもう一頑張りできなったのだろうか? 鳴らしているうちにスピーカーがゆるゆると動き、ビル全体を揺らしてしまうほどの爆音が欲しかった。いや、実際にスタッフやライブハウスはよくやっていたと思うし、新宿の雑居ビルでそんな爆音を出したら問題にならないわけがないとは思うのだが、ダブの魅力とは日常性を歪めるような異常な音の空間を作り出すことにあるわけだから。次回があるなら期待します。 文●巽英俊(00/11/17) |