20世紀最後の来日!

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ELECTRAGLIDE
[エレクトラグライド]

2000.11.24.FRI.
東京・幕張メッセ国際展示場ホール
OPEN/START 21:00~ALL NIGHT

featuring
UNDERWORLD
ORBITAL
LUKE SLATER
TWO LONE SWORDSMEN
RICHIE HAWTIN
(Decks, EFX, and 909)
and more...!!













『Everything Everuthing』
CD : 2000年8月23日発売
(¥2,400 w/o tax)
DVD : 2000年10月12日発売
(¥3,900 w/o tax)




CD track list
1. Junita/Kiteless
2. Cups
3. Push Upstairs
4. Pearls Girl
5. Jumbo
6. Shudder / King Of Snake
7. Born Slippy Nuxx
8. Rez / Cowgirl


DVD track list
1. Junita / Kiteless
2. Cups
3. Push Upstairs
4. Pearls Girl
5. Jumbo
6. Shudder / King Of Snake
7. Born Slippy Nuxx
8. Rez / Cowgirl
9. Moaner
*bonus track:
(tomato制作の静止画によるスライド・ショー)
*Kittens
*Rowla


DVD『Everything Everything』の
ダイジェスト版はこちら


Underworldが日本に来る! しかもOrbitalLuke Slater、Two Lone Swordsmen、Richie Hawtinと一緒に! ここまでゴージャスなイベント……しかもワンナイトだ。テクノ好きなら絶対出席だ!

……といきなりあおってみたが、これには大きな理由がある。Underworldは、テクノ・シーンの中でライブ・バンドの意義を大きく推し進めてきたバンドだからだ。それだけに彼らはライブ・バンドとして高い評価を得ている。ともすればレコードと同じ演奏を単調にだらだらと聴かされることが多いテクノ系のライブだが、Underworldはそのことに早い時期から自覚的だった。そして彼らはさまざまなアイディアをそこにぶち込んでショウアップしていくことで、テクノ・アーティストの進むべき方向を体現してきたのだ。

機材の制約でメンバーの動きが少なくなるという弱点は、Karl Hydeがロッカーばりのギターとボーカル(というよりアジテーション)で上手に観衆を煽るパフォーマンスを身につけたことでクリアした。さらに寂しくなりがちなステージ上のビジュアル要素も、彼ら自身もメンバーとして参加するアーティスト・チーム“TOMATO”がコンピュータで作り出すフューチャリスティックな映像を巨大スクリーンに投射することで、コテコテなまでに派手になった。

肝心の演奏も、シーケンサーでシンセをコントロールするだけのものではなく、ステージ上でライブ・ミックスしたり構成を組み直したりすることで、毎回姿を変えるスリリングなものになった。代表曲「Rez」などは、興が乗れば20分以上演奏されることすらある。まるでブルースマンのセッションみたいだ。

最新のテクノロジーを用いながらも、そこに人間の手とアイディアを絡ませることで新たな熱狂と興奮を作り出す。だからこそUnderworldは世界中の野外フェスでヘッドライナーを務め、テクノの枠を超えてロック・ファンからも注目を浴びるような存在になっていったのだ。日本でも'96年の“Rainbow 2000”、'99年の“FUJI ROCK FESTIVAL”などへの出演ではイベント自体を大きく盛り上げ、今や伝説になりつつある。今回のライブも確実に語り継がれるものになるはずだ。

ここで彼らの最新作『Everything Everything』について触れておこう。

彼らの4作目に当たるこのアルバムは、'99年5月のライブをダイジェスト編集したもので、「Rez」「Cowgirl」「Born Slippy」といった代表曲を中心にベスト・トラックばかりを集めたものだけに、今まで彼らのサウンドを聴いたことがない人にもお勧めできる。彼らのライブのダイナミズムがグイグイと伝わってくる、ダイナミズムにあふれた作品だ。しかもこの作品はDVD版も発売されており、彼らのライブの魅力のひとつであるTOMATOの映像も楽しめる仕掛けになっている。サウンドと見事にシンクロしたビジュアルは一見の価値あり。今回のライブ前の予習にうってつけの1枚だ。もちろん、ダイジェスト版がロンチ・ジャパンで見ることができるので、ぜひチェックしておこう。

Underworldにとって日本は重要なマーケットである。それだけにここ数年はコンスタントに来日しているし、『Everything Everything』は英語・ウェールズ語のほかに日本語にも対応しているほどなのだ。アルバム発売後、しかも20世紀最後の来日で共演バンドも強力……おそらく彼らの気合いの入り具合も相当なものだと思う。

もう1回だけ言う。

これからもテクノをフォローしていくつもりなら、絶対にこのパーティーに参加してほしい。後悔しないためにも。

文●巽英俊

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