新曲も登場! 絶好調の好ステージを披露!

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新曲をフィーチャーしたサマーツアーの初日、20世紀末の数年間にかけてアメリカで最もコンスタントな集客力を誇るバンドとしての地位を確立してきたDave Matthews Bandにとって、新ミレニアムの到来は朗報以外のなにものでもなかったようだ。

ヴォーカルとギターのDave Matthews、ヴァイオリンのBoyd Tinsley、ベースのStefan Lessard、サックスのLeRoi Moore、ドラムのCarter Beaufordからなる5人組は、6月19日のオハイオ州コロンバスのPolaris Amphitheatreを皮切りに52回におよぶ夏のコンサートツアーをスタートさせた。

2日ともソールドアウトになった同野外劇場での初日に詰め掛けたファンは、お馴染みの人気ナンバー多数に加えて素晴らしい新曲のいくつかをエンジョイすることができたのである。

コンサートはイキのいい「Warehouse」でスタートし、「What Would You Say」でさらに会場を盛り上げた。続いてMatthewsとバンドは「#41」の長時間演奏に突入し、いつものノリを取り戻すのにたいして時間がかからないことを証明してみせた。

さらに「So Much To Say」「Don't Drink The Water」「Typical Situation」など、DMBの忠実なファンならコーラスで応えるようなお馴染みの人気曲が次々と繰り出されるのだった。

特に「Typical Situation」ではいつものように長いジャムを披露して見せた。また、「Too Much」と「Jimi Thing」の燃え上がるような演奏にサンドウィッチされた感のある「Bartender」でも穏やかなインプロヴィゼイションの試みが花を添えていた。

だが、その夜の真のハイライトは2曲の新ナンバーであった。ロック調の「Sweet Up & Down」は、ラジオでのヒット性も高く、観客もすぐに気に入ったようである。もう1曲の「Grey Street」もアップビートの曲で、前夜の会場でバンドがサウンドチェックのために演奏していた(駐車場を探してさまよっていたラッキーなファンが耳にすることもあったようだ)。

アンコールに登場したMatthewsは「新世紀で最初のライヴの夜をこんなに気持ちいいものにしてくれてありがとう。君たちにとっても気持ちいい演奏ができたなら良かったけど」とコメントして、スローテンポの「Diggin' A Ditch」と小気味良い「Two Step」の2曲を演奏した。

昨年の9月からバンドの再来を待ち望んでいたファンにとって、素晴らしい新曲の初披露に立ち会えたことは、忍耐強く待った甲斐があったというものだろう。

2000年も半分を過ぎつつあるが、こんなふうにツアーの初日を迎えるのは“気持ちいい”以上の喜びであった。

by Stephen Peters

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