Supremesの歌姫、アトランタで観客を大待たせ

ポスト
 5月7日(日)の米国Music Midtownフェスティバルで、Mary Wilson & the Supremesは、やる事なす事、うまくいかなかったようだ。Wilson達は、この日のV103ステージの最終アクトだったが、ステージに現れるのに45分近く遅れ、その間、始めはおとなしく待っていた観客から、やがてブーイングが起こり始めた。なかには、最近のWilsonのDiana Rossとのツアーをめぐっての対立(記事参照)を知りながら、わざと“Diana! Diana! Diana!”と繰り返し叫ぶ者まで出てきた。

 Wilsonが、やっとステージに現れた後は、ショウは順調に進んだ…かに見えたが、終了予定時間の午後10時に事は起こった。全ての出演者は、午後10時にはショウを終えるように伝えられていたが、Wilsonは、その時間を過ぎてもショウを続けた。始めに観客を待たせたことを申し訳なく思ってのことであろう。しかし、フェスティバルの主催者は、組合の規則に従って、会場のスピーカーを止めてしまったのである。Wilsonは、それでもそのまま、自分達のセットから出せる音だけで15分ほどショウを続け、終えると同時に、急いでステージを降りた。Wilsonは、主催者が、彼女のステージの音を止めたことが信じられず、ショックを受けていた。また、観客も同じく、音が止められたことに関して、明らかに動揺を隠せずににいた。

 楽屋に戻ったWilsonは、怒りが収まらず、全てのインタヴューをキャンセルし、今にも爆発しそうなぐらいの勢いであった。フェスティバルは、この彼女のステージで幕を閉じた。

記:Darren Davis、アトランタ
この記事をポスト

この記事の関連情報