ブルー・マックス、1976年に唯一録音した激レアプロモ盤が最新CDリイシュー
カナダ最東部ノヴァスコシア州で3人のティーンエイジャーにより結成されたハード・ロックトリオ、ブルー・マックスが、1976年に唯一録音した激レアプロモ盤が最新CDリイシューされた。
ブルー・マックスはカナダの最東部にあるノヴァスコシア州アマースト出身のジョージ・ダグラス(Drums)、アンドリュー・ダグラス(Bass/Vocals)、ロバート・グレイヴス(Guitar/Lead Vocals)の3人により1973年に結成。結成当初は3人とも10代前半という早熟なバンドで、ハイトーンのヴォーカルにファズの効いたソリッドなギター、うねるベースにタイトなドラミングで展開していく様はレッド・ツェッペリンやジェスロ・タルといったブリティッシュ・ロックの系譜を受け継いでいるかのように思わせながらも、ブルー・チアーやサー・ロード・バルチモアといったラウドでガレージ〜プロト・メタルなUSハード勢にも通じるサウンドも呑み込んだ70年代中頃ならではのヴィンテージなハード・ロックを聴かせるバンドとして地元のティーンエイジャーを中心にローカルエリアで知られた存在となる。
結成当初からオリジナル曲をライヴで演奏していたバンドは、自分たちの楽曲によるアルバムの必要性を感じ、1976年の冬に遂にレコーディングを実施。プロモーションを目的として1000枚のみプレスされたのが本作『リミテッド・エディション』だ。
冒頭の乾いたギターリフからハイトーンのヴォーカルで畳み掛けるオープニングの「Sweet Lovin'」(M1)を皮切りに、Aメロとエッヂの効いたギター・ソロのみで1曲を押し切るソリッドなナンバー「Life Long」(M3)やミドルテンポのグルーヴィーなロックから変拍子も織り交ぜたプログレッシヴな展開を見せる8分を越える大曲「March of The Trolls」(M5)、そしてアコースティックなアルペジオギターからうねるベースラインとタイトなドラムで急展開をみせる「The New One」(M6)やグルーヴィーなギターリフに随所に織り込まれるドラムブレイクが象徴的なZEP直系の「The Hooker」(M8)など70年代ハード・ロックの旨味をたっぷりと濃縮したアルバムに仕上がっている。
アルバムはローカルエリアでは高い評価を受け、バンドはその後も地元を中心にライヴ活動を続けるもレコード会社との契約を獲得するには至らず時代の流れに押し流されるように1980年に解散。本作は長きに渡り知る人ぞ知る激レア盤として存在するも、2000年代に入りCD/LPでリイシューされたことで新たな評価を得たアルバムである。
リリース情報
https://p-vine.lnk.to/PUmiUb
フォーマット:CD/DIGITAL
発売日:2025.1.22
品番:PCD-27087
定価:¥2,970(税抜¥2,700)
レーベル:P-VINE
1.Sweet Lovin'
2.Prisoner
3.Life Long
4.Teaser
5.March of The Trolls
6.The New One
7.Your Friend
8.I Need You
9.The Hooker
10.Freight Train
11.Something On My Mind
12.Tomorrow’s Sorrow
◾️M11、M12オリジナル盤未収録ボーナストラック