【ライブレポート】YUTORI-SEDAI、キュートでポップなラブソング満開
2024年11月8日(金)、渋谷Spotify O-WESTにてYUTORI-SEDAIの3rd one man live<on your mark>が開催された。2024年3月に渋谷WWWで行われたライブから約8ヶ月ぶりとなるワンマンライブだ。
しっとりとした雰囲気の中で流れるオープニングとともにメンバーが登場、そこからVo.金原の「始めようか渋谷ー」の掛け声とともに「23×3」がスタートし、一気に会場は高揚感に包まれた。青春がテーマの、爽やかなスタートにふさわしい楽曲から、2023年7月にリリースし、ABEMAオリジナル恋愛番組「恋する▼週末ホームステイ 2023夏」の挿入歌で話題の「ぎゅっとして、」を披露。軽快なメロディーラインと女の子目線のキュートな歌詞が特徴で、SNS上ではたくさんのインフルエンサーなどが使用した楽曲だ。お馴染みとなった曲中の「ぎゅっとして」の掛け声が会場に広がった。
そしてその流れのまま2024年7月にリリースした 「恋しちゃったんだ」。“進んではいけない恋かもしれない”とわかっていても止められない、もどしかしい感情を表現した1曲だが、楽曲中盤のギターの見せ場では他の楽曲とはまた異なる演奏テクニックが見え、アップテンポのライブ映えする楽曲になっていた。
「3rdワンマンライブ、on your markへようこそー」と改めて挨拶をし、この日当日に、イオントップバリュCMソングの「ずっとそばに」をリリースしたことが発表された。その流れで「ずっとそばに」をフル尺初披露。今までのライブで短尺披露はしていたが、リリース後フル尺はファンの前では初お披露目だ。“大切な人と一緒に過ごす当たり前の日常ほど幸せ”という想いが歌詞に込められているこの楽曲は、スピード感のある楽曲ではあるが、どこか温かさやほっとするような想いになる楽曲だ。続けて、夏曲の定番の「サマートリガー」と新曲の1曲を披露。2曲とも夏のエモさと爽やかさが感じられるナンバーである。
次は雰囲気をガラッと変えた2曲。金原の「大切な人に向けて愛を送ります」から1曲目は、しっとりバラードのラブソング「幸せにしたいんだ」。サビの「ずっと隣にいたいよ、君を守りたいよ誰よりもずっと愛しているんだ…」から伝わる相手を想うストレートなメッセージが印象的な1曲。そして、「ずっとライブでやりたいと思っていた新曲を送ります、叶わない恋の歌です」とSNS上にも回っていない、今回のワンマンで初披露となる新曲が披露された。報われない恋だと分かっていながら相手を想う気持ちが止まらず、その溢れる想いがメロディにも乗った曲だ。
「新曲をやりました。どうでしたか?」とB.上原のMCに入り、「金ちゃんから今回の曲が送られてきた時に今まで以上に衝撃があり、今日来てくれたみんなに聞いてもらえて嬉しいです」と新曲について話した。「バンド始めた時の曲を今からやってもいいですか!?」の金原の一言からライブ後半へ。普段はあまりやらず、ワンマンライブでしか聴けない楽曲が連続で披露された。1曲目は「陽炎」という楽曲。どこか懐かしさを感じさせるエモーショナルな空気感の1曲。切ないメロディに乗せたサビ部分の「会いたい、会いたい」というフレーズが印象的で耳に残る。次は恋愛曲が多いイメージのあるYUTORI-SEDAIでは珍しい、青春ソング。「叶えたい夢をこの2人とあなたに向けて書いた曲です、yumeという曲」と金原が話しスタート。全体的なメロディ自体に、寂しさの中で背中を押してくれるような情緒があり、さらに勇気づけられる歌詞が乗り、まさに「yume」というタイトルにぴったりな楽曲だった。3曲目は、かっこいいギターリフから入り、疾走感のあるロックサウンドの10代の頃に作ったと話した「憧れ」という楽曲。10代の頃の葛藤する気持ちが歌詞にもメロディにも表現されており、聴いていて爽快感のある楽曲で、ポップなラブソングとはまた異なり、バンドの底力が見えた3曲であった。
「さぁここからラストスパート、でかい声だす準備できてる人ー!」という呼びかけと共にライブはラストパートへ。
1曲目はYUTORI-SEDAIの定番曲といえば…の楽曲である「すき。」。2023年2月にリリースし、現在Music Videoは330万回再生を突破しているキュートでポップなYUTORI-SEDAIらしいラブソングだ。ライブ恒例となってきた曲中ラスト部分の好き好きコールでは会場一体となり、最後はアップテンポでノリやすい「アイラブユーベイビー」と「足りないくらいがちょうどいい」を披露。「足りないくらいがちょうどいい」では、イントロがスタートし、会場のファンが一斉にジャンプ!明るく軽快なサウンドが心地の良い、本編最後に相応しい楽曲になった。
アンコールでは、「改めてきてくれてありがとう」とファンに感謝を伝え、メンバー3人からも、数年前のまだまだかけ出しの頃のライブを思い返したり、金原、櫻井、上原がお互いへの想いを語った。3人が揃うとでてくる唯一無二のほんわかした空気感があり、本当に仲が良いことがわかるMCのやりとりだ。その流れから「君と音楽」を披露。最後に、「もう1曲やっていいですか?笑って終わりたいんで」と、急遽、1曲目と同じ「23×3」をパフォーマンス。再度来てくれたファンに感謝を伝え、「本当に、本当にありがとうございました!これからも宜しくお願いします!」と締めくくり、3rd one man live 「on your mark」は終了した。
ワンマンならではで見ることのできる楽曲の幅広さや、メンバーそれぞれのキャラクターの魅力が存分に発揮されたライブだった。特に、「すき。」や「ぎゅっとして、」がヒットソングとして知られているYUTORI-SEDAIだが、ポップな恋愛ソング以外のバラードやロックバンドらしいかっこいい楽曲もたくさん披露しており、今後、さらなるヒットソングが生まれ、活躍が期待できるバンドであった。
写真◎白石達也
YUTORI-SEDAI 3rd one man live<on your mark>
1.23×3
2.ぎゅっとして、
3.恋しちゃったんだ
4.ずっとそばに
5.サマートリガー
6.新曲
7.幸せにしたいんだ
8.新曲
9.陽炎
10.yume
11.憧れ
12.すき。
13.アイラブユーベイビー
14.足りないくらいがちょうどいい
EN1.君と音楽
EN2.23×3
New Digital Single「ずっとそばに」
https://yutori-sedai.lnk.to/zuttosoban
◆YUTORI-SEDAIオフィシャルサイト
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