【ライブレポート】ボストンで見せた、YOASOBIの自信みなぎるパフォーマンス

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アメリカ・マサチューセッツ州ボストン。チャールズ川を望むフェンウェイ・パーク内にあるMGM Music Hall at FenwayにYOASOBIがやってきた。シカゴの音楽フェス<Lollapalooza>出演、ニューヨークRadio City Music Hallでの<ワンマンライブ>を経て、このツアーの締めくくり、そして自身4度目となるアメリカ単独公演が幕を開ける。





1曲目は「UNDEAD」。この7月からABEMAにて配信中のアニメ『<物語>シリーズ オフ&モンスターシーズン』主題歌の新曲だ。バンドのアグレッシブな演奏の上で、ikuraの変幻自在なボーカルが跳ね回る。ライブでは今ツアーが初披露ということもあり、ボストンのオーディエンスも思い思いの盛り上がりを見せる。煽りを挟みながら「祝福」「セブンティーン」とアグレッシブな楽曲を立て続けに披露、20度前半と涼しかったボストンの空気も一気に熱を帯びた。





2024年は4月に世界最大級のフェス<Coachella>へ出演、ロサンゼルスとサンフランシスコでの<ワンマンライブ>も成功を収めているYOASOBI。ikuraの英語のMCもお手のものだ。「ハルジオン」や「好きだ」などイントロがかかるたびに客席からは大きな歓声が上がり、「たぶん」では一斉に照らされたスマートフォンのライトが会場の一体感を増す。



一度メンバーがステージから姿を消すと、入場時に配布された”Glasses”の装着を促すメッセージが前方LEDに表示された。今年の1月〜3月にかけて日本国内でおこなわれた<YOASOBI Zepp Tour 2024 “POP OUT”>でも話題となった3Dグラフィックがここでも登場。音楽ライブでは珍しい演出にオーディエンスからも驚きの声が上がった。



続くMCでは、Ayaseが用意してきた手紙を読む場面も。この場所でこんなにもたくさんのファンに迎えられたことへの感謝を伝え、”Perfect Night!!”という煽りと共に届けられた「アイドル」は、グローバルチャートでも強い存在感を示した楽曲とあって、会場の温度を格段に上昇させる。続いて「勇者」「怪物」と人気アニメの主題歌で畳み掛ける。楽曲の知名度頼みではない、積み重ねてきた数々の舞台でついたであろう自信みなぎるパフォーマンスが圧巻だ。ikuraが幼少期に訪れたボストンの思い出と、そこにワンマンライブという形で戻って来られたことへの喜びを語り、ラストは「群青」からの「HEART BEAT」。巻き起こる日本語での合唱にステージ上のメンバーも満足そうな表情を浮かべ、大団円のうちに本編は幕を下ろした。



熱い呼びかけに応え登場したアンコールでは、”I'm sure everyone knows this song”と茶目っ気も見せた「夜に駆ける」で満員の会場を揺らして終演。鳴り止まない拍手が、集まった全員の興奮と熱狂を物語っていた。



2024.8.8(Thu)YOASOBI LIVE IN USA @ MGM Music Hall at Fenway

1.UNDEAD
2.祝福
3.セブンティーン
4.ハルジオン
5.好きだ
6.たぶん
7.Biri-Biri
8.ミスター
9.もしも命が描けたら
10.優しい彗星
11.ツバメ
12.アイドル
13.勇者
14.怪物
15.群青
16.HEART BEAT
En.夜に駆ける
※セットリストは8月6日のニューヨーク公演(Radio City Music Hall)も同様






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