【イベントレポート】SEVENTEEN、ファンミ<CARAT LAND>に濃密な3時間半「会いたかったですかー!?」
SEVENTEENが2024年7月23日および24日の2日にわたり、韓国のコチョクスカイドームにてファンミーティング<2024 SVT 8TH FAN MEETING「SEVENTEEN in CARAT LAND」>を開催した。
◆SEVENTEEN 画像
SEVENTEENは2015年5月26日にデビューした韓国の13人組ボーイズグループだ。グループ名には“13人のメンバー+3つのチーム(HIPHOP TEAM、VOCAL TEAM、PEFORMANCE TEAM)+1つのグループ=17”という意味があり、SEVENTEENをダイヤモンドのように輝かせてくれる存在ということでファンを“CARAT”と呼んでいる。
韓国で行われるファンミーティングは、そんなCARATの名前をとって<CARAT LAND>と名付けられ、オンライン開催を含めて今回が8回目となる。一般的なコンサートとは少し趣向が異なり、ゲームやクイズで楽しんだり、これまでにリリースしてきたグループ内ユニット曲を交換するユニットリバースステージを披露したり、コント仕立てのVCRが流れたりと、全体的にお祭りのような雰囲気が魅力的な公演だ。今回は7月24日に行われた<2024 SVT 8TH FAN MEETING「SEVENTEEN in CARAT LAND」>2日目の様子と見どころをまとめてみた。
ブルーを基調とし、リボンや光を反射するストーンがあしらわれた美しい装いで現れた13人は、オープニングに「DREAM (Korean ver.)」を披露。この曲は2022年11月に発売した日本1st EPの韓国語バージョンである。4月29日にリリースしたベストアルバム『17 IS RIGHT HERE』にはこれまでリリースしてきた日本オリジナル曲の韓国語バージョンが収録されており、本公演でも複数の曲がセットリストに取り入れられていた。
3曲を披露しながらメインステージから花道、そしてまたメインステージに戻ってくると、S.COUPS(エスクプス)の号令で挨拶をしてオープニングトークへ。トップバッターのDK(ドギョム)が「CARAT、会いたかったですかー!?」とハイテンションで投げかけると、ドーム中から割れんばかりの歓声があがる。メンバーもCARATたちも遊ぶ準備は万全といった様子だ。
ステージに設置されたソファとイスに腰掛けると、さっそくひとつめのコーナーが始まる。題して、『不満文句ゼロin CARAT LAND』。年上チーム[S.COUPS、JEONGHAN(ジョンハン)、JOSHUA(ジョシュア)、JUN(ジュン)、HOSHI(ホシ)、WONWOO(ウォヌ)、WOOZI(ウジ)]と年下チーム[THE 8(ディエイト)、MINGYU(ミンギュ)、DK、SEUNGKWAN(スングァン)、VERNON(バーノン)、DINO(ディノ)]に分かれて、用意されている質問に回答するというもの。ただし、後ろから変声マイクを使って答えることで発言者が分からない仕様になっている。
どんなエピソードトークが飛び出すか分からないため、「拗ねたり怒ったりしないこと」「回答者を探さないこと」「あとで長文メッセージを送ってこないこと」など、全部で5つの“約束”のもとゲームは始まった。普段メンバーに対して思っていることや、裏話、思い出トークが飛び出し、話題に上がっている本人の反応含めて楽しめるだけでなく、どんな質問でも話題が尽きないところをみると彼らが一緒に過ごしてきた時間の長さや濃さを実感する。
動きやすいジャージ姿で現れたSEVENTEENが次に行うのは、身体を使ったコーナー『SEVENTEEN GAME ZIP.』。今度は年齢問わず2チームに分かれると、リレー形式で3つのゲームに挑みクリアしたタイムを競う。歌いながら別の曲の歌詞をタイピングしたり、花道を二人三脚で駆け抜けたり、白熱した勝負を繰り広げていたが、負けたチームを待っていたのは予め各メンバーに設定された“似合わない曲”のダンスを披露するという罰ゲームだった。
これはさまざまなグループからチョイスされるため、ワンフレーズとはいえ<CARAT LAND>でしか観ることができない。カッコよくセクシーな曲や、女性アイドルのかわいい曲、トレンドの楽曲など多岐にわたり、メンバーが披露するたびに客席からは「もう1回」コールが沸き起こっていた。両日とも罰ゲームにならなかったメンバーも見せることになり、なかでもStray Kidsの「God‘s Menu」が課題曲だったJOSHUAは、1サビまでの歌とラップを披露。この曲はメンバーが彼にやってほしくて選んだようで、大いに盛り上がっていた。
本公演も後半戦に突入し、<CARAT LAND>で絶対に見逃すことができない、ユニットリバースステージタイムへ。今回は『17 IS RIGHT HERE』に収録されている各TEAMのユニット曲をシャッフルして行われた。HIPHOP TEAMがPEFORMANCE TEAMの「SPELL」を、PEFORMANCE TEAMはVOCAL TEAMの「Cheers to youth」、そしてVOCAL TEAMはHIPHOP TEAMの「LALALI」を披露した。オリジナルの良さを踏襲してステージの空気を作りながらも、各チームらしさが感じられるところが見どころなのだが、それも彼らの基礎スキルが高いからこそできることだろう。
そして、ラストを飾るのは彼らのデビューアルバム『17 CARAT』に収録曲されていた「Shining Diamond」。力強く安定感のある華やかなステージからは、9年の間に彼らが積み上げてきた経験値と自信が感じられた。
トークやゲームが楽しい<CARAT LAND>だが、SEVENTEENの真骨頂はやはりライブステージ。ラテン調のアコースティックギターが印象的なJEONGHAN X WONWOOのユニット曲で、単独公演では初ステージとなった「Last night (Guitar by Park Juwon)」。
デビュー前のSEVENTEENプロジェクトではAチーム(JEONGHAN、HOSHI、WONWOO)が、2016年のリリース時は全員が参加し傘やステッキを使ったパフォーマンスが印象的な「NO F.U.N」。
そして彼らのオリジナル動画コンテンツ「GOING SEVENTEEN」から生まれた「God of Light music」など、コンサートとは一味違う楽曲たちが聴けるのも<CARAT LAND>ならでは。
アンコールではトロッコでスタンド近くまで行ったり、「CALL CALL CALL! (Korean Ver.) 」でSEUNGKWANやMINGYUがフロアに降りてCARATにマイクを向けたりと、最後の瞬間まで大盛況で幕を閉じた<CARAT LAND>。SEVENTEENとCARATのこれまでの歩みを感じるとともに、メンバーの新たな魅力を発見することができる濃密な3時間半だった。
この日、10月から<SEVENTEEN WORLD TOUR RIGHT HERE>が始まることも発表となり、2024年下半期もエネルギッシュに駆け抜けていく13人から目が離せなくなりそうだ。
(P)&(C) PLEDIS Entertainment
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